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「一本の管(クウハコドモノヨウナモノ) その3」



 自分の曲のことを書くことはめったにない。先々週の歌詞と概要、先週の歌詞の内容に引き続き、音楽的なことを書いてみようと思う。先週も書いたように、人間の存在を一本の管に例えて曲を作り始めたが、歌詞と同時に曲は並行して生まれてくる。考えていく、と言ってもいいのかもしれないね。その曲や歌詞が形になっていく過程こそ、僕の最大の喜びの一つだ、と長年かかって自認した。四十五年くらいか。

 僕の専門はギターなので、曲を作り始めると、ギターを弾くことになる。最初に手に取るのは、オベーションのクラシカルギターであることが多い。今回は、同じオベーションでも、アコースティックギターを手にしたかな?十ヶ月も前のことなので、うろ覚えだ。僕にとって僕なりの歌詞は重要で、それによってメロディもリズムも変わっていく。だいたいの形ができあがるまで、ひと月くらいだったろうか。

 年明けのことだったろうか?ドイツに居る長女と、LINEで会話していた。どうにもメンタル的に自信を持てない、というようなホルンを吹く上での精神的なことを話していたように思う。その時に、ふと思いついた。「今、曲を作っているから、ホルンを吹いてくれる?」と娘に聞き、二つ返事でOKをもらった。その時の僕の考えは、違ったジャンルの曲を吹いて、なにか違った自信というか、違った何ものかを長女が見つけられたならラッキーだと。

 その時から、この曲にホルンのソロを入れよう、と漠然と考え始めた。いわゆるロックミュージックに、ホルンは馴染みが薄い。ごくたまに、ジャズでホルン奏者が演奏するのは聴いたことがあるけれど。ただ、長女は、吹奏楽系を好きではない。中学の時には吹奏楽部にいた長女だが、高校の音楽科に入ってからは、頼まれない限り吹奏楽の曲を吹かなかった。自分の嗜好にクラシック音楽がピタッと来たのだろう。だから、この曲でも、いわゆるスイングさせるようなフレーズは入れまい、と考えたのだった。

 それから、マニアックでない人は、ホルンという楽器のことをよくは知らないことが多い。オーケストラでは縁の下の力持ち的な中低音を受け持つことも多く、曲の肝みたいな印象も強いが、ホルンのソロも素晴らしいものがある。しかし、この曲はホルンのための曲ではないので、できるだけわかりやすいソロを考えた。あまりに単純な旋律では、長女の良さが出にくいかもしれないので、素早い装飾音を多めに入れた。長女の秀でた部分は、素早いフレーズにある、と昔から考えていたのだ。 おっと、あっという間に紙面がなくなっている。自分の曲の音楽性を書くのは稀なので慣れないが、ホルンのことだけ書いても、このページには収まらないね。自分のPCの記録では、今年の1月終わり頃から、自分の演奏録音を始めている。そこから二ヶ月して3月下旬にホルンの譜面を書き、8月に入って、ようやくホルンの録音が送られてきた。その間、僕は毎日のように、曲を少しずつ変化させ、録音を繰り返し、ミックス作業を進めてきた。レオナルド・ダ・ビンチの絵のように、曲を熟成させるにはまだまだだね。

2021年9月3日


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