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「常識とは何でしょうね?」



 常識という言葉がある。通常、僕はこの言葉をブラックジョークにしか使わない。ウィキペディアでは、「社会を構成する上で当たり前のものとなっている、社会的な価値観、知識、判断力のこと。また、客観的に見て当たり前と思われる行為…」と書いている。ああ、そうか、つまり科学的な言葉ではないな、と判断できるから、ブラックジョークには最適だね。

 例えば、音で耳が潰れる、という脅しがある。イヤフォンなんかで音楽を大きな音で聴くことで、耳が聞こえない状態になってしまうぞ、という脅しである。足裏マッサージで有名な足官法の教えを説く台湾の官有謀さんは、「バイオリンを教えてもいて、年中耳元でバイオリンの大きな音を聴き続けているが、耳は悪くならない」とも書いている。つまり、常識的な音というのは、その人によって違うのである。

 先日、僕の長男が、iPhone用ではない普通のイヤフォンを学校で使うから用意してほしい、と頼んできた。僕が昔、MDプレイヤーを使っていたときのイヤフォンを探し出して渡した。その時、「しっかりと音が良いでしょ?」と尋ねたが、よくわからないという。「どれ、音楽をかけてイヤフォンを貸してごらん」「ん?何だこの小さな音は?」と僕は言ってボリュームを上げた。そう、僕は通常、イヤフォンでも、カーステレオでも、納屋の音楽モニターでも大音量で音楽を流すのだ。もちろん、音楽のミックス作業では、わざと小さな音でも聴いてみることもあるが、通常は大きな音である。昔から、大きな音が好きなのだ。

 二十歳過ぎ頃は、イギリスのMarshallのオールドアンプを買い、ギターを爆音でかき鳴らしたものである。3段積みの背丈くらいの大きさで、真空管を使ったアンプで歪ませた音は、大学の窓もビビらすほどだったと思う。今は、エレクトリックギターでももう小さな音でしか出さないけれど、その長年の大音量を聴き続けたとしても、僕の耳は悪くなっていないと思う。

 例えが長くなった。この世の中で決まっているのは、1年365日で1日24時間というサイクルである。これとて人間の作り出したものであるけれど、非常に科学的なサイクルだ。そのサイクルの中で、どのように生きていくかは、人それぞれなのだ。僕たちのような農業を営んでいたとしても、そのやり方は様々であり、時間の使い方もそれぞれだ。朝早く起きて、陽が沈んだらとっとと寝てしまう、というようなスタイルは無人島かどこかでしか通用しない。

 僕たちの社会で、子供を育てるには社会の側の学校というスタイルに生活を合わせなければいけない。その人間社会は、24時間活動しているし、世界の情報が入り乱れる今日では、地球の反対側の時間すら重要である。現に、僕がドイツに居る長女とメッセージのやり取りをする時間は、夜中の3時頃が圧倒的に多い。ただ、人間自身のカラダの成長には、最適な睡眠時間帯というのも科学的に導かれていることも確かだ。それとて、最高に成長するのをよし、とする価値観の中でのことである。人間が生きていく上で、理想的な環境などありえない、と僕は思っている。その人や、その家族の中で、人のサポートができる時間を作っていく。そのようなスタイルが、常識を変えていくことかもしれないね。

2021年9月17日


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