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「常識とは何でしょうね? その3」



 感じたことを言語化する、ことを先週書いた。それは、饒舌な人が少ない、という意味ではない。日本人だって十分に饒舌だ。昔から友人たちを見て「君たちよく喋るね」と何回思ったことか?そういう意味では、僕は寡黙な方である。僕が言いたいことは、疑問に思うことを言語化して、常識だと言われることを溶かしてしまうほどに考えて言葉にする、ということだ。

 疑問に思うことがなければ、饒舌になる必要がない、くらいに思うのは極端かな?疑問に思う、という時には、大抵の場合、何かを常識だからと強要される時ではないか?例えば、学校の先生になったばかりの娘が「何でも紙で提出して校長の印が必要なんだよ」と聞かされた時などだ。今までの制度と新しいデジタルの感覚がマッチしない時、それを変えようと思うか、変えるならどうするか?と頭は働く。頭が働いたって「無理無理」と思えばそこで考えは停止しやすい。無理だとわかっていても、変える方法を考えてそれを文字にする。そして、それを提出する。そこまでやる必要がある。

 それをやってしまうと、日本では「あの人変なやつ」と思われ疎んじられる。一度そう思われると、ずっとその印象がつきまとうのである。そこを怖れる国民性があるのだ。娘は、非常に個性的な人間だと思うが、「あの人変なやつ」と思われることを極端に嫌う。それは、子供の頃から自分の親が、あまり世間体を気にしない人に見えたからかもしれない。子供の無条件的な反面教師の典型かもしれないね。

 ただ、有機農業を日本でやることは、相当なエネルギーと個性がなければできないと思う。例えばJAなどが、「このようにして地域のみんなで同じやり方で同じ作物を育てたなら、地域の特産になります。だからこの肥料や農薬を使って、見た目の均一なきれいな作物を作りましょう」と先導すれば、はいはいと従い、従わない人は村八分的な扱いを受ける、というようなことが実際に起きてきた。「そんなみんなで一緒のことなんてやりたくないよ、だいたい自分が食べるものには農薬をかけないで、売るものには農薬を、なんておかしいでしょ?」とでも発言したら白い目で見られてきた歴史があるのだ。

 世の中には、おかしなことが山ほどある。今、アメリカ産牛肉が高くなって、困っているレストランなどをテレビが放映している。国産のバターでも、小麦でも、何でもここ20年くらいで相当に値上がりした。しかし、野菜が1年を通して値上がりするということはまずない。台風や天候不順で一時的に値上がりすることはあっても、いつの間にか元の値段に戻るのである。20年どころか数十年、野菜は値上がりしていないのではないか?物価が高くなり、庶民の収入が増え、時給が1.5倍以上に上がっても、野菜の値段は変わらない。それはかなりおかしな話だ。政府が補助金を出して、一つ百円のものが売れたら百円が別途に農家に入る、という仕組みであれば、野菜が値上がりしなくても当然なのだろうけれど。メディアの力が強く働くこの国では、メディア側が相当に勉強して多方面の事情に詳しくなる必要があるようだ。僕たち現場のものは、それを待ってはいられないけどね。

2021年10月1日


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