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「綱渡りの人生と諦めない人生 その3」



 皇族の眞子さまとメディアで呼ばれていた女性が、結婚して皇室を離脱して、メディアでは眞子さんと呼ばれはじめた奇妙な光景をテレビで見た。ネットの記事でも、すでに小室眞子さん表記だ。一般人になったのだから、メデイアが追いかけることもないだろうに、と思う。

 象徴天皇制という曖昧な制度が、この時代になって議論されればされるほど、外から見て曖昧な形であることが鮮明になる。しかし、中にいる人、つまり皇族として生まれてしまった人にとっては、不自由極まりない社会が存在し、変えようとしても変えられずにもがいている、そのようなものであろうか?象徴天皇制というものは、あくまで第二次世界対戦での敗戦から導かれた形であろう。時代にそぐわないのは当然である。

 よく考えてみれば、2000年以上も家系を辿ることができる、という貴重な存在が天皇家であることは誰にとっても理解しやすい。僕の家などは、せいぜい400年ほどしか辿ることができないし、僕の兄貴で17代目ということはわかっているが、途中で名前のわからない当主もある。ただ、どんな家系であろうと、その人が生まれた時には、必ず母親から生まれてきたことだけは事実で、現在生きている人は、全て等しく天皇家と同じくらい長い歴史のあとに生まれてきているわけである。その歴史をたどることができたかどうか、それだけが重要であるのが、家という考え方なのかもしれない。

 天皇家であったとしても、多くの人を殺したり、人に殺させたりして、その歴史が長ければ長いほど、悪いこともよいこともたくさんあったことになる。そして、子孫を残せば、その人が死んでも、残った人が何とか生きながらえてきたわけだ。この世に悪い人間はいくらでもいるけれど、多くの人は概して悪い人間ではない。本当は、すべての人が悪い人間で、必ずや悪の部分を持っているけれど、何とか頑張って悪い人間にならないように真面目に生きているのだろう。ただ、生まれた瞬間には、悪い人間は一人もいなかったとは思うが…。

 眞子さんの記者会見をテレビで見たが、本当に頭の良い、自由を愛している人に思えた。周囲を、頭の固いお役人に囲まれて育っても、あのように自分から結果的に皇室を変えていく存在になっていく様は新しい何かを感じさせる。周囲の人の一人ひとりが頭の固い人間かどうかはわからないが、国の制度や天皇を愛する人々、そして皇族を取材したがるメディア、それらの存在が周囲の人々も固くさせてしまっているのだろう。

 天皇家に比べれば、ただの庶民だが、僕も、元の庄屋というこの家に生まれ、子供の頃は周囲の大人に特別視されているようで嫌だった。親が自由に僕をやらせてくれたので、おかげで生涯に渡ってお金がない、地面を這いつくばるような生活を送ることができている。毎朝、ああ、今日も生きている、と安堵する日々だ。僕が、たとえ脳梗塞で突然死んだとしても、残った家族が何とかやってくれるだろう。それまでは、せめて子どもたちをサポートし、僕たちの生活の中で、少しでも自分のやりたいようにやってみたいと思う。好きなことをやれる時間がたとえ一日5分だとしても、それはそれで一つの満足だ。

2021年10月29日


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