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今朝は、連れ合いが「タヌキとニラメッコしていた」と駆け込んできた。畑の隅に確かにタヌキはいた。人力飛行機を作る作業小屋として貸し出している場所と畑の間が雑木と草で鬱蒼としている。そこへタヌキは逃げ込んだ。そこで、こちらは飼い犬のムーンを連れてきた。すると、タヌキは更に東へ逃げ込んだ。ムーが近づいて吠えても、逃げ出さない。どころか、反対に威嚇してきた。しばらくして、タヌキは南に逃げた。
雑木と草を、鎌で一気に刈り込んだ。これで隠れる場所が減った。しばらくすると、ムーンが吠えだした。なんと畑の何も植わっていないところで、タヌキは日向ぼっこしている。それに対して吠えているというわけである。最近、畑を獣が踏み散らかしていることがある。先日には、鳩が丸裸にされて落ちていた。周囲に鳩の羽が散らかっていた。次の日には、鳩は跡形もなくなっていた。すべてタヌキの仕業であろう。
腹が立ってきたので、日向ぼっこをしているタヌキを追いかけた。畑のネットの上をゆっくり逃げていく。大きなタモを持って追いかける。タモにタヌキが当たるほどだから、大した俊敏性もない、と感じた。結局、タヌキは道路へ逃げた。どうせ、またやってくるだろうことは明白だ。ネットで調べてみると、タヌキの行動半径は数ヘクタールとあるから、相当に範囲は広いようだ。
去年から、竹笹を伐採し、樹木の剪定も大胆に行うようにしている。そのせいもあって、タヌキが人の目につくところにやってきているのだろう。もちろん、一度に伐採することは無理だから、少しずつタヌキの居場所も減っていることになる。タヌキは、伝染病も媒介するというから、人の手に触れないところで生息する分には問題ないだろう。ただ、畑を荒らしてしまうことは避けてほしいところだ。10数年前には、その当時飼っていた鶏がタヌキ(多分)にやられたことがある。それ以来、鶏を飼うのもやめてしまった。
動物には動物の世界がある。人は、常に毅然としている必要がある、と思っている。虫には虫の世界があることと同じだろう。人間様の世界を蹂躙されたなら、やはり放っておけない。弱肉強食の世界に、僕たちは深入りしてはならない。動物たちは動物たちで、人を怖がることを知っている。僕たちも、動物を畏れる気持ちは常に持っていないといけない。飼い犬、飼い猫の世界とは違うが、飼い犬にとっては動物の世界だろう。
などと書きながら、そこまで強い思いもないかな?と思う。何よりも、雑木を切り、雑草を刈り込む、という仕事をするということは、一生懸命すれば良いので気が楽なのだ。タヌキを追いかける、飼犬との時間、それもまた真剣な世界で楽だ。人が、自分たちの食べる分を労働する、これもまた動物たちと同じで、真剣だけど楽な世界だ。楽ではない世界とは、非生産的なことに頭を悩ます世界である。綱渡りの人生とは、その非生産的なことをかろうじてやってのける世界で、神頼みの世界かも?畑作業というものは、文字通りの生産的世界であるから、それはそれは楽な世界である。神半分の世界だね。
2021年11月12日