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次女が北海道の大学を卒業して戻ってきたことも、今年の大きな変化の一つである。公立高校の美術の常勤講師を4月から勤めているが、先生という職業に慣れるということにこの半年を費やした、という印象だ。自分で絵を描く時間もほぼ皆無というくらいに、仕事に関しては生真面目な性格を地で行っている。
公立高校へ通う手段として、公共交通機関を使って半年は通わなければいけない、という決まりが本当にあるのかどうなのか?次女は、一度そのように聞いたので、忠実に毎朝「バス→電車→バス」を守ってきた。朝6時半のバスに乗り、夜8時過ぎのバスで戻る、というような生活だった。9月に入って、もう車を使わないと生活に余裕が出そうもないよ、と近所のモータースに次女を連れていった。あっけなく次女は車を注文したが、コロナ禍の影響で納車は10月下旬になった。11月から車で通勤するようになったのだが、今、ようやく慣れて、少し生活に余裕が出るようになったようだ。
子供が成長して、大学で家を離れ、また家に戻ってくる、こういう当たり前のようなことも、僕にとっては初めての経験である。まだ生活に関わる雑仕事を親がすることの割合が多いので、いつまで子供を演じているのか?という気もするけれど、ここから先の人生を切り開く勇気は徐々に育っていくのかな?
一番下の長男のサッカー、全国大会はあっけなく1回戦でPK負けして終了した。2回戦から大阪、群馬、東京へと応援に遠征するつもりだったが、どこにも行くこともなく節約することに力を貸してくれたというわけだ。夏の全国大会で奇妙な悲哀を味わった長男が、レギュラーを再獲得する頑張りを見せたことは、この3年間の成長の象徴だ。
ジュニアユースに入団したばかりの頃は、こんな強度の強い場所で長男がやっていけるのか?と不安になったものである。その後、チームで常時試合に出ることができるようになり、ナショナルトレセンにも選ばれて出向いた。だが、そのことが、チームメイトの闘志に火を点けることになり、結果を重視したがる選手が多くなってしまった。パスで崩す、というスタイルが希薄になったことは残念だったが、前からのプレスと走るサッカーを経験できたことは収穫だったと思う。また、いくつかのポジションを経験できたことも、今後につながるだろう。
ジュニアユースからユースへ昇格することが、この3年間の目標だったのであるから、目的は達成したわけではある。と、同時に、サッカーの世界の実情も、選手の親として様々に知ることができたことは、サッカー界を見渡す上でよい助けとなったことも事実である。選手とコーチ、監督との関係は、使われてなんぼの世界である。全員が使われるわけではないから、関係が希薄なものになる組み合わせは当然出てくるのだ。ユースへ昇格できなかった子供達が、これから発奮したり、よい師弟関係に出逢えば、当然逆転現象はいつでも起きてくる世界でもある。ただ、少しわかったことは、見ることができる選手、というものはやはりそれほど多くはいない、ということだ。どんな世界でも同じかな?
2021年12月16日