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「2021年 今年の総括 その4」



 世の中はクリスマスイブである。しかし、畑はいつもと変わらない。僕たちの出荷もいつもと変わらない。そればかりか、非常に出荷に忙しい。12月にこれほど忙しいのは、多分、初めてではないか?昔は、12月の初めに旅行にでかけたくらいで、1年の骨休めを湯治で癒やしていた。それがこの忙しさでは、若い頃よりも働いているのでは?と思うくらいだ。

 このクリスマスに合わせて、三女が帰省した。パテシエにとっては、一年で一番忙しい時期だから、通常はありえない。三女もまた残業続きで、毎晩のように終電車でアパートに帰るような忙しさの中にいる。ケーキ工場の仕上げ担当みたいな位置にいて、器用さを頼られているようだ。あまりの忙しさに疲れ果てたので、個人的なクリスマスケーキを作るために休みをとったらしい。材料を東京の製菓店で買い込んで、スーツケースに詰めて昨夜帰ってきた。

 休むために帰ってきたのではない。それどころか、ケーキを七台も作るために、早朝から仕込み体制に入っている。昨夜、アイシングクッキーを東京のアパートで作ったものを、お土産に持って帰ってきた。小さなクッキーに一つ一つ細かくデザインされている。それを大量に作ったらしい。すべて三女のお手製であるが、しっかりとラッピングされ、通常で買うならば五千円近くするような代物だ。食べてみると、味も上達している。経験というものは、こういうものなのだな、と思う。しかも、人に見せ、食べてもらうことを楽しみにしているのである。

 一方、僕の音楽。つい先日、とうとう曲をYou Tubeにアップすることができた。一曲に一年をかけるなんて、思いもよらなかった。長女とのコラボレーションを目玉に添えて、長女の演奏を聴きたがってくれている方のため、という側面も持たせた。長女を応援する、という意味においては、長女がお金をドイツに送ってもらっている、ということを僕の曲の演奏をすることで、ほんの少し気が楽になってくれたら、という意味合いもある。

 遺言、のような、曲を残すことで、子供達に映像としても残すことをこれから重ねてみたいと思う。常に、死を考えるようになった。決して、自分から死ぬことはないだろう。コロナ禍もあり、いつ死んでもおかしくない年齢でもあり、実際にカラダが劣化し始めていることを自認しているので、これが人間というものなんだな、と実感しているところだ。それでも、生きてやるぜ、みたいな底力の一つの証のようなものか。

 ただ、映像には手こずった。映像のためだけにPCを新調する余裕もなく、音楽制作専用のPCで映像編集するには非力であった。音楽制作に8ヶ月をかけ、映像に3ヶ月をかけた。実際には、野菜の仕事が忙しすぎた1年であったので、ほぼ毎日が牛歩そのものであった。それでも進めることができたのは、一つ雛形になったような気もしている。

 ほとんど疲れ果てた年末だが、もし年を越せるなら、それだけでもラッキーである。やるべきことが山程ある。それらをすべてやってやる、くらいの気持ちでいるが、これは人様のためになっているとは思えないな。人のことを考えて働いても、自分の満足のためなのだろうな。ダメ出しを一生され続けても、なお生きている。

2021年12月24日


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