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「方向性を示す その3」



 プーチンのウクライナ侵攻は、民族の考え方を露呈する、あるいは同一地域での一つの考え方を露呈する、という意味でいろいろなことを教えてくれる。ただ、この現代において、地球上のいかなる人も、情報の取捨選択を個人に帰すことが重要である、ということが明確になった。さらに言えば、自由というものが、政党とか社会のシステムとかリベラルとか、そういうものとは無関係に、情報を手に入れることができるという定義に傾きつつあるな、という印象だ。事実としての情報は、その人ひとりひとりの行動を決める大きな要因になるのだ。だからこそ、情報統制をしている国は、世界から取り残されるのである。

 僕たちの生きる社会には、まだまだ多くの情報統制は残されている。暗黙の了解のようなものが、その象徴だ。例えば、一昔前なら、高校受験での男女格差が確実にあった。僕の母校の進学校もそうだった。男子は高校へ行って学力が伸びる、なんてことが平然と語られていた時代である。現在の母校は、相変わらずの進学校のようだが、男女半々か女生徒のほうが多いくらいだ。このような変化ですら、何十年という年月を経ているのだ。

 現代の話に戻す。三女は洋菓子の世界にいる。中卒で洋菓子の世界で働きたいと言い出し、僕の友人のつてを頼ってケーキ工場に就職ができた。自転車で一時間かけて通勤し、製菓衛生師の免許を取った時期に退社して、18歳で上京。小さな洋菓子店に職を得た。小さなお店とは言え、別に親会社があったようで、親会社の意向で上司が変わる。そうなると途端にブラックな職場となり、店員の多くが辞め、三女も耐えられなくなって辞めた。すぐにまた有名な会社のケーキ工場に入社。その器用さからケーキの仕上げを担当。毎日のように終電車まで働いたようだ。多くの職場の同僚から可愛がられたが、あまりに仕事量が多く偏り、休日に自分のケーキを作ることでストレスを和らげた。

 女性オーナーで、ブラックでないパテシエの仕事を探していたが、まさかそんなにすぐに見つけられるとは思わなかった。今月でケーキ工場を退社した三女は、アパートを引っ越し、自分好みの家具を誂えた。なんと今度の職場では、三女が仕込みから仕上げまで担当するようだ。土台としてのスポンジの試作を、早くも新しい部屋ではじめている。もうすぐ21歳になる三女の挑戦だ。

 自分のカラダを酷使するとはいえ、自分の思った道を行くことができるのは、この国のやり方がそんなに間違っていないことに起因すると思う。第二次世界対戦までのやり方から方向転換できたことは、ドイツなどともに、転換が間違っていなかったということだろう。ロシアだってその他の国だって、可能性はまだあるはずだ。どうやってリアリティのある情報を手に入れ、それをどのように活用するかである。プーチンはどうして平気で嘘の情報を流せるのか?苛まれることはないのか?メルケルさんは見抜いていたようだが、メルケルさんが首相を降りるタイミングを待っていたのか?独裁者になりたいのか?自分を神と勘違いしているのか?万物に神が宿る、と考えたなら、侵攻なんてできないよね?

2022年3月25日


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