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「新しき世界へ2022 その2」



 ウクライナへのプーチンの侵攻は、多くの人々が自分自身を見つめる他山の石として見ているのだろう。とすれば、世界中のひとりひとりの自分の行動が、戦争のない世界へと繋げるエネルギーに昇華する世界が構築されるかもしれない。なんて妄想も抱いてみたくなる。毎度、毎日新聞の中からの引用で恐縮だが、自然人類学者の長谷川眞理子・総合研究大学院大学長もその中のひとりだろうか。一つの分野の見方として興味深いので紹介してみる。

 1960年代から70年代にかけて問われていた「ヒトという生物は本能的に戦争するようにできているのか」ということに対して、アフリカに生息する野生チンパンジーたちが集団同士で殺し合うことの報告がジェーン・グドール氏によってなされたと長谷川さんは紹介し、本質的に問いの立て方が間違っていたのだと指摘し、「攻撃行動をどこまでエスカレートさせるのかは、相手がどう出るのかという、相手の戦略に依存するのだ。これは、ゲーム理論的状況である」と言う。そして「ヒトにおける攻撃性の進化と、集団間の戦争が起こる条件について」、「集団間にどのような利害対立があるのか、それを解決するためにどれほどの攻撃を用意するのか、自集団はどれだけ結束できるのか、といった問題の集合の結果として、戦争という行為が選択されるのかどうかが決まる」と言う。

 一方、今回、世界の国々では、政治主導で、ロシアやロシアの富裕層への制裁が次々と科されている。それはそれでいい。では、僕たちはどのようなことを考えなければいけないのだろうか?ロシア産の魚を食べないだけならできるかもしれないが、天然ガスを利用した発電や小麦の輸入など、生活に関わる大事な物について考えを変えていかなければいけないのかもしれない。つまり、簡単に言えば、できるだけ自給できるものは自給するのがいい、という初心に帰るということかな?

 僕が帰農したばかりの29歳の初冬、まだ健在だった僕の親父に促されて、小麦を播いた。まだ野菜農家になるという確固たる意思の確立していなかった頃のことだ。半年後、小麦は収穫できた。しかし、その小麦を選別し、粉にしていくという過程が簡単でないことは明白だった。小麦を毎年作付けるためには、収穫や調整のための機械が必要で、その機械を揃えて利益を出すためには、そこそこの広い面積の小麦を作付けなければいけない。そのためには、小麦に対する相当なエネルギーが必要で、野菜の多品目栽培との両立は難しい、と結論付けたのだった。

 作物には、適地というものがある。日本の風土では、大麦やそばのほうが合っていると考えられ、小麦の適地は北海道のようなロシアに近い地域だろう。僕は毎朝、連れ合いの焼く自家製パンを食べることが多いが、小麦は普通に買っている。これからの情勢次第で、僕たちが小麦を作付ける日が来るのだろうか?プーチンの侵攻は、いろいろなことを考えさせられる。生活様式を変えることぐらいは、ウクライナの人達に比べればできないことではないだろう。今まであまりに子どもたちの諸事に時間を費やしてきたからね。

2022年4月8日


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