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「新しき世界へ2022 その4」



 連れ合いが54歳になった。このことだけでもすでに、新しき世界に入っている、ということがわかる。夜中の0時過ぎたところで、LINEの家族グループに複数の「おかあさん、おめでとう」メッセージが入る。この年令は微妙である。僕が今年62歳になるわけだから、8歳も若い。それを見る側の人間の年齢によって、見方も感じ方も変わってくる。

 僕が子供の頃、あるいは20歳の頃、54歳の女性を見て何をどのように感じたかは漠然とした印象しかない。メッセージをくれた子どもたちは、お母さんのことが大好きだから、いつまで経ってもお母さんはお母さんであろう。自分の親が年老いていく、あるいは他界する、そのようなことが人間の社会では当たり前に数え切れないほど繰り返されていく。しかし、自分の親の行末すらリアルタイムに初めての経験ばかりなのである。そして、新しく歳を重ねた自分自身も初体験であるし、連れ合いの54歳も初めての経験なのだ。

 一方で、ウクライナのマリウポリでのロシア軍のひどいやり方には、人間味のかけらも感じられないで、ひどく憂鬱になる。日本の政治家の口も信じられない事が多かったが、プーチン周辺は大嘘の塊が雪だるま式に増えて大きくなり、もはや人間業ではないところが始末悪い。市民を大量殺戮して、大きな穴を掘って埋めて証拠隠滅して、市民は一人も犠牲にしていない、とどの口が言えるのだろうか?

 話は変わって、昨夜は47ミリもの雨が降った。納屋で仕分けをやろうとして、ポタポタと自分の近くで音がしていることに気づき、見ると納屋の3箇所で雨漏りしている。そのうちの2箇所はパソコンの近くだったので、慌てて電源を切り、コンセントを抜いてパソコンを動かした。さらに外でゴソゴソと音がしたので納屋の外に出てみると、たぬきが逃げていく。たぬき対策も雨漏り対策もしなければいけないぞ、この農繁期に、と憂鬱は倍増する。

 納屋の横には、帰農した頃には、3本の大きな松がそびえていた。松枯れで2本を伐採したのはもう20年以上前のこと。最後の1本も枯れてしまって、この頃は強風や大雨ごとに、その松の枝が下に落ちてくるのを発見する。納屋の瓦の上にも何度か落ちたので、その影響もあって雨漏りするようになったのだろう。もう老朽化しているから瓦がずり落ちてきている。瓦をもとに押し戻すようにすれば雨漏りは減る場所もある。しかし、松の枝が落ちてきそうなところでは、なかなか怖くて瓦を治す作業ができないでいたのだ。

 家も納屋も自分も老いていくばかりで、治すことばかり。修理は時間さえ取れれば何とかなるが、この新しき世界は経済も回さなければいけない世界だ。憂鬱ばかりに関わってはいられないよ。懸案の夏野菜の植え付けは、なんとか進んでいる。よくもこんなにカラダが動くものだと思う反面、当然ながら若い頃のような集中力で押せるものでもない。新しき世界はぼやきばかりだが、子どもたちは新しいことに挑戦している。無理をしてでも、手助けがほしいときには助けるぞよ。自分にしかできないことがあるのなら、それを推し進めるのがよい。人を殺すくらいなら、人間らしくわがままに生きるのがいい。

2022年4月22日


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