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「62歳 その3」



 例年よりも遅い梅雨入りだという。しかし、5月から雨はずっと降っていたような印象である。もう、天候が常軌を逸したものに常態化しつつあるので、気象学に関わる人たちは過去のデータからの予測が難しくなっているのではないか?メカニズムの解明は、常に事象の後追いであるし、気候の大きな変化の速度や線状降水帯のような過激な天気をもたらすものも頻発しているわけだから、今までの習わしに合わせることを見直す時期に来ているのではないか?

 62歳という年齢は、若い頃に比べてより一層お天気の具合が気になる年齢である。僕たちのように、お天気と濃密な関係の生活をしていると、気候の変化に驚くことが多いこの頃である。僕たちは言うまでもなくデータに基づいて農的な生活をしているわけではなく、あくまでも天気の具合が野菜たちに影響がありそうな時を注視している。加えて、その年齢での外の作業のお天気の具合もまた、常に気にかけている。一過性の気候であれば、時が過ぎるのを待つほかはないが、どうやらこの気候の変化は連続的に加速している。戦争やパンデミックだけでなく、気候もまた厄介な時代に入ったということだろう。

 先週、ギターのことを珍しく書いた。厄介な時代とは関係なく、僕とギターの演奏は試行錯誤と対話を繰り返して、一つの世界を探ることにおいて満ち足りた世界を垣間見せてくれる。僕の音楽のスタンスは、作曲とギターの演奏、アレンジ、録音という世界に立っている。必要に迫られてこの頃は「歌う」ということもしているが、門外漢と言ってもいい。ここへ来て、ギターだけの世界を録音するのもいいかも?という気持ちにすらなっているくらいである。

 新しくやってきたフルアコ。エレクトリックギターだけど、胴体が空洞であるからフルアコースティックと言うのだろう。胴体に空洞があるけれど中に木のブロックが組み込まれて胴体の薄いものをセミアコという(らしい)。若い頃に買ったストラトキャスターやSGカスタムは、空洞のないものである。空洞がなければ生音はとてつもなく小さい。フルアコというものは、部屋で弾いてもそこそこの響きがあり、ギターアンプに繋げば大音量も出るものである。

 簡単に言うと、SGカスタムを部屋で弾いても、トーンを伴った芸術的な心が踊らない、ということだ。どんな世界でも、例えばサッカーでも、技術は最低限必要だが、クリエイティビティがなければ面白みがないだろう。フルアコは、技術とクリエイティビティを表現できるということにおいて、もっと早く手に入れるべきだったかな?と思わせるようなギターである。

 それではなぜ何種類ものギターが必要なのか?と思う人もいるかもしれない。その年齢によって欲しい音が違ってくる、ということだろうか。この62歳という年齢において、その音色と弾きやすさ、きっちりとした造り、そういったものに納得できるのだ。もちろんアコースティックギターなど用途にもよるし、ギターの種類で演奏も変わってくる。そして僕の場合は指弾きである。たまにはピックも使うし、早く弾くならピックのほうが断然早い。25歳から指弾きを始め、そのためにクラシックギターを5年ほど習った。今でも練習の基礎はクラシックのやり方だ。自分の指と爪で、納得のいく音色を奏でたい。

2022年6月17日


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