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今度は日本海側での豪雨被害である。本当に大変な夏になった。二日前の、こちらの36度の気温も、海沿いのこのあたりとしてはかなり異例な高温であった。この終末的な気候は、きっと今年が終わりではなく、さらに加速していくのだろう。気候も水も、人間が生き抜くに必要不可欠なものだが、川の氾濫を含めて、今までの想定をすぐに訂正していかないと、と思ってしまう。
長男は、ユースサッカーのオフに伴って、家での練習が復活している。長男とサッカーの相手ができるからラッキー、なんて思えないほどに、連日の暑さは厳しい。収穫や草刈りのあとにボールを蹴るなんて、62歳の身には相当に堪える。長男にシュートを打たせるだけのことなのだが、そのために正確なパス交換をした上でシュートさせるわけだから、結構な運動量なのだ。その時点では汗だくで暑くて息が切れるだけだが、そんなことを毎夕やっていると、だんだんと疲れが取れなくなってくるのだ。
東京で就職した四女。なんと早くも会社を辞めたようだ。特定の上司に気に入ってもらえていたらしいのだが、妬み?のようなものなのか、冷たい扱いをされて退社したという。今は、派遣会社からの仕事に行っている。小学校時代にいじめを経験し、人との付き合い方には慎重を期してきた四女。避けられない相手が存在すると、もう逃げるしか方法がなかったのだろうな。
親を頼らないで、自分で高校に紹介された企業の中から選んで、面接に行き、「良い人を紹介してくれました」と企業からのメッセージまでもらっていたし、働き始めた頃は「とてもアットホームな会社」と電話でも語っていた。自分で選んだ会社を、自ら退社し、それでも東京にいたい、と強く思っている。親というものは、そういう子供を見守るのが仕事なんだな、と思う。可愛い子には旅をさせよ、か。
三女に電話して、様子をうかがうと、「あの子は強いよ」と言う。そう言われれば確かにそうなのだが、僕も歳を重ねて、若い頃のようなべらんめぇでもないけれど勢いで「なるようになる」という態度をできなくなってきた。まあ、三女が近くにいるわけだし、長女ももうすぐ帰国して東京にそのまま住むから、安心材料はあるのだけれど。生きていてくれれば、それでラッキーかな。
収穫や出荷が忙しくて、あっという間に一日が終わる。四女のことを考えても何もすることができないから、せめて、と曲を完成させた。半分、僕の子どもたちへの遺言のような歌詞で去年の夏に原型ができていた。それを、少しずつ手直ししていたのだった。子供の頃の回想シーンに四女と長男が登場し、長男が大人になって娘を海に連れていく。姉ちゃんに会いたい、同じ海を思い出せるし、同じ歌を口ずさめる。家というものは、君たち一人ひとりの中にあるもので、だから親が死んでも、君たちは君たちで仲良くやってくれ、という思いを込めた。「We are the home」と命名した。これから録音に入ろう。
2022年8月5日
追記。「We are the home」をどんなアレンジにしようかと考えているうちに、いつのまにかギターインストゥルメンタルの曲になってしまった。しかも、自分の曲であるのに家族内にしか発表していなくて、メロディも含めての即興演奏である。それをアップしたので掲載。
2022年10月16日