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「生きているだけでラッキー2022 その3」



 台風8号、それはかろうじて台風というだけの勢力のようであるが、今のところ、こちらに直撃の進路である。風だけが心配だ。この海の近くでは、台風で巻き上げられた潮風が吹くと、野菜は壊滅状態になるのだ。雨はまだいい。全国で洪水被害が出て悲しい気持ちになるけれど、雨はまだしもなのが、この場所なのだ。なぜ大丈夫か?

 この場所は、明治初期までは、人の住めないほどの場所だったらしい。河が蛇行して、まっすぐに太平洋に出ていなかったという。蛇行しているので、蛇行した部分では洪水が起こりやすいというわけだ。だから、うちの祖先が二宮金次郎などにお金を借りて、河川工事を進めたらしい。結局、私財を投じただけでは工事が完了できず、国の力で河はめでたく太平洋にまっすぐに通じた。そんな場所だから、水や氾濫ということに慣れた地域ということになるだろうか。日本の各地で洪水の映像が流れる。洪水に不慣れな地域が少なくない、ということかもしれない。明らかに今までの気候とは違うので、方策を考えなければいけない時期だろう。

 洪水の話を書こうとしたわけではなかった。台風である。風が心配だが、勢力が強くないので、被害は少ない、と思いたい。お知らせでは、線状降水帯が発生しそうだ、と来ている。今年は何度も大雨が降った。今年の大雨は、例年にも増して一度に降る雨の量が半端なかった。しかし、そのせいで野菜が全滅することはなかった。野菜の根が弱ったとしても、その後の猛暑で復活してきた。野菜は、今、好調だ。潮風が吹けば、野菜はなくなるに近いだろう。だけど、勢力の大きくない台風に備えることはしていない。

 正直なところ、収穫と出荷、さらに草刈りや掃除などで疲れ切っているのだ。先の日曜日には、東京に日帰りで行ってきた。会社を辞めた四女の顔を見て安堵し、三女の店でオーナーに挨拶をし、三女のケーキづくりのアトリエも訪問した。来るべき月末に帰国する長女の新しく契約した部屋にも行って、カーテンの寸法などを測ってきた。それらを終えて18時過ぎには家に戻り、オクラの収穫をしたのだった。

 60歳を過ぎても、休みなく1日に正味10時間以上は働いている。連れ合いも、8歳若いとはいえ、この過酷な環境で収穫に明け暮れている。頭が下がる。東京に行くと、暑いとは言え湿度は低く、虫もほとんどいないし、過ごしやすいことがわかる。海の近くで、草や樹木の多いこの場所は、湿度が高く、それゆえに虫も多いのだ。明治末期の建物なので、家の外から蟻が侵入してくる。だから、家の入口に蟻よけの殺虫剤をまくことはあるが、畑も庭も除草剤は使わない。コウモリもたぬきも野良猫も生息する。蚊は異常に多い場所だ。

 夏は特に、出荷も多いが、暑さも尋常ではないので、毎日が格闘である。それでも、夜にはギターを弾く。弾き過ぎで、指先が痛い。曲も作る。そうすることで、生活に勢いが出る。サッカーも見る。生きているだけでラッキーだとしたなら、そのラッキーには楽しさを詰め込んでみたくなるのだ。ギターを弾かなきゃ、ギター弾きを褒めも批判もできないし、上質のサッカーを見なければ、サッカーの批評もできないからね。

2022年8月12日


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