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大雨に慣れっこになってきたつもりであったが、今日の雨と警報には少々うろたえそうになった。記録上、一時間に54ミリと57ミリという雨が降ったことになっている。ニュースではこの街に、1時間に120ミリの記録的短時間大雨情報を出したと伝えている。東西の隣の街でも、洪水警報が出ていた。うちでも、3箇所のファーマーズマーケットへの納品を、急遽取りやめにしたくらいである。
1箇所のファーマーズマーケットには連れ合いが納品に出掛けたが、大雨は出掛けた直後からだった。無事に戻ってこられるのか?という心配をしていたが、気になってうちの母屋の雨漏りを点検に行ってみると、ダダ漏れである。昔から、雨漏りする場所があるが、そちらは瓦をトントンと叩いて押し上げることで、わずかな雨漏りである。ところが、今年の大雨が頻繁に降るようになってから、別の場所に雨漏りがするようになってきた。強く降らない限りは雨漏りがしない場所だ。
昔に使っていた食器の洗い桶を、雨漏りする場所に置いてあったのだが、今日の強い雨はその容器を一杯にしていた。たまらず、もっと大きな容器を探し出して置き換えたくらいである。明治末期に建てられた母屋に、継ぎ足して増築したらしいその継ぎ目の端の部分である。雨漏りするようになってから、まだ屋根を点検していなかった。さすがに、点検しなければいけない、という気持ちにさせたほどの大雨だった。
隣町の映像をニュースで見ても、川が氾濫しそうなくらいだった。仕事が忙しくて、まだニュースでその後を確認していない。今年は、洪水の映像を何度もニュースで見てきた。ヨーロッパでも中国でもインド方面でも、雨不足と洪水被害は深刻なことを度々ニュースは伝えている。地球の気候が、人の歴史から考えると度を超えた変化をむかえているように見える。
神というものが存在するならば、人をどこへ向かわせているのだろうか?先に死んだ人たちや今生きている人たちの抑えきれない怨念というものが、ロシアのウクライナ侵攻のようなものを生んでいるとしたら、気候の変動というものはいったい何なのだろう?単なる、人間の欲望の結果であるのか?
人間の欲望を正当化する、現代の最も多くの人の了解を得ているような「経済」というもの。資本主義と共産主義というカウンターカルチャー的単純理論は、人を納得させるという錯覚をもって議論を発展させたことはよかったかもしれない。でも、この時代、結局は「売れたものが勝ち」という社会が大きな声を出している。気候変動と戦争で電力不足となった今、原子力発電に逆戻りという方向を総理大臣が打ち出した。近視眼的にもほどがある。
久しぶりにECMレコードの曲を聴いている。20代30代の頃はキース・ジャレットなどをよく聴いた。このドイツ人のやっているレーベル、もちろん売れたものもあるが、実に音楽的だと思う。良いものを紹介していきたい、というメッセージを音に感じるのだ。音楽は音楽に向かうのがいい。そこに生きる意味があると思う。
2022年9月2日