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「逆境に強く?」



 地震・雷・火事おやじ、とはよく言ったものだ。現在の僕の心境は、台風?いつでもどうぞ、である。これは、そう簡単になれる心境ではない。火事という恐怖を、家がなくなるかもしれないと本気で思う恐怖を体験したからである。

 昨日の夜中の十二時半過ぎ、寝ようとすると有線放送が聞こえてきた。すぐにiPhoneでメールを見ると、放送内容が書いてある。近くのこの家から西南西100メートルあたりにある(今は店じまいして数年経つ)「酒店から東南東284メートルで建物火災が発生しました」と。東南東か、大きな工場のぼやかな?程度にしか思わなかった。すると、もう寝ていた次女がパチパチ音がする、と言って起きてきた。?ここまで聞こえるかな?とつぶやきながら東の勝手口から外に出てみた。なんと真東で盛大に炎が!それどころか30メートルを超えるような幅の黒煙の帯がこちらの家の頭上に向かい、そこから火の粉が無数に落ちてくるではないか!

 東風だ。慌てた。何をどうしていいかわからなかった。住む家の東側に畑があり、その向こう側に廃プラスチック再生工場がある。そこが燃えているのだ。工場の建物は東西に長く、西の端が畑のすぐ向こう側である。見た感じでは、工場の東の端くらいから燃えだしているような印象だった。次女に、長男を連れて車で避難しろ、と伝え、僕と連れ合いは水を火の粉が落ちたところへかけていった。すると、南の門から消防の方々が、「水ありますか?」と入ってきた。水道栓をひねり苗用のホースで水を出していると、「この家の方ですか?もう危ないですから避難してください」と言われた。火事現場の南にも別の会社の合成化学工場がある。

 大事なものを物色して車に載せ、連れ合いと僕は別々の車で800メートルほど離れた兄貴の家に避難した。夜中の1時半頃のことである。次女と長男を先に寝かせ、僕たちは兄貴の家の屋上から火事現場を見守った。どんどん炎の面積は大きくなるし、高くもなる。消防の放水は心もとなかった。一向に炎が衰える気配がない。夜中の3時過ぎ頃から、消防の援軍が来たのか、放水が多くなった。その間にも爆発音は何度も聞こえるし、炎は広がっているように見えた。もう、うちにも燃え移っているかもしれない、と覚悟を決めた。火事現場の南の合成化学工場は、野菜のお客さんでもあるのだが、そこの新しい建物もダメかもしれない。

 午前4時頃になって少し、炎が減ったように見えた。6時半にはかなり煙が少なくなってきた。連れ合いと二人で、車で家を確かめに行ったが、規制線がはられていたので、かなり大回りして車を止め、歩いて南から家の近くまで行った。合成化学工場は全く大丈夫だった。そして、うちも燃えていなかった。安堵した。まだ放水作業は続いていたので、一旦兄貴の家に戻り、昼前にようやく皆で家に戻った。相当な匂いが立ち込めていた。  

一夜明け野菜をじっくりと見た。たくさんのススが野菜についている。今ある野菜については出荷を諦めるしかない。消防の方々が放水作業のために畑に入ったのだから、種播き準備をした畝もやり直しである。ここのところ野菜は好調で、ずっと出荷に追われていた。休め、ということだろう。家が燃えなかったラッキーに感謝だ。

2022年9月16日


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