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「どうしたら戦争はなくなるのかな?2022」



 先週、「先に死んだ人や今生きている人の中にある怨念のようなものを鎮めるには、前に進む、未来へ踏み出す以外に方法はないのではないか?」と書いた。仏の間に行く度に、戦争が終わりますように、とつぶやいている。プーチン主導のロシア軍がウクライナに侵攻して、もう8ヶ月になるが、春の専門家の予測の通り、長期化の様相である。

 今週は北朝鮮が複数のミサイルを発射させている。できれば人の命を軽視する戦争に関わらないで一生を終えたい、と思う人は世界中にたくさんいるはずだ。だが、2千年以上、戦争のない年はないのかもしれない。権勢欲というものが、経済欲と同じくらい厄介なものであることを、多くの人が理解していると思うのだけど、実際に権力を持ったりお金を異常にたくさん持ってしまうと、自制は効かないようだ。

 若い頃に見た栄華や憧れを、年齢とともに「幻想だった」と考えを少しずつ変えていく必要が、誰にでもあると思う。歳を重ねて見ると、人というものはそんなに変わるものではない、という考えが一瞬よぎるものだ。久しぶりに会った旧知の人と少し話せば、そのように思うものなのだ。その人なりの根っこは変わらないだろう。でも、実際の生活は、時間をかけてよく理解しようと思えば、変わってきたことがわかる。その人なりに変化してきたことを、逆に言えばもう変えられないのである。それは、誰であれ長い年月をかけた具体性を伴っているからである。その具体性と変化の度合いの一つ一つを、人に話す人は少ないかもしれないけれど。

 そして、変化し続けた人が偏屈になり、いや誰もが偏屈であるという前提だが、それでも穏やかに老いていくことを望む人もいる。そうではなく、偏屈を人に対して強要してまで生きる人もいる。その場合には、怨念を残すというか、その人の死後に誰かが引き受けてしまう場合があるのだろう。前に進む、未来へ踏み出すことが、過去の栄華を再び、と取り違えてしまうのだ。取り違えたのではなく、わざと元から取り違えたふりをして、未来へ進むことなんて考えない人もいるようだ。そういう人は、イマジネーションを何処かへ置き忘れてしまったか何かで、人の命を軽視する。

 僕が、東京で音楽を志していた中で、帰農した時、人間は食べなければ生きていけない、という単純な発想にも動かされていた。それは単なるきっかけにすぎない、とずっと思っていたのだが、ここへ来て、やはりそこが大事だな、と改めて感じている。そこを外すから、戦争を起こそうとしたり、人の命を軽視するのだろう。食べる、ということはイマジネーションの原点と言えるだろう。何かを食べられること、食べて調子が悪くならないこと、そういうことを常に考えているだけなら、戦争にはならないはずだ。

 労働してお腹を空かす、それほど人にとって健康的なことはない。文化的なことをしてお腹を空かす、ということも。人の細胞も一生変化し続けるのだから、食べることをはじめとした生活感を大事にすることが、戦争をなくすことに繋がるのだ。と言ったって、権力を持った人は聞く耳を持たないだろうな。聞く耳あれば戦争しないよな。

2022年10月7日


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