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「清濁併せ呑む、とはどういうことか? その5」



 先週、自分の歯茎が腫れたことを書いたのが金曜日。その翌日の土曜日は、久しぶりに仕事を夫婦で休んで、朝から大阪に行ってきた。朝、苗用のビニールトンネルを開けて、水やりをして、洗濯もせずに出掛けたのだった。夜、10時過ぎに帰宅したのだが、650kmほどを運転した。それだけのことで、あっけなく歯茎の腫れはほぼ引いてしまった。やはり、疲れと噛み締め過ぎたことが原因だったのだろう。僕にとっては運転が、休むことになるのかな?

 大阪まで行ったのはいつ以来だろう?20代の東京時代に、高校の同級生数人と夜中に、当時乗っていた10人乗りキャラバンで、大阪に住む同級生のところまで行ったのが最初のことだった。その時は、高速道路を使い、朝方、同級生のアパートに着いて、そのまま一緒に東京へ引き換えした記憶がある。それからあとは、帰農して、一人で西宮に住む歯医者をやっている叔父さんのところまで、歯の治療に何回か往復した。その時は、時間に余裕もあったから、高速道路を使わないで走ったことも少なくない。

 新婚旅行を北陸から九州まで蕎麦巡りした時も、帰りは大阪京都に立ち寄った。子どもたちが生まれる前に、さつまいも本州発祥の地と言われる京都城陽市の寺田芋を訪ねたり、子どもたちが生まれてからは、淡路島から四国、あるいは奈良の十津川など、湯治旅行に何度か行った。それ以来であるから、関西へは20年ぶりくらいということになる。

 今回は、長男のサッカーの試合の応援が第一の目的であったのだが、同時に連れ合いの誕生日でもあった。Pリーグがはじまって4戦目。1年生だった去年は、一度も試合に出場できずに、ベンチ入りも一度だけだった。2年生になって、初戦から3試合続けて途中出場。4戦目で出場しないという可能性だってあるわけで、それでも大阪まで行くと決めたのは、長男の現状をこの眼に焼き付けておきたかったからだ。もちろん、連れ合いの誕生日、ということもある。さすがに九州までは応援に行けそうもないので、すべての試合を見るという訳にはいかない。試合に思うように出場できない子供の親なんて、濁り水の中にいるようなものである。当人の気持ちとは別に、応援する側というものは清らかな気持ちばかりが充満しているわけではないことも含めて、記憶に刻みつけておきたい、というのが本当のところである。

 行きは、東名、新名神、第二京阪道路などの有料道路を使って堺にたどり着いた。試合は、ついに初勝利かと思われたが、あっけなく逆転負けで、いつものように長男は途中出場。帰りは、天理までは有料道路を使ったが、そこからは名阪国道や23号線などの下道を走って帰宅した。道中、藤の花が山の中で、あちこちにたくさん咲いていたのが印象的だった。その道中に、先に書いた湯治家族旅行のことなど、いろいろなことを二人で思い出していた。それこそが、この久しぶりの旅のプレゼントだった。

 昔はどうしてあんなに自由だったのだろうか?と思うことがある。今も十分に自由だ、と思う部分もあるけれど、濁った水の中で清らかさを探すことに疲れ果てている、ということも本当のことだろう。そういう部分で、自分自身に腹が立つ。

2023年4月28日



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