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「63歳 その5」

 昨日の雨は、朝から突然降る雨で、この梅雨は夏の終わりかと錯覚するような夕立的な雨もよく降る梅雨である。かと思えば、今日は朝から25度前後の気温で終日90パーセントを超えるような湿度で、まさに梅雨時の湿気を体験させてくれている。そして、あっという間に6月が終わってしまうのは、今月も野菜の収穫と出荷に明け暮れたということだろう。

 今朝は、24.8度の最低気温だったからか、ズッキーニの花は突如として咲かなくなってしまった。昨日は大雨だったが、1昨日までは70前後の雌花はコンスタントに咲いていた。ズッキーニの樹そのものは気温30度を超えても大丈夫だけれど、花に高温は適さないということなのだろう。そのズッキーニと胡瓜の収穫だけで朝はヘトヘトに疲れてしまうくらいだ。その収穫の間に、連れ合いは青シソや空芯菜などを収穫している。

 午後は出荷に出かけることになるのだけれど、夏は収穫に追われることが多くて、畑の野菜の世話に割く時間が極端に少なくなる。そしてこの時期に、ナスの虫退治の時間を必ず設けないといけない。今年は、春が暖かだったせいなのか、例年よりも1週間ほどニジュウヤホシテントウの飛来が早い。ナスの樹の葉の裏側に卵を20〜30個程度産み付け、卵から孵って幼虫になると葉を食害し、成虫はナスの実も食害する。だから、この産卵期に卵を産み付けた時点で見つけて潰してしまうのである。

 その卵を見つけるのが一苦労で、ナス畑のナスの葉の一つ一つの裏側をすべて点検するのである。 1日目にすべての葉の裏側を点検し終えると、相当な量の卵を潰したことになるのだけれど(数えたことはないが1000個程度になるのかな?)、二日目になるとニジュウヤホシテントウは産卵場所を変えてくるのである。何も卵を潰されていなければ、最初はナスの実がなっている樹を選んで、その樹の中腹くらいの大きな葉の裏側に卵を産み付ける。普通に想像してみても、ナスの実がなっている成長の早い樹を選んだほうが卵にとって安泰であろう、と。その場所に生んだ卵が潰されたなら、すぐに場所を変えてくる頭の良さに感服する。

 2日目には、ナスの樹の下のほうの少し小さな葉に産卵が多くなる。3日目になると、さらに小さな幼い葉に産卵が多くなり、中には黄色く老化した葉にさえ産卵が見つかるのだ。今日は何日目だろう?成虫も卵も幼虫もかなり少なくなった。あと1週間ほど続けたなら、もう大丈夫。毎年のことながら、この作業は腰が痛くなる。胡瓜やズッキーニなどの収穫で腰が痛くなる上に、このナスの虫退治で腰にはマッサージが必要になる。よく考えてみれば、農薬を使う普通の農家さんは、この作業をしないわけだ。働き者ではないなー。こちらはズッキーニと胡瓜とナスで6月を使い切り、ナスやピーマンの支柱すらまだ世話できないくらいなのだ。

 62歳だった先月は、玉ねぎの収穫やオクラの種播きで終わってしまった5月だったようなその記憶すらもう定かではない。ナスの虫退治中、蚊の大群がやってきてもおかしくない環境であるが、一度も蚊を叩くことをしていないので、蚊も怒らないほどに僕は集中できていたのかもしれない。そうか、その時には年齢は関係ないのだな。

2023年6月30日


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