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「一日にほんの少しの上積みを その2」

 梅雨も末期を迎えた段階で、またしても津々浦々、洪水や竜巻の被害がニュースで連日報じられる。同時に、熱暑としての記録報道も。もうほとんど梅雨明けのような状態であるこの辺りでも、毎日が真夏と言っていい。今年もまた暑い暑い夏がやってきた。生きているだけで儲けものと思えるこの暑さの中で、僕たちが働くことができることが嬉しい。いや、酷暑は嬉しくないけれど…。

 この暑さの中の外仕事、できることは限られている。出荷があるから収穫はしなければいけないのは当然だが、その他に何ができるかだ。山積みされた仕事の中の、一日一つをこなすことができればラッキーだ。昨日は、収穫まで2週間程度と見込まれるオクラの、畝の片側の草取りができた。毎年、オクラの種を播いて、ネットを被せて、ある程度の大きさまでの成長は放っておく。その間にやるべき仕事がたくさんあり過ぎるからでもある。そして、収穫が近づいたところで、草取りに入るわけだ。

 草取りと言っても、畝には生分解マルチフィルムが張ってある。穴あけ器で穴を開けて種を播くが、その穴からもオクラと一緒に草が生えてくる。さらに生分解マルチフィルムの裾までも草に覆われる。そこを草取りして、オクラ畑を出現させるのである。そのような仕事は、ナスやピーマンなどでも同じことをする。そのようなことを一つ一つずつこなしていくうちに梅雨は終わりに近づいてくるわけだ。

 今日は、一本葱の草取りをした。うちは、年中葉ねぎを育てているわけだけど、昔は一本葱、いわゆる白ネギという軟白した部分を伸ばしたものもよく育てていた。砂地の畑が多かった時代のことである。今は、粘土質に近いような畑が殆どを占めているので、白ネギは育てなくなった。今年は、例によって次女が自分で料理するときに、わざわざ白ネギを買ってくることがあるので、それならと種を播いたわけだ。あまりに久しぶりすぎて、苗を畑に植えたことすら忘れていたくらいで、草刈りをしてようやく草に埋もれた葱苗を発見できたようなテイタラクぶりである。鎌を使って草をきっちり取れば、葱畑の出現となるのだ。

 収穫や出荷以外の仕事は、鎌を使うか、鍬を使うか、トラクターに乗るか、草刈り機を使うか、がほとんどである。真夏は、そのどれもが熱中症になる可能性を含んでいる。だから一日一つの仕事をこなすことができたならば、それで満足である。あとは際限なく出荷の時間を費やすことになるのだから。単純なものだが、一日生き延びれば、それはもうラッキーぐらいの感覚だ。いつ死んでもいいように、ギターを弾いて曲を作るのである。労働者が、ギターを弾き、曲を作るのだ。

 この酷暑の外仕事の合間に楽しみが一つある。今年は久しぶりに自家用スイカがあるのだ。たぬきに大きな良いスイカは食べられてしまったが、小ぶりなものは30個くらい確保して、冷蔵庫に貯蔵した。これは、甘さを求めたものではない。天然のスイカの水分を浴びるように摂取するのである。その爽快感は、上積みのエネルギーだ。

2023年7月14日


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