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「一日にほんの少しの上積みを その3」

 この地方の梅雨はあっけなく明けた。梅雨明け宣言は気象庁の管轄のようだけれど、僕たち現場のものは、もうすでに梅雨明けしていたと感じている。最後の雨に期待したのだが、殆ど降らなかった。5月29日に梅雨入りが発表されてから、6月15日までに375ミリの雨が降った。梅雨明けが遅いと脅されていたようなものだから、この先どれほどの雨量になるかと心配した。しかし実際には、それ以降の35日間に100ミリの雨しか記録していない。雨のない日も24日間もあった。梅雨後半は真夏のような暑さになり、ほとんど空梅雨に近いのではないか?異常気象が通常気象になりつつあり、予報の難しさを感じる。

 僕たちの畑は、トラクターも入れられなかったので、草だらけだ。これから一気に耕していくことになる。トラクターのエアコンは古すぎてもう修理不能なので、涼しい時間を選ぶ必要がある。今までは、個別の野菜の草取りに追われていた。自走式草刈り機で通路や周辺も頻繁に草刈りしてきた。その頻度が多すぎて、とうとう左腕が疲れ切ってしまった。これではギターも弾くことができない。夫婦二人して、この2ヶ月は働き過ぎた。少し、休みながら休みなく働かなければいけないね。丸一日休むことはないけれど、休む時間も必要だということ。

 火曜日には、午前中に出荷の準備を全て済ませて、二人で外出した。野菜の納品がてら、足を伸ばして豊橋まで行ってきた。連れ合いが、誰かのブログを読んで「岩屋観音に行ってみたい」と2ヶ月くらい前からリクエストしていたのだ。相当に暑い日だった。国道1号線の浜松市街で車の外気温を確認すると、36度などと表示されるので驚く。海沿いならば31度まで気温は下がる。ところが、豊橋市内では37度まで上がった。どうやら気象観測地点と実際の個別の場所とでは、かなりの温度の開きがあるようだ。家に戻れば通常通り29度。海の近くは気温が下がることは明白だ。

 岩屋観音では、岩のすぐ近くで、ほんの少しだけ水の滲み出た感じの場所があって、そこは少し冷ややかだった。細い岩の急な坂道を登って、観音像まで行くことができた。上りも下りも、手すりなどに手を触れることも一度もなく往復できた。小さな子供がいたら、少し危ないかもしれない。見晴らしもよかったが、暑くてゆっくりしようという感じでもなかった。更にリクエストのあった二川駅近くの大岩神明宮に立ち寄り、牛の石像を見てお参りもした。

 近年の夏は暑すぎる。相変わらずにカラダが動いて、収穫の合間のスイカの水分は絶品だと感じることができる。梅雨明けして、どういうわけか今日は冷たい風が吹いてもくれた。おかしな天気だが、その中で感じる濁りのない風や天然の水分。きっとこれは、大昔から人が感じ続けてきた感覚だと思う。そこが一番の幸福感の原点なのかもしれない。辛い気候と、それを切り抜ける時の、副産物のような幸福感。それを感じることも、大事な上積みのひとつなのかもしれない、と今更ながらに思う。

 腕が疲れ切って草取りができなければ、当然だけど草は更に伸びる。オクラの花も咲きだしている。疲れが取れたなら、また草取りするだけのこと。

2023年7月21日


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