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「人にはまだ伸び代がある」

 台風がUターンして戻ってきて停滞する、この奇妙な夏は、近年続いてきた亜熱帯化の兆しを加速させた年として、転換点の夏となったということだと推測する。7月からの異常な高温の連続は、人々を知らず知らずのうちに疲れさせている。ゲリラ豪雨の局所的な猛烈な雨の降り方、経験したことのない地域の洪水は、今後状態化するのだろう。それを当たり前と受け止めることが、一つの人間の進化となるかもしれない。デジタルばかりが進化ではないのだ。

 この暑さは、六〇歳を過ぎた人々にはなかなか厳しいものだ。だが、面白いことに気付く。一つの強力な暑さをやり過ごした時に、気温が一度下がっただけで涼しいと感じる。僕の63歳というカラダでさえも、暑さ慣れしてくるのだ。今日は、予定を急遽変更して、朝からトラクターに乗った。炎天下でエアコンの効かないガラスで囲まれたキャビン付きのトラクターに乗るなんてまっぴらごめん、と思っていたのだが、雨が続く予報でそうも言っていられなくなったのだ。ところがどっこい、いざトラクターに乗ってみると、いつもの収穫よりは暑くないことに気付いた。キャビンの屋根に雨漏り防止に板をくくりつけてあるが、それも太陽を遮ってくれる。何よりも、今年の異常な暑さに僕のカラダが慣れてきているからだろう。

 虫が、産卵場所を変えることも、人間から学んだ対応力と言えるだろうが、人間だって天候に合わせてカラダを変化させることができるはずだ。ただ、エアコンの中でだけ生活していては、自分のカラダを変えることはできないだろう。いや、エアコンの風に慣れるという変化ができるかな?

 エアコンと言えば、何度チャレンジしても、朝方にはほんの少しだけエアコンの風に違和感を覚える。昨日は設定温度29.5度でもやはり朝方に違和感があった。人に直接風が当たらない「風ないす」設定にしてもいる。ところが、今日は30度設定ではじめて違和感がなかった。ほんの数年前までは、エアコンなしで生活していたのだけど…。

 先日は、報道ステーションで、ピアノ演奏家とAIアンドロイドの即興演奏が放映された。チャットGPTでこの頃のニュースを学習させて即興でアンドロイドが歌う、というものだった。ひどかった。どういうわけかキャスターたちは驚きと感動みたいなリアクションだった。即興演奏は、人が演奏するところに意味がある。今回の場合には、AIアンドロイドが人間であるピアノ演奏家との対話ができていなかった。つまり、ピアノ演奏家の良さがまったく伝わらなかったのだ。ただ単にネットで溢れている本音かカウンター語を羅列していくばかりで、もちろんAIアンドロイドがミスを気にすることもない。これは進化ではなく退化だ。

 人は必ずミスをする。ミスを少なくする努力をしてもミスをする。それでも新しい何かをやろうとするところに、人が人たる所以がある。そこには、感触を確かめようとする人間らしい心の所作があるのだ。そして、夜があって朝がある。人は眠り、朝が来て何かをリセットして何者かに立ち向かう。24時間は連続ではないのだ。ネット社会が24時間であっても、一人一人は必ず眠る時間がある。その中で前に進もうとするのだ。

2023年8月4日





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