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「秋は佳境に」

 秋祭りが終わった。これは一つの大きな区切りだ。特段、僕が今回の祭りに入れ込んだわけでもなく、昔からの友達の一人が幹事長の役で、その息子が屋台係長であった。自治体の組には、地域差があり、一つの組で三十軒ほどのところと三百軒以上という差があるのだ。地元では、一つの組に一つの屋台(山車)を所有し、組内の人で屋台を引き回す。そのことが、祭りの役にも影響し、人が少なければ何度か役が回ってくる地域と、役には無縁で過ごしても大丈夫な地域が出てくる、というわけだ。そういう事情で、僕たちの年代では大抵の人が文字通りお役御免になっているのに、友達のところは運営に直接深く関わることになったのである。

 それにしても、毎年思う。通常では人の姿が少なすぎるくらいの街が、祭りになるとどこから湧き出してきたのか、というくらいにたくさんの人が祭りに参加して超絶な賑わいを見せるのだ。都会から田舎町に祭りのために戻ってくる人や、近在ではあるけれど祭りだけは生まれた街に戻る人なども加わる。そのようにして田舎町を思い返したり、あるいはUターンして戻ってくることのきっかけの一つとなるのは悪いことではない。田舎があるから都会があるのであり、その逆もまたしかりである。昔から継承されたものを楽しむことができる、というのは素晴らしいことだと思う。

 その祭りが終わると、子供の頃は寂しさが残ったものだった。吉田拓郎の「祭りのあと」を口ずさんだりして、ね。歳を重ねたなら、逆に落ち着きの雰囲気が漂って、畑仕事に専念できる喜びを味わうことになるとは、わからないものだ。実際に、9月からずっと農繁期のただ中にいる。日が暮れる時間が早いこと、それが春の農繁期とは違うのである。祭りまでの忙しさで溜まった疲れを、お祭りで癒やしたようなものだ。

 そのお祭りで、友達の親父さんが足を悪くしてソファーに座っていた。去年も足が痛いと言っていたけれど、今年はさらに悪化したようだった。今年も親父さんの足をマッサージした。土曜日の夜にマッサージをして、日曜日の夕方にまたお邪魔した。すると、朝、少し楽だったらしい。痛みが1年を通して酷くなっていった現実に、今度は自分でマッサージをする気になったようだった。官足法の本は、去年紹介してあったわけだけれど、そこから一歩を踏み出すには、どんな人でも自分の意志が必要なのだ。その意志に「改善」という実感があってはじめて継続が生まれるのかもしれない。痛みは、誰にとってもよいものではない。

 僕は畑で、機械も使うが、鍬などの道具も使う。鍬を多用すればするほどに、腰を痛める可能性も高くなる。そんな時こそ、マッサージには時間をかける。足の裏から膝上までは通常だが、そこからお尻を登って背骨の手の届くところまでマッサージする。手であれば、指先から肩までだ。お陰で、秋の佳境を乗り越えられるくらいの気力は保っている。カラダさえなんとか動いているならば、やりたいことは全部やってしまえ、という気にもなるのだ。やりたいこととは、野菜や音楽の他に、機械や家の修繕などもある。やりたくてもできなかったことも、冬になれば少しでもこなすことができたらいいな、と。

2023年10月20日


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