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「秋は佳境に その2」

 それにしても忙しい日々を送りすぎている。よくぞまあカラダが動いていくれているものだと思うくらいで、三〇代の頃のように働いている。違うのは、先週も書いたように足裏から始まるマッサージを毎日しているくらいなもので、それがなかったらもうすでに寝込んでいるだろう。いや、今だって寝込んでおかしくないくらいだと思う。それでも、今日のファーマーズマーケットへの納品時に、足が軽い、と感じた。確かに、マッサージをきっちり時間をかけてやるだけのことはあるな、と思った次第だ。

 何度も書いているが、歳を重ねたなら、とにもかくにも丁寧にやらないと気が済まないので、時間を何事にもかけてしまうのである。そのことがだんだんと顕著になってきた。この頃で言えば、葉ものの仕分けである。異常に時間がかかる。連れ合いは連れ合いで、性分として葉もの類の収穫をきっちりやるのだが、それを仕分けるにも時間をかけるのである。とはいえ、とても几帳面に美しく仕分ける、ということは無理である。それをやったら、さらに時間がかかるだろう。

 トラクターの作業機の中古を手に入れたことで、畑の作業も慎重にやるようになった。今までなら、えいやっ、とばかりに一気に畑を耕してしまうところだが、作業機をいたわること、トラクター自体をいたわることをするようになった。つまり、常に少しずつ作業をするのである。今までのやり方を反省しながら、機械類のメンテナンスを自分で心に刻みながら仕事をするわけだ。若い頃は壊れるまで使い、それらの修理はすべて農機具屋さんにおまかせしてお金を使っていた、ということになる。子どもたちがたくさんいて、常に時間がなかった、という本音もあるのだが…。

 機械の整備をする時、例えば親父のやり方を思い出す。錆びついたネジが回らないときに、親父はスパナやレンチの先に鉄のバールを繋げて回していた。そのやり方を今もするわけだが、そのたびごとに親父を思い出すのである。今は他界した農機具屋のおっさんは、強力に錆びついたトップリンクなどの鉄材は、オイルに漬けておく、と言っていた。それを今になって僕もやり始めている。そういう時に、すでに死んだ人々と繋がるような気がすることもまた、とても興味深いことである。

 佳境に入った秋は、気候が素晴らしくよいので、日が暮れても灯りをつけて外でメンテナンス作業ができる。これがあまりにも寒くなってしまったり、または夏の暑さで蚊がブンブン飛んでくるようになるとなかなかそうはできない。どちらにしても、メンテナンスを自分でやるようになって、それを続けるには体制づくりも必要である。高圧洗車機やエアーコンプレッサーなどが常に使いやすい位置に配置しなくてはいけないわけだ。

 野菜たちもぐんぐん育ってくれている。体のケアをしながら、機械のケアもし、野菜たちと会話しながら、冬に備える。それもまた味わいの深い秋の過ごし方であろう。

2023年10月27日


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