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「秋は佳境に その5 冬支度」

 予報通りに、寒さはやってきた。その突然の襲来に、僕たちのカラダは悲鳴を上げた。寒さの前が異常に暖かい日々だったのだから仕方ない。まるで真冬がやってきたかのようた。気温が下がり冬の風が強く吹いたから、体感温度が低かった。次の日からは風が凪ぎ、そこまで寒く感じなくなったのは、風のせいもあるが、人のカラダが順応し始めたということだろう。

 暖かいと、カラダは自然に動く。だからついつい働き過ぎてしまう。寒ければ意識的にカラダを動かす作業をするのだけれど、カラダを動かさない作業も少なくないので、暖を取る時間も増えるのだ。今までが暖かかったので、僕たちは働きに働いた。暖かなうちに種播きや植え付けをこなさなければいけない、という習性のようなものが染み付いている。さらに、雨の予報が出ていれば、雨の前に作業を済ませておかなければ、という習性も身に付いている。

 今日は雨。夜中からの雨は、今、音を立てて降っている。昨日までが本当に忙しかった。一昨日には、朝起きて僕のカラダが「無理をするな」と言っているようだったし、連れ合いにも「無理をさせるな」という想いが出た。急遽、午前中に出かけることにした。ここから東へ車を走らせ、御前崎まで行ってきた。

 十年くらい前までは、子どもたちを御前崎の海に連れて行くことが少なからずあった。住んでいるこの街の海は砂浜だが、御前崎は岩場の場所もある。海水が岩場に水たまりを作り、小さな魚を見つけることができるのだ。そのような場所が、子どもたちは大好きだった。今回は岩場を素通りして、久しぶりのなぶら市場に出向いた。中の様子も変化していた。干物を買ったのだが、太刀魚の丸干しは子どもたちに食べさせたい味だった。僕たちにとっては、車窓から見る景色の変化が、何よりも気分転換になる。慣行農法の畑を見るのも好きだし、道路環境の変化を目に焼き付けるのも好きなのだ。

 この秋は、結局台風は来なかった。台風が来て、野菜が全滅に近い状態になると、自然と「カラダを休めろ」という解釈になる。去年は、隣接工場の火災があって、野菜が壊滅状態になった。あれはたった一年前のことだったのか?遠い昔のような気がするのはなぜだろう?今年は野菜が駄目になるような事柄が今のところないので、それだけ働いたということだろう。

 今週の寒さがやってくる直前に、さつまいもも全て掘り上げた。今年作付けた鳴門金時系の芋は、寒さには強いほうの品種だ。それでも寒さの前に掘り上げたい、という気持ちが強かったので安堵している。御前崎往復の車窓からも、さつまいもを掘り上げている現場を見ることができた。この頃の新しめの品種は、寒さには弱いものが多い。

 さつまいもの貯蔵も、重要な冬支度だ。寒くなると野菜の成長速度が鈍る。できるだけ暖かいうちに成長させておきたい、という願望も冬支度のうちに入る。人の寝具も季節で変わるように、野菜にかける被覆資材も変わる。今まではネット資材で保温性のないものだったが、不織布に変わるタイミングだ。裾を土に埋め込むと冬の猛烈な風からも守ることができるので、鍬を使った作業になる。冬支度はカラダを酷使する。

2023年11月17日


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