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「2023年今年の総括 その3」

 今年の農作業は、手作業を積極的に行った。鍬や鎌を使う心地よさと、確実性を重視したとも言えるかな?ただし、畑を耕すことは、今更ながらにトラクターの力を再確認した年でもあった。9月上旬にトラクターの作業機であるロータリーが壊れ、農機具屋さんから「古くて部品がなくて修理できない」と言われてしまったのだ。仕方なく砂地の「ちーち畑」を鍬で耕して9月をやり過ごしたのだった。

 馬力の大きいトラクターは、うちの粘土質の「とーと畑」には欠かせないが、ロータリーも新品を買えば100万円近くする。オークションを丹念に調べて16万円で落札し、福井県まで取りに行ってきた。すでに元は取ったと言えるくらいに新しいロータリーは働いてくれた。そして、同時に古い壊れたロータリーを治すことにした。インターネットで部品を調達してくれる農機具屋を探して、手に入れたのだ。そこからがまた大変だった。

 古い軸受け部分の固着の度合いは酷く、壊れた部分を外しても一体物にしか見えないほどだった。機械の専門家に近いような僕の兄貴に頼んだ。若い頃には、鳥人間コンテストで優勝できるような機体のプロペラを作ったり、自作のラジコン飛行機で日本代表経験まである人である。結構な時間をかけてくれて、壊れた部分を分解し、そのうちの二つの部品は再利用できるまでに復元してみせたのである。

 そうして軸受け部分は修理できたが、今度は逆側のチェーンケース側からオイル漏れがする。そこで僕は軸そのものとロータリーの刃もろとも取り外した。こちら側のベアリングは再利用できたので、軸付きのオイルシールだけを交換した。細かなことは省くけれど、少しづつ時間を見つけて作業し、とうとう3日前に完全に修理できた。実際に古いロータリーをトラクターに取り付けて、畑を耕して負荷をかけ、オイル漏れしないことを確認できたのである。

 機械はメンテナンスなんだ、と本当に今更ながらに思い知らされている。今まで、農機具屋さんに丸投げしていたことを自分で修理することで、仕組みも理解できる。仕組みを理解すれば、労わる気持ちも自然に湧いてくる。本当は屋根の下にトラクターごと入れておくのが一番いいが、トラクターの背が高くて入れられない。だから、雨よけカバーをアルミ板で作り、シートをかけて雨に対応している。また、高圧洗浄機やコンプレッサーのエアーを使って泥や絡まった草を取り除く回数も増えた。

 修理時間は費やしたけれど、2万5千円程度の費用で修理できたことになる。新品なら百万円のローンで古いロータリーは鉄屑だっただろう。オークションと修理で23万円程をかけたが(2トン車リース料や交通費込み)、ロータリーは2台備えることができた。いろいろ教えてくれた兄貴に感謝である。雲の上から親父も喜んでくれているだろう。親父も若い頃は、自動車を組み立ててしまうくらいの機械に熱のある人だった。生前、親父は僕に言ったことがある。「あんまり機械にお金をかけすぎるなよ」と。そういうことが伝わるのが60歳を過ぎてからなんだからね。でも、何事も遅すぎることはないやろう?そのことが分かり始めた年だ。

2023年12月14日


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