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「2023年今年の総括 その5」

 僕の音楽はどうだったのだろうか?インフルエンザもコロナウィルスも、僕の音楽の外にある。自分自身で自分の音楽はどういうものなのか、あるいはどのようにしたいのか、を何十年と自問自答しているけれど、その自問自答は、より深い迷路からの脱却を志しているのか?を突きつけられた印象だ。なんだか禅問答のようになりそうだから、わかりやすく奏でることも必要なのかも?と気付かされはじめているのかもしれない。

 単純に、弾き語りというものを初めてやってみた年でもある。弾き語りとは、ギターを奏でながら歌うことを指す言葉だと理解している。中学三年の頃に吉田拓郎やかぐや姫、井上陽水などのいわゆるフォークソングを歌ったことがある。まだギターを弾き始めた頃のことで、アコースティックギターをかき鳴らしながら(アルペジオもあったのだろうけれど)、卒業式の頃にクラスの前でギターを弾いて皆が歌った。その主題というものは、今にして思えばギターの伴奏をして歌うことがカッコよかった、ということかな?そこに深い意味はなかったのだろう。今年やってみた弾き語りは、まったく別物と言えるかもしれない。

 野菜で言えば、農薬を使わないで化学肥料を使わない、ということ。メインは野菜の来し方と味わいである。音楽の場合には、自分の演奏で自分の曲、ということ。メインは曲であり、自分のギター演奏だ。そこには僕の来し方があり、今まで聴いてきた様々なジャンルに区分される曲がバックグラウンドにあるわけだ。ギター一つ取ってみても、ロックバンド時代、クラシックギターを学ぶ時代、ジャズに傾倒しながらブルースをよしとするような現在のスタイルなどが入り組んでいる。パッと聴いてもいわゆるフォークソングの弾き語りとは別物で、僕の歌がさらに混迷を深めている。

 ここ数ヶ月を新しいブルース寄りの曲に費やしている。その出口がようやく見えてきたところだ。僕自身の中では、常に葛藤の嵐で、その中で曲は進行し、歌詞も少しずつ加筆修正を繰り返している。それが僕の曲の作り方となって久しい。最終的に曲は出来上がるが、録音は即興演奏でマイク一本か二本での一発録りだ。これ以上の専門的なことは書かないけれど、これらのことは僕の日常の裏側にらせん状に潜んでいるわずかな時間のことである。

 日常の生活、野菜を育てて販売すること、このことにほとんどの時間を費やしている。特に今年は、仕事の繁忙の度合いが大きかった。その間隙を縫って、脈々と僕の底流とも言える音楽が流れているのだ。これは僕が生きることに必要なものである。単純に、曲を作ることが好きなのだ。そして、ギターを弾いている時間が好きなのである。作りかけの曲を録音してみると、日常に大きなエネルギーが出現する。そして曲のアイデアが生まれ、生きることが加速する。生きていると実感することで、野菜たちが生きていることと共鳴できるような気にもなるのである。そのことが、今年は明確になってきた、と言えるかもしれない。僕は僕のために音楽を作り奏でる。それが僕の幸せの一つだ。僕が幸せであると、家族にもプラスになるだろうね。僕が前に進む時、能天気も前に進んでくれるのだ。

2023年12月29日


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