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「2024年に向けて その2」

 2024という数字にまだ慣れていない。令和6年も同様だ。相変わらずに地震や訃報のニュースに溢れていて、被災地は大雪と雨で大変なことになっている。そうこうしているうちにこちらはいつの間にか農繁の日々に戻っている。今年はさらに暑い夏になりそうだ、ということはなんとなく予想できるけれど、その他のことは何も考えられず、目の前に山積したやりたいことを一つずつこなす日々に戻った、というわけだ。

 そこへ、伯父さんが亡くなった、というメッセージが東京の叔父さんから届いた。亡くなったS伯父さんは、僕のおふくろの兄であり、メッセージをくれたT叔父さんはおふくろの弟に当たる。去年の夏に亡くなったM叔父さんはさらにその下の弟で、豊橋にもS叔父さんがいる。つまりおふくろは5人兄弟の2番目の紅一点というわけだ。余談だが、5人兄弟ということはうちの子供達と同じで、うちは一番下の長男だけが男であるから、逆のパターンになる。その伯父さん叔父さんたちと僕は親しくしていただいて、若い頃にお酒の飲み方を教えてもらったりしたものだから、余計に近しい人が亡くなったという気持ちが強い。

 S伯父さんは、小学校の先生をしていた。音楽を教えていた、というところが非常に興味深いが、僕はS伯父さんの演奏を聴いたことがない。僕の子供時代に、おふくろの在所であるS伯父さんの山の中の生家に夏休みや冬休みごとに行っていた。S伯父さんの子供であるヤッチャンとフミちゃんという従兄弟がいて、よく遊んでもらったし、僕と一学年ずつ違うので同じ高校で3人が学年を違えて通うという時もあった。

 その頃までは、S伯父さんは「怖い人」というイメージもあったけれど、お酒を一緒に飲むようになってからはとても優しく接してくれた。また、畑仕事も好きな人だったので、畑の話にも花が咲いた。この頃は、僕のほうが忙しくしてしまったために、法事などで話をするくらいで、去年亡くなったM叔父さんと同様に、もう少し時間を考えないといけないという後悔がある。違った角度で考えれば、M叔父さんやS伯父さんがT叔父さんやS叔父さん、あるいは従兄弟たちと話す機会を与えてくれている、ということにもなるのだけれど。

 S伯父さんが亡くなった翌日、おふくろがリハビリテーション病院から退院した。脳卒中てんかんで倒れ、救急車で運ばれてから、ひと月ほど入院したあと、リハビリ病院に転院して2ヶ月である。倒れた時に額を打ったからなのか、左手の指だけが動かせなかったための転院ということになるけれど、リハビリの成果があって左手は完全に戻ったようだ。ただ、全体にかなり動作が遅くなったのは、もうすぐ米寿を迎えるのだから仕方のないことかもしれない。退院したその足で、おふくろは兄貴に連れられてお悔やみに行った。

 何ともやりきれないような年初になった。地震のこともそうだけれど、今年は一日一日覚悟を持って過ごさないと。後悔が残ってしまわないように、ね。死んで終わりではないだろうけれど、生きているうちは生きているうちが華だ。最後まで生家を守り、楽しく生きたであろうS伯父さんと同様に、家族と畑と音楽を大事に育てよう。

2024年1月12日


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