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「どこから来たかを永遠に その2」



 畑仕事にとって、春というものはとても良いと感じるものである。何と言っても、これから先は暖かくなる一方なのだから。三寒四温という行きつ戻りつもあるけれど、樹木の新芽は吹き出してくるし、草の芽も土筆もどんどん出てくる。そのような、前しかないと感じられるくらいのエネルギーの塊のようなものが、気候の中に鎮座しているかのようだ。秋から冬にかけての季節なんて、樹木の最後の姿が紅葉して美しいけれど、生命力は萎えるばかりで、僕たちは冬の野菜の確保に必死になるくらいの季節なのだから。

 どうして僕たちは、今このように仕事に追われて、秋も冬も春も変わらずに忙しくなってしまったのだろう?そりゃぁ教育費の返済があるのは確かなんだけれどね。一つには、一番下の長男が一年前からサッカー寮に入って高校生活を送っているので、そのケアをする必要がなくなって、畑仕事を心置きなくできるようになった、ということがある。長女が生まれたのが28年ほど前だから、その間ずっと子供のスッタモンダに付き合ってきて、思う存分畑仕事ができなかった反動を今楽しんでいる、ということもあるのだろう。

 畑が忙しすぎて、この冬は樹木などの伐採を僕はほとんどしていない。その換わりと言っては何だけれど、夜毎、自分の音楽に多少なりとも時間を割いている。先週「どこから来たかを永遠に」という曲のソロギターのようなものをアップすると決めた、と書いたが、ソフトウェアのドラムスにソロギターを入れただけだったので、今はベースを弾いて録音を加えているところである。それがまた、夜中に演奏しに納屋に行くのだけれど、パソコンを立ち上げて待っている間に眠くなって寝ていることもしょっちゅうである。それでも、はっと気がついて、起きて、おもむろにベースギターを抱えて練習し始めると眠気が覚める。そして、録音する段階になるとまた眠くなる、という繰り返しだ。

 結局、1テイクか2テイク録音して、最悪のテイクだろうな、ほとんど寝てたやん、と思いながら部屋に戻るわけだが、翌朝、昨夜の録音を聴くと、おおっ!ええやん、となって脳にスイッチが入るのだ。そのテイクの一部分に新しい発見があると、もう気分は前へ前へと傾斜していき、野菜の仕事にも強烈にエネルギーが充満するのだ。そして、そのテイクを車で聴きながら野菜の納品に行くのだけれど、何度も聴いているうちに、新しいアイデアが生まれてくるのである。そうして、また楽しくなる。そこに年齢は関係ない。

 連れ合いも、僕が部屋に不在の時には、自分の買い集めた布の数々を見て悦に入り、次は何を洋裁で作ろうかと思案したり、実際にミシンで縫っていたりする。二人とも、年中無休のような野菜仕事での労働時間も半端ではないけれど、自分がどこから来たかを忘れることはないような生活をしている。子供たちの未来が心配であればあるほど、それは子供たちが自分で解決していく問題であるので、僕たちは自分の動きを積み重ねるしかないのだ。僕たちが動くことができるのもまた、足裏からのマッサージなど、自分で自分のケアをしているからという部分もある。野菜と魚の食生活もまた後押ししてくれるのだ。

2024年2月16日





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