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「季節は人が創り出したもの? その2」



 先週は予期せずに、季節の話が人間の退化の話に及んで、辛辣系になってしまったかな?と同居しているデッサン講師の次女にお伺いを立てた。週刊てーてを書いた時には、毎週、次女と連れ合いに読んでもらって誤字脱字の確認をしてもらうことが多いのだ。お伺いを立てた傍から、連れ合いが「今週のはよく分かる」と相槌を打ちつつ、「木を切ったり燃やしたりということを今の人はしないのよ」などと脱線していった。

 この頃は、歳を重ねたせいか、自分の精神安定に支障をきたしているのではないか?と自分で自分を疑っている。もともとがおかしな人間であるので、何を今更とも思うけれど、世間様とは一枚二枚とずれた感覚か、あるいは別の次元に住んでいるのかも?という錯覚がエスカレートしている。それを助長しているのは、個性的な家族である、ということになるのか?

 人や物がどこから来たかを真剣に考え続ける生活をしたり、教育の仕方が退化を促進させている、等と書いたところで、人様に何かをするわけではない。季節が連続して境目がないことを実感したとしても、それはどうこうするようなものではないのだ。なになに運動のようなことをするわけもない。宗教的なことは好きでも、宗教団体とは縁遠い。であるのに、やはり季節が連続して境目なく徐々に前後しながら進んでいく様こそ、人の環境の全てではないか?と考えるのだ。

 例えば、種である。玉ねぎの種は、日長に敏感である。だから種を播く時期は限定される。当然ながら収穫期も限定されるのだ。つまり、玉ねぎの季節というものがあるのである。今日も、出荷の合間にやることが山積みされていて、トラクター関連の諸作業を終え、葉ものの植え付けに向かおうとして畑を歩くと、早生玉ねぎが目に飛び込んでくる。確かめると、葉が倒れたものが多く、まさに収穫期である。明後日から3〜4日間は雨予報。収穫するなら今しかない、と連れ合いに伝え、早生玉ねぎの半分ほどを引き抜いた。連れ合いが葉っぱを切り落として、丸一日干して、あす軒下に仮収納する。

 早生玉ねぎは、毎年9月23日頃種を播く。今月一杯まで出荷できそうな極早生種は、早生よりも10日ほど早く種を播く。晩生のものは9月28日頃の播種である。それぞれに時期があり、それぞれに収穫期も違い、貯蔵期間も違うのだ。今日引き抜いた早生種は、5月から10月くらいまでの間に出荷する。それ以降は晩生種になる。

 人が食糧を確保するために、野菜などの品種は改良を重ねてきたのだろう。島国ならではの味覚や暮らし方があり、それに合わせて野菜の品種も様々だ。それらの一つ一つの野菜に対して季節というものが存在する。大雑把な四季という括りでは語ることができない。もうそろそろおしまいであるけれど、菜の花には菜の花の季節というものがある。僕たちは、その季節に対して生活をしている。今週はある野菜の定期のお客さんに「ここの田んぼはもう田植えが始まった」と伝えられた。そのことが話に出てくるだけで、僕は嬉しく感じる。お客さん自身が田植えをするわけでもなく、季節感としての感受が嬉しい。

2024年4月19日




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