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「人間世界はこれでいいのか?」



 表題が大袈裟すぎるので、一旦肩の力を抜いていただきたい。僕の生活は、表題の「人間世界はこれでいいのか?」という土台に立っている。これは本音だ。そこを噛み砕くとどうなるか?多くの人が「人間社会は現在の生活が当たり前で、その中でどうやってうまくやっていくか?」を主題に生活しているのだとは想像できる。つまり、そこに疑いを持たないで生活をした上で、しかし多くの人が真面目に一所懸命に楽しく生きようとしている、のだろう。それはそれでいい。僕個人は、人間社会が現在の生活でいいのか数十年前から疑いを持って生活しているのだ。結果的に、だから、有機農業の世界を形作ったと言える。

 と、文字で書くと堅くなる。人はそこに生きる意味を探したがる。いや、僕が探したがるのだ。2時間ほど前、次女が夕食でテレビのオリンピック柔道の映像を見ながらとつぶやいた。どうして戦わなければならないの?と。僕は即座に答えた。戦争の代わりや。それはちょっと強引な答えであるけれど…。人が持つ、動物が持つであろう闘争本能というものだ。本能であるのだから無力化することは難しいのだろう。それとも、今後数千年をコンプライアンスで律された社会に生きたならば、遺伝子の中から闘争本能を削除してしまえるのだろうか?

 現時点で、僕個人の考えでは、地球上の戦争はいらないから、スポーツの戦いだけにしてくれ、とも思っている。経済戦争すら必要ないと思っているくらいなのだ。一方で、時々妄想に駆られる。スポーツの当事者は、経済至上主義者の単なる駒に過ぎない存在なのか?とも。独裁者の兵士のように使い捨てに過ぎないのか?しかし、当事者は楽しくてスポーツしている。

 僕の子供がサッカーをやっていることは、何度も書いてきた。彼は真剣にサッカーをやってきた。高校を来春卒業するが、まだまだ道の途上であることは本人の意思である。人類の歴史から考えたなら、サッカーをやることなどほんのまだ短い年月しか歴史はない。日本であればなおさらだ。サッカーと同じように、スケートボードなどの歴史の浅いスポーツはたくさんある。サッカーと同じにするな、という意見もあるが、人類の歴史からすれば、の話だ。

 記憶でしかないが、僕が昔読んだジェームス・ジョイスの「ダブリン市民」という小説の中でも、サッカーと酒は市民の重要な要素だった。1900年代の頃の話だったと思う。その頃だって、ダブリン市民は生活の中で、サッカーと酒に楽しみを見出していたのだろう。それは現在も変わらない、と思う。眼の前でサッカーを見ることに関しては、だが。現在は、世界中でバーチャルな世界、つまり仮想でしかない世界に多大なエネルギーを使っている。その中にスポーツすら組み込まれ、期待されるものは大いに期待され過ぎ、メディアの範囲外からの活躍は無名の文字である。メディアの一面的な浅い記事には、うんざりさせられるのが日常だ。一喜一憂するものはメディアではない。それを見た者である。自分の眼を磨くべきだ。

 沸騰化したこの夏も、僕たちは炎天下でアナログそのものとして働く。野菜を必要としてくれる方々に、定期的に届けるためだ。この労働に、酒とスポーツの楽しみは欠かせない、というのが30数年の実感だ。ちゃんと働いてくれ、と思う。

2024年7月29日



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