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「食事考2024 その5」



 「土と脂」の本には、僕の普段考えていたようなことが研究データとして示されているどころか、さらに詳細に興味深いことまで明かされている。一つ一つに言及するには紙面が足りないし、これを読んでくれている人にはやや詳細すぎて伝わりにくいことも、野菜のお客さんと話して感じた。今後、時々思い出したように小出しに説明できる時にはそうしようと思う。

 うちでは、現在、牛や鶏などの動物を飼っていない。僕に、豚肉を食べると調子悪くなる症状が、60歳を過ぎて出てきたことは以前にも書いた。それは、市販の肉が抗生物質や工場の作った飼料ばかりを食べているからだということが整理でき始めている。昨日、餌にこだわったという豚肉を使ったホットドッグを食べる機会があったが、調子悪くなることはなかった。僕のカラダは、どういうわけか敏感な部分があるのだろう。

 毎朝自家製パンを食べる時に使用していた、国産の大きなメーカーのバターをやめて、ニュージーランド産の草だけを食べている牛の乳を原料としたバターを試している。そのようなバターを、グラスフェッドバターというらしい。ネットで注文して届いてみると、いつかどこかで見たようなパッケージだったから、数十年前にも使ったことがあるか、あるいは見かけていたのだろう。実際に食してみると、スーッと癖なく入ってくる感じだ。

 子どもたちが5人生まれてからは、食材の無添加揃えをやめてしまってきた。教育費を捻出することに必死で、借金で乗り越えてきたから、その余裕がなくなったのだが、僕のカラダはそれでもまだ若く、乗り切ってきた。野菜だけは自家製であるのだから、まだましな食生活だったのだろうけれど。パンだけは、安売りの強力粉を使って、連れ合いが天然酵母パンを焼き続けてくれた。グラスフェッドバターに替える直前には、強力粉も全粒粉を半分弱にしてオーガニック強力粉を主体のパン材料とした。焼けたパンの香りの良さは、土の良さなのだろう。

 野菜にしても動物にしても、僕はやはり意思を持っているはずだと思っている。「土と脂」には、牛やヤギなどの動物も自分の意思で草を選び、自分のカラダで感じた感覚で食べる草の種類を替えていることが、研究からわかってきていることなどが書かれている。自分のカラダの声を聞くことは、人間でも動物でも変わりなく重要なことなのだろう。人間は、人の情報ばかり鵜呑みにして、自分の感覚を研ぎ澄ますことを怠っていると言えるだろう。

 野菜や草は天才だ。植物は自ら根の場所を替えることはできない代わりに、微生物や虫たちをおびき寄せてその環境を整えようとしている。草が自然に生えてくる時、それはその土に必要な草の種が目を覚ますということだ。よく、ふかふかの土からは素晴らしい野菜が育つと言うけれど、家の畑の中にもそのような場所はある。明治末期から耕されてきた砂地の「ちーち畑」がそうだ。土が入れ替えられて苦労した「とーと畑」は今でもゴロゴロの土である。しかし、どちらの畑からも美味しい野菜が育つ。土が大事であることはもちろんだけど、農薬や化学肥料を使わないで、堆肥を使い、草の力を借りたならば、美味しい野菜が育つことは、この30年で実践してきた。草も野菜も虫も皆、偉いのだ。

2024年11月25日



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