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「2024年 今年の総括 その1」



 まったくもって1年の暮れることの早さには辟易で、今年は何もしていないのではないか?あの夏の異常な暑さは、もはや思い出せないほど遠く昔の話のようでもある。何をしたと言うんだ?何があったと言うんだ?64歳の日常は脱兎の如く過ぎただけのような気がしてくる。

 とは言え、よく思い出してみれば、今年は印象的な年だったと思う。年の初めにS叔父さん(おふくろの兄)が亡くなったし、おふくろ自体が4月の終わりに寿命が尽きてしまった。これは大きかった。頭で整理できていそうなことと、自分の日常の所在ない感じが、妙に自分の中で蔓延して、ポジティブ思考になれずにいた気がする。昨年の8月にMおじさん(おふくろの弟)が亡くなって、おふくろの兄弟の5人中3人が1年でいなくなった。8月のおふくろの初盆を前にして、帰省を迷う長女に「兄弟とか親戚を大事にしておけよ。歳を重ねた時に寂しくなるし頼れる人がいるという状態を想像してみて」と。そのような客観的なことには自分の頭が回るが、おふくろとの繋がりは未だに仏壇のおふくろの笑顔の中にしかないような状態だ。

 今年は長男が18歳になり、地元のサッカークラブを卒業する。進路に迷った状態でリーグ戦が4月に始まり、行きたい大学も特にない状態で、サッカーレベルは高いところでプレイしたいという意思が強く、プロ思考をチームに伝えたところ、思ってもいなかった社会人チームを推薦された。練習に一度参加して、技術レベルが高いことに小躍りしたが、進路担当コーチからは、合格できる確率は10%くらいだから、大学も考慮に入れておくようにとのことだった。練習参加をその後数回行き、内定が伝えられた。大学生しか取らないと思っていたチームが突如浮上して内定まで漕ぎ着けるという過程は、おふくろの死を紛らすタイミングだった。おふくろが合格するようにしてくれた、と連れ合いと話していた。おふくろ、ありがとうね。

 長女は、4月に転勤した。ホルンを辞めると決めてから2年が経とうとしているが、なかなか自分に合った仕事が見つからないで何度か職を変えていた。そう簡単にホルンに匹敵するような頑張りを継続できる仕事が見つかるわけもない。自分自身が合わないことを確認するための日々であるかのようだ。ホルンが錆び付いてしまうから修理に出すように促し、修理できてしまうと、たまに吹こうかな、という気分になったらしいから、一段階気持ちが進んだのかもしれない。引っ越した沿線に三女や四女がいるということは、僕たちにとっても安心がある。

 長女の28年は、僕達夫婦の30年間をほぼ網羅しているようなものだ。今は、次女と別世帯ながら一緒に住んでいる。次女の愚痴を聞くのも日課のようなものである。デザイン系専門学校の仕事が多忙で、ストレスを緩めるためにも猫とまったりする時間をたっぷり取り、油絵を描くことが次女の第一のやりたいことであろう。年に2,3回の違うグループ展に出品するために、締め切りに合わせて描き続けている。たまたま2014年の3月に書いた週刊てーてを読む機会があった。中学を卒業する次女のもとに小学6年生だった次女本人からの手紙が来て、小説家になるのが夢だったと書かれていた。その夢は3年後に漫画家に変わり、さらに3年後にはまた変わるかもしれない、と。その通りだった。

2024年12月2日



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