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「2025年に向けて その3」



 早く暖かくなってほしい、という本音を書いたら、昨夕から急に暖かくなってきた。気象庁のアメダスによれば、夜中の0時に気温6度で朝9時には9度。お日様も出て風もそよ風程度、13時過ぎには15度まで上がった。夕方の野菜納品時の車のout tempは14度だった。天気予報では、しばらく15度前後まで上がる予報で、少し恐怖を覚えるくらいである。

 何が恐怖?って、こんなに早く暖かい日が続いてしまうと、野菜の花芽が伸びてきてしまうのである。アブラナ科の大根や小松菜などの収穫にとっては、2月いっぱいから3月にかけての時期まで収穫を伸ばすことが僕達にとって至上命題なのである。確か去年も似たようなことがあったような気がする。早く暖かくなって喜んでいると、3月にまた寒さがぶり返してきて、4月に収穫できる葉ものが育たない、ということがあったような…。

 もちろん、多かれ少なかれ、そのような事態は近年では毎年のことで想定済みではある。そのためにこの真冬でも葉ものの苗を育てて、植え付けを再開している。それでも、急な暖かさが季節外れにやってくると、野菜の売るものがなくなってしまう、という恐怖を感じるのだ。植え付けた葉ものが大きくなる前に、花が咲いてしまうこともあるし、それをわかっていても次から次へと植え付けていけば葉ものは何とか切れ目なく続くことになる。ある種、腕の見せ所、ともいうべき季節ではある。しかし、半分以上はこの気候と植物や微生物たちの立ち振舞に任せることになる。

 きっと今年も極端な気候が加速するのだろう。春から夏にかけての雨は、豪雨がやってくることを想定しないといけない。豪雨に弱いじゃがいもや人参は、雨の影響が少ない畑を選ばなければいけない。長雨が続けば、貯蔵玉ねぎの収穫にも影響が出る。そこを切り抜けられるような作付けを思案しているところだ。

 ん?玉ねぎの植え付けは、通常の農家なら12月までに終わっている?確かにそうだ。うちでは、いつも年内には植え付けは終わらない。夫婦二人で、作付けから収穫、出荷をこなしているから、とても間に合わない。2月植えの玉ねぎ、という作付け体系も産地では行っているはずで、それらを見習ってそのような品種の玉ねぎの種も播いている。それを25年くらい前からやっていると、12月に早生種を植えて、1月は結局のところ貯蔵用玉ねぎの植え付け時期になってしまうのだ。貯蔵用玉ねぎにも中生と晩生の品種があって、中生の玉ねぎを先週に植え終えた。今週は晩生の玉ねぎの植え付け予定だ。

 気候は確かに狂っていると思えるくらいに変化してきていると思うが、大きく考えたなら、まだ四季の体裁を保っているのだから、今までの経験に多少の変化を加えていけば対処できるのではないか?不耕起の場所を増やしていく、というのは豪雨対策でもある。土は、人には作り出せないものである。その土というものが、土オンリーでは、豪雨に流されるばかりだ。土は、植物が守ってくれるものだ。土と植物と腐食(有機物)が相互にその性質を利用し合っている。そのおこぼれが野菜である。人はその仲介役である。

2025年1月20日



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