オンラインショップオンラインショップ。無農薬野菜の産地直送です。玉葱をはじめとして、旬の野菜や自然卵などをセットにしてお届けしています。


「週刊てーて」ひらく農園から、バックナンバー 週刊てーてのバックナンバーと、サイト内検索が行えます。


ヒメパセリさんの詩集 ヒメパセリさんの詩集


サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」サイトスさんの野菜を使った「レシピ集」です。野菜中心のメニューを、簡単な方法で料理できるやり方を提案します。


「週刊てーて」ひらく農園から、語りと映像 語りと映像。視覚障害のある方でも畑の状況を聞くことができます。また、畑の様子をビデオで見ることもできます。


草子の演奏は草子ドットネットへお入りください。草子ドットネット。mp3やビデオで、無料の音楽を配信しているグループ「草子」のサイトです。


このサイトについてひらく農園の紹介です。


リンク集リンク集です。

最新版の「週刊てーて」はこちらからどうぞ。

★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。 ☆ ひらく農園の野菜を入手できるお店

週刊てーて ひらく農園から


「もう走り出しているようなもの その5」



 長年の間、野菜を定期的に買ってくれている方々との世間話では、歳を重ねたことでの衰えや情けなさが会話に上ることが多い。20年30年と周期的に顔を合わせていることになるわけであるから、家族や孫の話題だけでなく、顔の皺までともに増えてきたことになる。ともに歳を重ねるということは、そういう意味で一種の安心感のようなものが、野菜ののやり取りと共に醸し出されているのかもしれない。

 今も野菜を継続して買ってくれているのだから、その方々は皆元気だ。冬は特にそうだがうちの野菜は寒さに耐えていることもあって、見栄えが良くない。秋の終わり頃から初冬までは虫たちも元気で、虫に耐えるべく野菜自らが土壌微生物と協力しながら物質を放出して、結果的にファイトケミカルとして野菜自身の栄養素を高めている。真冬には、強烈な風や霜などに耐えなければいけない。そうしてさらにアントシアニンなどのファイトケミカルは増え、結果的に野菜の甘味は増していくのである。それが見栄えの良くない野菜の理由だ。

 その見栄えの良くない野菜を20年30年と買い続けてくれるのだから、安易な生き方をしている方々とは違う何かを持たれているのだろう。だから、僕がバタバタと野菜を仕分けして慌てて配達をしたとしても、同じような目線かあるいは余裕のある目線で見てくれているのかもしれない。元気な様子というのは、健康的というよりもポジティブな生活感に由来するのかなと思うのだ。僕が配達に行くと元気を貰って帰ってくるというサイクルは、僕のやりたいことをすべてやるというスタイルに拍車をかけていることは間違いない。

 一日をやり終えて「よく頑張った」と自分を褒める。同時に今日は何をしたんだ?と自分に問う。具体名を挙げて連れ合いと確認する。一日の中の些細な自分のあれこれには「この年寄りめ!」と何回も思うのだけど、トータルで一日を終えることができればOKということにしている。この冬は、ギターを弾くことを朝の時間帯に移動させたことでの、心の落ち着きと、それに伴う自身の音からもたらされたエネルギーに満ちて仕事を始めることができる、というポジティブ要素を発見した。やっていることは、若い頃と少しも変わらないのだけれど…。

 朝のギターでは、とても基礎的なことを繰り返している。そうすることで、できないこともできるようになってくるのは心地よい。一年で人の細胞がすべて入れ替わるというのなら、筋肉運動の反復により一年で腕の筋肉も入れ替わって、できないこともできるようになるということに繋がるのではないか?そこに年齢は関係ないのではないか?ということを試しているようなものだ。夜にギターを弾いていた頃は、創作や録音に速く着手したくて基礎練習の時間が短くなる、という欠点があったのだ。さらに、そこに眠気という大敵が加わってくる。また眠ってしまった、ということが夜には起こっても朝には起こり得ないのだ。

 笹竹の伐採は少しずつ進んでいる。並行して、雑木の根っこを引き抜く、というやりたかったことにも着手した。トラクターと雑木の根っこをワイヤーで繋いで引っ張って抜くという作業だ。元から断つことが夏の作業を減らす手段になれば。

2025年2月24日



バックナンバーへ



★ ひらく農園の野菜の入手方法

☆ このページの最初に戻る