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「もう走り出しているようなもの その6」



 2月が終わった。長男は高校を卒業した。卒業式とその予行練習のために登校した長男は、サッカーの練習もあるし、チーム船出の式もあったりと、送迎がまたこちらも大変である。この節目のひと区切りの時を、ゆっくり味わう余裕もないくらいに、長男のサッカーは走り出したが、その落ち着きのなさがこちらにまで伝播して、僕たちも落ち着かないような日々だった。

 1月下旬から2月が寒過ぎた。風が猛烈で冷たく、雨がないので乾燥も酷くて、寒風は皮膚を切り裂くようで、体感温度が異常に低く感じられた1ヶ月だ。三寒四温ではなくて、寒々寒々である。昔は雪が稀に積もり、霜柱が立ったりと、今よりも寒かったのかもしれないが、今年は湿度が異常に低くて、霜柱の元になる水分が見当たらない、といった感じだ。ようやく今日は雨になった。昨日は出荷を休んで、今日の雨の前に種播きや植え付け、堆肥散布に精を出してカラダはクタクタになった。気温も21度まで上がり、最低気温も9度と、暑いくらいの春の訪れとなった。

 「とーと畑」には、玉葱などを貯蔵する冷蔵庫の小屋がある。その前の南側のスペースには、野菜の支柱などの資材が置かれていた。20年以上もそのような状態で、アカメガシワなどの雑木がすぐに大きくなってしまう。今までは伸びた枝だけを切ってきた。今年は、資材を片付けて、雑木の根っこをトラクターで引き抜いた。そしてとうとう耕すことができた。

 その場所の西側には、笹竹がある。南北に30メートルほどもあるだろうか。家屋敷と「とーと畑」の境にある笹林である。細いタイプのベージュ肌、縦に緑の細い筋が入ったような笹竹で、名前を調べてみるとダイサンチク(泰山竹)というそうだ。そこに近年になって、青く太めのヤダケ(矢竹)が進出してきた。ダイサンチクは駆逐されそうな勢いだ。竹自体の高さもかなりあるので、午後になると畑のお日様を遮ってしまう。去年は竹の伐採をあまりできなかったので、今年は重点的に伐採している。

 竹には、防風や、斜面の土壌侵食防止という機能がある。家の東側に竹林があるので、台風時の大風対策として僕の祖父が植えたのだろう。だから、竹林を失くすわけにはいかない。どんどん増殖することを抑えて、幅を維持し、間引いて、丈の高さを抑制して日当たりを確保する必要があるのだ。

 笹竹の伐採というものは簡単ではない。数メートルにまで伸びて太くなったヤダケなんて、1本でも重量がある。それらを何百本もレシプロソーで切るのはそれほどのことはないかもしれないが、1本ずつ横倒しにして積み上げていくのが大変なのである。場所の確保と、積み上げた竹が僕の背よりも高くなる、という困難さである。毎年少しずつの伐採作業が必要で、それを怠るとより厄介になることを、身を持って知った次第だ。

 自分のカラダや食、野菜の現在と未来、伐採や剪定、草刈りなどの環境整備、音楽、サッカー、この時期の確定申告、そのすべてが重要なことで、手を出さなければ全うできない、しかし終わりはない。これが春本番前に走り出している理由だ。

2025年3月3日



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