








★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。 ☆ ひらく農園の野菜を入手できるお店
こどもの日である。この年老いた僕は、大人になりきれていないのであるから、こどもの日は僕達の日でもあるのかな?しかし、身体は疲れている。このゴールデン・ウィークという期間は、疲れやすい時期でもある。寒さと暑さが同居し始めたような季節であるから、身体が順応し切れていないし、何と言っても農繁期でもあるのだから。先週、百姓が百の仕事をこなすことも書いたが、実際には百で収まるようなものではない。草を刈る場所だけで百箇所あるくらいだろう。そんなの無理である。だから、草刈りには理由が必要だ。
昨日は、僕の妹家族が東京などから総出で来てくれた。数十分ほどお茶を飲んで、甥の奥さんを紹介してくれたのだった。去年の結婚式には、連れ合いも次女も出席していなかったので初対面だったのだ。この日のために、午前中を庭の草刈りに費やした。というよりも、このような非日常があると、出荷を休んで草刈りをする、ということができるということなのだ。彼らが帰ったあとは、そのまま出荷せずにトラクターに乗って畑を耕した。連れ合いは、牛蒡や人参の草取りをやっていた。本当は、数日を畑仕事だけに費やしたいところだが、うちの野菜を待っていてくれる人がいるのだからね。
このゴールデン・ウィークの間に、サッカーの試合を二試合観戦した。僕達の場合には、野菜の納品をしたあとに、試合観戦するというスタイルが多い。試合が終わればまた家に帰って仕事をするのである。長男の試合を観戦するわけだが、90分の試合が2つで180分、そのうちの90分弱に彼は出場できた。結果は1勝1敗。公式戦初先発でも、負けてしまうと親である僕は気分を立て直すのに時間を費やしてしまうのだ。僕は監督でもコーチでもなく、ただの長男ファンであるはずなのに、まるで自分が悪いように感じてしまうところが厄介なのだ。
試合のビデオが見られるときには、そこで試合を見直して、遠くてプレイの意図がわからなかった場面を何度も検証する。ビデオを自分達で撮影していないので、高精細には見ることができない。今回も、ゴール近くで相手5人に囲まれたシーンが遠くて、どうしてゴールキックになってしまったのかが不明だった。1,シュートを打って相手に当たったボールが跳ね返って来て自分に当たってしまったのか、2,空振りに近いミスキックだったのか、3,それとも咄嗟の判断で左隅に走ってくるであろうチームメイトにパスを出したらチームメイトが走って来ていなかったのか?それを次の日に長男に確認すると、案の定3の回答だったのだが、このように試合を振り返っているうちに、出来がそんなに悪いわけではなく、面白い動きやいぶし銀プレイはいくつかあったしで、気分は晴れてくるのである。
長男の小学生時代をほぼ毎日、練習に付き合ってきたためか、自己投影のような感覚が未だにある。実際には、僕ではできないことを彼は平然とやってのけるわけだけど、ヨーロッパのプレイヤーならどうするかを重ねて投影してしまうのだ。そのような大人になりきれない時には、僕は音楽の世界に戻って我に返るのだが、自己投影とかそのようなことをする生き物も存在するのだろうか?全く違う世界観の中にいるのだよね?
2025年5月5日