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「65歳 その4」

 ヒメぱせりさんという30年来の友達がいる。詩を書く人で、僕が帰農した頃、有機農業仲間のMさんの畑を手伝って、菜の花を主題にした詩を書いて小冊子に載せていたのが、僕が彼女の詩を初めて読んだものだった。アトピー性皮膚炎を患って、同じ有機農業仲間のH君の野菜をずっと食べ続けてきた人でもある。偶然だけれど、僕の連れ合いとヒメぱせりさんの妹は同級生でもある。娘さんも今は嫁いで、ヒメぱせりさんは日本語教師を生業としながら、詩を書き続けてきたようだった。

 久しぶりに、Facebookアプリのメッセンジャーを通じて連絡をくれた。詩集を出版して、渡したいから家に寄ってほしい、ということだったので、連れ合いと二人でサッカー観戦の帰りに寄ったのだった。「七色の折りヅル」は、児童文学専門の「株式会社 てらいんく」から出版されたとのこと。これを書いている時点では、まだ詩集を読み終えていない。

 ひらく農園のホームページには、2005年から2011年までの期間の、ヒメぱせりさんの詩を掲載してある。その都度、メールで送ってもらった彼女の詩を掲載してきた。35ページほどがそのまま残されている。そのことを僕が次女に伝えたら、なぜ載せてあるの?と尋ねた。理由なんて考えたこともない。強いて言うなら、自分のことを継続している同志、だからであろうか?次女が油絵を描いていることも、親子ながら同志のように捉えている自分もいるしね。でも、だからといって次女がうちのホームページに絵を載せてほしい、と考えることもないだろうな。それなら自分でサイトを立ち上げるだろう。

 話を戻すと、ヒメぱせりさんも日本語教師を正社員でやるようになって、詩を書く時間がごくごく限られている、と言っていた。自分のライフワークのようなものを継続するには、当然ながら生活費も稼がないといけないわけで、そのほかに時間を確保して継続するのは並大抵ではないのだ。そのことは、僕が音楽を継続しているから身に沁みてわかる。だからこそ、詩集を出されたことは僕としても嬉しいわけだ。

 自分のライフワークにも様々なものや環境、人の数だけ違うものがあると思う。すべての人が形にすべきだとも思わないが、その人の中で納得のいくものが積み重ねられたなら、それは一つの満足があると思う。小さくても、一つ一つの積み重ねが満足となるならそれでいい。

 昨日、畑で僕が感じたこと。毎日の胡瓜の収穫では、この頃の自分の演奏をiPhoneで流している。これは毎年していることでもある。胡瓜だけでもないことは言うまでもないが…。それと同じことを、昨日ナスの植え付け予定地に生分解マルチフィルムを鍬を使って張る作業でやってみた。その前に、夕方で蚊が1匹やってきた。向こうへ行っておいで、と蚊に伝えた。胡瓜や蚊に話しかけて通じるなら、植え付け前の畑の土や微生物、ミミズたちに向かって音楽を流すこともまた同じではないか?実際、植え付け前のナスの苗たちは、毎朝僕のギターの演奏を聴いているしね。まあ、僕が単純に狂った65歳というだけの話だが、次女にそのことを伝えたなら、軽く一蹴された。眉唾的な笑いとともに…。

2025年6月23日



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