








★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。 ☆ ひらく農園の野菜を入手できるお店
この夏の高温続きは、僕達にとっても「生きて夏を越すことができたらラッキー」だと思えるくらいに、一日一日が過酷な時間である。朝の収穫と井戸水配管の工面だけで、何度か休憩しながら、シャワーを浴びてようやく生きた心地がするくらいのものだ。暑さの時給割増が必要な世の中になったのではないか?とも思えるが、僕達に時給という概念がなく、野菜の値段を上げるほかはないのかしらん?お米と同じように野菜も高騰したら、人々は何を食べるというのだろう?
虫や動物たちにとっても、この暑さは命がけという意味では同じだろうな。今年は蟻が大発生しているような気もしていたけれど、6月まではミニのカタツムリが去年に引き続き大発生していた。ところが暑さがひどくなると、カタツムリの数は増えなくなった。外来種といえども、この暑さには叶わないということか。胡瓜の葉や胡瓜の首元を食べるウリバエは、依然としているけれど、胡瓜を枯らすほどではなく、僕もせいぜい指で気がついた時に潰すくらいのものだ。これからの季節は、蛾の幼虫の季節であるが、果たしてどうなるだろうか?
先日の夕方には、仕事から戻ったら次女が、勝手口で大きな蛾の幼虫を見つけた。よく見るとムカデがくっついている。セスジスズメという蛾の幼虫で、里芋の葉を食べる大きなイモムシだ。しかし、勝手口の近くには里芋を植え付けていない。その大きな幼虫に食いついている大きめのムカデは、どうやら幼虫の体液を吸い取っているようだ。時間を置いてどうなったかを覗いてみると、ムカデは相変わらずにくっついたままで幼虫は小さくなっていた。入口の近くで邪魔なので、箒で掃こうとしたら、ムカデはあっけなく逃げていった。どういうわけか知らないが、その後には別のセスジスズメの幼虫が勝手口を登っていた。今まで勝手口に来ることは一度もなかったのだから、今年の気候が生態に何らかの変化を与えているのだろうか?
この暑さでは、獣もたまらないのだろうか?暑くなってからとんと見かけなくなったタヌキであるが、先日、連れ合いが畑に何かが死んでいるのを見つけた。近寄ってみると、よくわからないがタヌキに似ていた。さて、どうしたものか?と一日二日放っておいた。死骸を片付けるにも、干からびて軽くなってくれなければどうしようもない。ところが、3日経って、もう一度確認してみると、その姿がない。つまり、何者かが引っ張って行ったに違いない。その獣がタヌキだったのかどうなのかもわからないが、引っ張っていった獣の正体もわからない。獣同士の戦いだったのか?あるいはカラスと獣、ヘビと獣なのか?それともさらに別のものなのか?この暑さで、草も生い茂るし、僕達の労力は不足しているしで、理解不能なままだ。
一日の大半を気温26度から33度の間で生活し、僕達は炎天下でなければ収穫できない。睡眠を他の季節よりも多めにしないと、カラダの疲れが取れない。去年も今までで一番暑かったが、今年はさらに暑い。その暑さが長期間に渡ってのことで、おまけに雨のない日々だ。井戸水のおかげで収穫はあるが、その収穫物の量に合わせて、僕達はただただ働いている。来年さらに暑さが追い打ちをかけたなら、さて、どうするか?
2025年8月25日
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| 日照りが続いても胡瓜と苦瓜 |