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「予期せぬことしか起こらない?2025 その1」



 台風15号は、一気に気候の相を変えた。八月の雨量が8ミリ程度しかなかったのに、台風は150ミリもの雨をドッともたらした。雨台風とは言え台風は台風である。疲れてきていた胡瓜はもはや風前の灯で、モロヘイヤやオクラも風害を受けた。暑すぎて出番を待っていた秋の虫が、一斉に這い出してきている。8月のあれだけの少雨を予想できなかったが、その状況を覆すのは台風しかない、ということだけは予想通りだった。予期せぬ台風ではあったが。

 一方、人間世界の地元地域での僕の相も、この同じ時期に突然変わろうとしている。どういう成り行きであるのかわからないうちに、来年の地元自治会長をやらされることになってしまったのだ。これには唖然とした。物理的に時間的に無理だと伝えてあったが、病気的に無理な人も多く、投票で同学年から自治会長を選出することになって、決まってしまったのだった。

 そこでやけのヤンぱちになった僕は、週末の息子の試合観戦に東北まで行くことを思いついた。土曜日、日曜日に何らかの行事が多い自治会の仕事では、どうせ来年、息子のサッカーを見られなくなることが多くなるだろうから、今のうちに行っておけ、先発出場できるうちが華や、と家族に伝えた。すると、なんと次女が「2万円出資するから行って来なよ」と背中を押してくれた。夫婦二人で日帰り往復新幹線に9万円もかかるというシチュエーションに、それを強行しようとするには、なにがしかの勢いが必要だ。

 今まで、例えば奈良まで試合を観に行く場合、国道25号線を使って高速道路代を浮かす工夫などをしていた。それを、車は最寄りの駅近くの駐車場に置いて、東海道新幹線や東北新幹線を乗り継ぐなんて、僕達夫婦は一切やってこなかった。そうでもしない限りは、日帰りできないからだが、そのようなことが可能かどうかを検討したこともなかった。日曜日の試合のために、二日前の金曜日の夜になって行くことを決意し、しかし、1年ぶりのモバイルSuica利用を今度は連れ合いの分まで手配するには記憶が薄れているし、なんやかやとiPhoneにも手間取った。結局、次女のKitacaカードを借りて今回は使うことになったのだけれどね。

 この夏、栄華を誇った胡瓜の収穫が、ほぼほぼおしまいになってしまったことは、収穫しなくてもよい、という一日を作るにはちょうどよいタイミングだ。オクラの収穫も少し減ったタイミングで、土曜日に小さなものまで収穫しておけばよいだろう、と日曜日の日帰り応援の目星をつけた。もちろん土曜日には、4つのファーマーズマーケットに納品も済ませた。

 出荷を終えて夜戻ってから、僕は種播きを始めた。今まで暑くて秋冬野菜の準備をする気にならなかったが、台風一過で気温が和らぎ、湿度も若干だけど下がった気がして、虫の音を聞きながら種播き作業を納屋で終えた。小松菜や茎ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどの種を播いたのだ。日曜日一日留守にしている間に、それらの野菜たちは芽を出す準備をしているだろう、という算段だ。

 世の中の動きに僕が巻き込まれた時、それを受け入れるほかはないのだろう。その予期せぬエネルギーを別の部分に転化して、また新たな相が生まれる。

2025年9月7日



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