








★ 「週刊てーて」+αをブログでどうぞ。 ☆ ひらく農園の野菜を入手できるお店
農繁期は続く。しばらく雨ばかりで、さらに仕事は増えていく。しかし、一つずつ作業を進めて、少し先が見えてきたような気もする。気候は急激に冬に近づいたが、僕の感覚では平年とそんなに変わらないか、少し過激なだけに映る。昨日も今日も暖かいというよりも暑いのである。毎年、10月の終わりには一時的に急激に気温が下がる。ここ数年は、11月に再び暑い日が続き、11月の終わりから12月初旬に寒くなっていくのだ。そこまではいかないとしても、11月の気温が下がる予報はそれほど過激ではない、と予想している。
農繁期にいろいろな予定が入るのは致し方ない。先週末は、東京にいる長女が彼氏のK君を連れて、結婚の許しを請いに家までやってきた。駐車場近辺の草を刈り、玄関先の庭を前日までに掃除した。雨と農繁期の間であるから、家の中の掃除は当日の朝やることにした。当日の朝になって、台所から「溢れ出ている」との声がした。「?なんだ?また手でも切って、血が出たのか?」と一瞬思ったが、連れ合いは外を指さして「水が溢れて止まらない」と叫んでいる。「?はい?」「えー?!」勝手口の外のコンクリートの割れ目から水が吹き出しているのだ。慌てて、水道の元栓を止めに行った。水は止まった。
今はコンクリートになっている勝手口の外は、僕の幼い頃には地面だったと思う。そして奥に井戸があった。今は埋め立てられてコンクリートになっている。その過程を知らないのは、この場所に住んでいたのは十歳までで、三十歳になって再び住み始めたからだ。その間に、先々代の僕の爺ちゃんがいろいろと仕組みを変えたのだろう。あちこちに水道や井戸水の出口たる蛇口が設置されたのだった。その地下の様子は、想像でしか知り得ない。
少なくとも、井戸水の配管と水道の配管は別系統だ。今回は多分、畑や庭などに続くいくつかの分岐の一つが老朽化して破損したのだと思う。そこにつながる水道の出口はわかっていたので、そちらを切断して蓋をすればいいことは瞬時に理解した。だが、井戸水の配管は自分でやるけれど、水道の配管は市が関係してくる。敷地内の水道工事でも、市の指定業者に連絡しなければいけないのだ。この近くでもいくつかの業者があり、どこに連絡しようかと迷ったが朝七時すぎにO社に連絡した。すぐに来てくれるという。ホッとした。予想通りの処置をしてくれて、お代は要らないという。うちのすぐとなりに、僕の兄貴が短期的に土地を貸した会社があり、偶然だがその会社はO社の社長の弟がやっているのだと。
そのO社の社長が来るまでに、僕は外の流し台を移動して、ついでに宅地内を流れるドブの掃除をやった。そこだけまだドブ掃除をしていなかったのだ。予期せぬことは予期せぬ仕事に繋がり、さらに翌日、ついでに水道の出口を一つ増やして、畑の苗床の水やりのシステムを変えることまでできた。何かが起こると、次のポジティブ要素が生まれるのだから面白い。
長女とK君が来るまでに家の大掃除はなんとか終わった。K君は緊張していたらしいが、一年あまり前に初めて会った時よりも人となりが見えた。来月には、K君の親御さんとの顔合わせも予定されている。二人がよければそれでよい。ふう。
2025年10月27日
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