業務日誌(2003年2月その1)

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2月8日 全期法律相談会

 ここ数日、またも日誌の更新が遅れてしまい、もはや3日前の話ですが。

 2月5日、私の所属する東京弁護士会の若手派閥、法友全期会の巡回法律相談会が錦糸町で行われました。

 何で一派閥がこんな事を始めたかというと、東京は、日本一弁護士過密地帯であるはずなのに、実は弁護士へのアクセスが不便という事情があるからです。

 自治体の無料法律相談というものがありますが、ほかの地域は通常、地元弁護士会との連携の上で行われています。ところが東京都区部では、古くからのしがらみで、今でも「地区法曹会」という地域のベテラン弁護士が牛耳る組織が自治体の相談を取り仕切っていることが多く、弁護士会は口が出せません。

 それでも、この地区法曹会による自治体相談が功を奏していればいいのですが、けっこういい加減な対応をしている例がしばしば耳に入ります。何より自治体相談は、相談のみで、その弁護士が受任できないという限界があり、一般市民の方が相談に行ってもそこで終わってしまいます。これでは病気になって診療所に行ったのに、診察はしたが処置も投薬もしてくれずに追い返されるようなものです。

 そこで、行動だけは早い若手集団が、東京の各所に法律相談所を作ろうというアイデアが出てきました。

 しかし、いきなり常設の相談所を作ることにはいろいろハードルも多く、とりあえずは巡回の相談会を開こうという運びになったものです。

 第1回は1月26日、荻窪で開かれました。このときは、直前に読売新聞に取り上げてもらったこともあり、相談者も多数訪れ、盛況でした。

 そして、第2回が錦糸町。一応、私も会場係としてスタッフの一員として、準備に携わりました。読売新聞掲載から日が経っていたこともあり、荻窪より予約が少なくて心配されましたが、前の週末に我々で錦糸町でチラシをまいた効果もあったようで、何とか盛況のうちに相談会が開けました。やはり、身近に相談場所があるとわかっていれば、それなりの需要は確実にあるものです。

 全期法律相談会は、今後、
  3月1日(土)  午前11時から午後2時   八丈島(八丈商工会)
  3月12日(水) 午後6時30分から午後9時 王子(北とぴあ)
  3月30日(日) 午後1時から午後4時    自由が丘(チェスナットホール)
 で行われます。予約先は03−5624−1277です。




2月4日 プチ日誌

 K-1石井館長の逮捕とどこぞの社会福祉法人理事長の逮捕。 
 どちらも「見せしめ」の匂いがすると思うのは私だけ?
 まあ、(報道が事実だとして)石井さんの方は、大仕掛けな誤魔化しをやろうとしてばれたらしいので、「証拠隠滅の疑い」はあるかも知れませんがね。サービス残業なんて、逮捕に足るだけの証拠があるのなら、さっさと起訴すればいいんじゃないかと。自白なんかなくなって立件できますよ。

 「見せしめ」のための逮捕、というのは本来の趣旨からはずれるんだけどなー。




2月3日 東弁村の選挙前(3)

 昨年12月5日12月19日と連載するはずが、すっかり遅れて選挙の時期に突入してしまいました(^^;

 もはや「やかまし村」気取りもしていられないので、かいつまんで話しますと、今年は久しぶりに会長選に3人も候補者が立って大混戦を演じています。

 3人の候補者のうち、一人は、現在の司法改革の動きは政官経済界による反動改革だと批判してこれに反対する立場を取るお方。

 もう二人は司法改革に賛成する日弁連執行部の立場を踏襲する、いわゆる与党的な立場の方。

 与党側から何で二人も立っちゃったのかというと、要は東弁村が調整に失敗したからなんですが、最大集落(=派閥)の法友集落が今年は候補を出さずに様子見を決め込んだのが大きいのです。

 このため、2番目の大きさの親和集落と3番目の期成集落がともに候補者を立てて、熱い戦いを繰り広げることになりました。

 といっても、弁護士会内の選挙なので、選挙カーなどは出ません。ひたすら人脈に頼った電話攻勢の嵐。というわけで、29日の日誌のような悲鳴が出るのです。