モンゴル旅行記 その2


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 2005/9/21〜26にかけて、法友全期会の司法支援状況視察旅行に同行して、モンゴルを訪問したときの旅行記です。


9月22日(続き)

 昼食後、再び視察先へ。

     
 国立法律センターへ行きました。
 メンダサイハン・トレーニング部長にお話を伺いました。
 このセンターは、社会主義時代に教育を受けた法律家の再教育を第一の目的としている官庁だそうです。
 社会主義時代とは憲法を始め、法制度全体が激変してしますが、社会主義時代の名残で、民事事件に全く疎い裁判官や、最高裁の方針をうかがうことしか知らない裁判官もまだ多いとか。
 
 その後、時間が余ったので、民族の英雄、スクバートルの像がある広場へ行きました。
     
 スクバートルは、20世紀初頭、高まる中国との緊張関係を打破するため、密書を持ってソ連にわたり、ソ連の支援を引き出した英雄です。
 おかげでその後、モンゴルはソ連の衛星国になってしまい、キリル文字が導入されたり、チンギス・ハーン時代の歴史は封印されたり、けっこう悪影響もあったはずですが、モンゴルの人々にとっては中国の脅威の方がいやだったようですね。

 さて、次はモンゴルの弁護士会です。
     
 モンゴルの弁護士は、現在約800人程度。日本のちょっと大きい地方単位会くらいです。
 今回の我々のツアーの母体である東京弁護士会内の若手グループ、法友全期会の方が人数が多いくらいです。
 プレムニャム弁護士会長(右側写真左側)を始め、弁護士会の幹部クラスから若手の数名の方が応対してくれましたが、何と言っても全体に若いのにびっくり。
 弁護士会長自体が30代です。日本では地方の単位会でも考えられません。
 どうも現在の弁護士会は、民主化された以後の若い弁護士が中心となっているようで、弁護士会の意識としても、国立法律センターで聞いた弁護士のイメージとはだいぶ差がありました。
 もう一つは、裁判所でも出た話ですが、やはり女性が多いようです。我々の一行は、女性が二人しかいないことを見て、非常に不思議がられました。

     
 お話を伺った会議室の壁には、歴代の弁護士会長の写真がずらりと並べられていました(写真では小さくてわかりませんね、すいません)。
 しかし、女性が多いと言われる割には、女性会長は歴代の中でただ一人………。
 この点を質問すると、モンゴルでも、トップの座は何となく男性を据える慣習があるそうでした。

 さて、一行はそのままモンゴルの弁護士さんたちと夕食をご一緒にするため会場へ。
     
 連れて行かれた先は、民俗調の建物の中に、大きなゲルが!
 
     
 おいしくいただいていると、民族舞踊を披露してくれる一団が登場。
 ユーミンが紹介して日本でも有名になった「ホーミー」も聞くことができました。生で聞くとすごい!

 しかし、圧巻というか、度肝を抜かれたのはこの後。
     
 小学校低学年くらいの女の子3人組による組み体操、というか、上海雑伎団風、というか、とにかく形容しがたい体の柔らかさと曲芸実演に、こちらはたじたじ。。。もう体と首と足がどうつながっているのか、見ているこちらが混乱しそうでした。

 この後、モンゴル民族の家庭飲料である「馬乳酒」を飲まされましたが、ここで飲んだものはやたらに酸っぱく、うーん、という感じでした(後日草原の遊牧民のゲルで飲ませてもらったものの方が明らかにおいしかった)。
 さらにその後は、なぜかモンゴルウォッカの一気飲み大会になってしまい、モンゴルの弁護士が、勝手に我々に酒をついで回り、「サムライ!」「スーパーサムライ!!」と、意味不明な煽りをかけたため、一同すっかり酔っぱらい状態。


9月23日

 2泊したチンギス・ハーン・ホテルを後にし、バスに乗り込みます。
     
 市内も外れのあたりまで来ると、板塀の民家が目に付きますが、そのうち半分くらいは「ゲル」です。
 ガイドさんによると、遊牧生活を捨てて市内に移住してきた市民のうち、市内のマンションに住めるだけの資力のない人々には、政府がこの辺に土地を与え、自力で家を建てられる人は家を建て、それもできない人は草原で使っていたゲルをそのままここに設置して住んでいるのだそうです。

 本日朝一番は、まずウランバートル市内のチベット仏教寺院・ガンダン寺を見学です。
     
 左の写真はバスの中から撮ったのでカーテンが映り込んでいますが、正門?
 右は、「マニ車」というぐるぐる回る柱。手で回しながら一回りしてお参りするそうです。一つ回すとお経を1回唱えるのと同じ功徳があるそうで。

     
 (左)我々が見学中、お坊さんが寺院に入っていきました。その横に見える石の板は、たぶん五体倒地に用いられるものでしょうか。
 (右)象と猿とウサギと鳩(だっけ?)。全く脈絡がない4種に見えますが、高い木になっている木の実を取るのに協力した仲のいい動物のお話にちなんでいるそうです。

     
 マニ車その2とその3。回しながら一周するらしいです。左のマニ車は一周しようとしたら、「別なところに出てしまうので迷子になります!」とガイドさんに怒られました(^^;

     
 マニ車その4。このお堂の中には巨大な観音様がありましたが、私のカメラではうまく撮れませんでした。

 この後、さらに市内の博物館に行きましたが、写真撮影は有料でしたのでパス。
 いよいよこれからは、首都を後にし、草原のツーリストキャンプへ向かっていきます。
     
 市内には、建築中のマンションがいっぱいあります。まるで東京の江東区か湾岸地区を走っているよう。

     
 郊外に向かう途中で、スーパーとコンビニの中間くらいの店で買い出しをしていきました。とにかく水に当たることだけは避けたいので、ミネラルウォーターは買いだめです。
 と、店を出てきたところで、なぜか警察官の集団のランニングに遭遇。ポリスアカデミーですか??

 


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