4日目、今日はハワイに来て初めて観光らしい観光をする。ハワイへ来た観光客なら必ず行くという“ボリネシア文化センター”へ午後から行く予定だ。先回両親が行ったときに土産に貰ったビデオテープを見て、ぜひ一度行きたいと思っていた。サブローはフォルクローレには特に興味を持っている。当然の事ながらフラダンスも見られる。サブローは心ワクワクしている。 ザ・ウィローズ・レストラン 両親に疲れが出ないように今朝はホテルでゆっくりと休憩をする。11時過ぎに従姉妹を拾ってダウンタウンへ向かう。今日は“ザ・ウィローズ”で昼食。ハワイに着いてから分かったことだが、こちらの人は昼も夜も食事を始める時間が早い。年寄りだから早いのだろうか。どちらにしても今まで行ったところは昼は11時半、夜は5時過ぎにはどこのレストランもすでにお客さんで賑わっている。 レストランには予定より早く着いたので駐車場も空いている。店の周りは緑が多く、門は南国的でエキゾチックだ。店内はどこの壁も上半分開け放たれていて風通しがいい。噴水のある池があり、そこにはテーブルを置いたカヌーが浮いている。あそこで食事をするのも雰囲気があってよさそう。庭には小さなチャペルがあって、ここで結婚式を挙げるカップルも多いという。こんな素晴らしいところで式を挙げると、きっと特別思い出の残る結婚式になるだろう。 隣のテーブルには帽子の上に可愛いレイを飾った美しい3人の中年女性。3人とも魅力的で、美しく歳を重ねている。私のHPに紹介したいので写真を撮らせて貰えますか?という図々しい願いを快く受けて貰えた。帽子のレイは中央の女性がつくられたという。日本へ帰国後、左の女性からメールを頂き、テキサスのヒューストンから来られたことを知る。 ここで初めてハワイ料理を楽しむ。ラウラウ、チキン・ロングライスやフライド・ココナツを美味しく頂く。ロングライスは長粒米かと思ったが、ビーフンの事だった。上品な雰囲気の中でハワイ料理や西洋料理を心から堪能した。料理については目下準備中の“食べある記”のページでご紹介申し上げたい。 ポリネシア・文化センター 3時前にサブローの運転するレンタカーでホノルルを出発。しばらくすると遠くに山々が見える。天気は快晴。真正面の山の中から大きな虹が出ている。ハワイは虹が有名で“レインボー・ステイト”と呼ばれている。虹がハワイの象徴なのだろう、車のナンバープレートには七色の虹がデザインされている。さらに車を走らせると、間もなく大粒の雨に。さっきの虹はここで出ていたのだ。なるほど、とひとり納得して車を走らせる。ハワイでは太陽が燦々と照っているのに雨が降ってくることがよくある。天気雨。いわゆる狐の嫁入りだ。ハワイではこの天気雨を“リキッド・サンシャイン”、と言うそうだ。つまり“液体の太陽光線”。なかなかうまい事を言う。 右手にチャイニーズ・ハットと呼ばれる、移民時代の中国人がかぶっていた帽子に似た島を右手に見ながら片側1車線の道を北へ走る。ホノルルを出てから約1時間。左手に立派な建物が見えてきた。それがなんなのか、従姉妹は何も言わない。入り口をヒョイと見ると、そこにはポリネシア文化センターと書いてある。危うく通り過ごすところだった。Uターンして車を駐車場に入れる。 時刻は4時。入り口で案内図を貰う。4時半からサモアの村でショーがはじまる。それまでにサモアの家や男しか料理をしないというサモア人の生活の一部を見学する。写真のサモア人(多分)が右手にしている棒の先では物を削ったり、ココナッツの実を突き刺して割って、中の核を取り出す。大事な台所道具だ。左手に持っているのはパンの実(だったと思う)。手前下にある大きな芋のような物はデザートによく出るタピオカ。 ちなみに大相撲の小錦はもともとはサモアの出身で、結婚式はここで挙げたという。 サモアのショーは笑いの渦に包まれたすごく楽しいものだった。実演を行うサモア人(多分。ひょっとしたらバイトのハワイの学生かもしれない)がみんなを楽しませてくれる。ビデオカメラを上に掲げてずっとその様子を撮っていたのだが、あまりのおもしろさに大笑いするため、カメラを持っている手が揺れる。完璧なコメディアンだ。 大笑いしておなかも空いたところで、ポリネシア料理に舌鼓をうつ。よく笑った後だから食欲も進む。美味しい料理を食べた後はいよいよお待ちかねのポリネシアン・ショーが始まる。 ショーは素晴らしい音響効果と魅惑的なフラダンス、勇壮な南太平洋の踊りなど魅力がたっぷり。特にハワイ3回目にして初めて見るハワイヤン・フラダンスは優雅でエキゾチックで、そして官能的だ。手の動き一つ一つに意味があるという。それが分かればもっと面白いだろう。 次から次へと繰り広げられるページェントに目を見張るばかり。やっと観光客になった気がする。どの国も高層ビルが建ち並び国境がなくなったような現在では、その土地独特の伝統文化にふれると、初めてその国の空気を吸うようで、心が洗われるような気がする。心もおなかも十分に満たされた1日だった。 |
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