32年ぶりのホノルル 4年ぶり4回目のハワイ旅行をする両親(父89歳、母87歳)のお供をしてサブローがハワイへ行くことになった。4年前には二人だけで行ったのだが、今年は付いてきて欲しいという。航空料金が安い時期を選んで7月前半に行くことにした。ホノルルでは父の姪が住んでいて、ありがたいことに旅程も全部立ててくれている。サブローにとっては1969年以来、32年ぶり3回目のハワイだ。久しぶりのホノルルといっても69年も初めて行った68年の時もホノルルはほとんど観光していないので比べようがない。初めてのようなものだ。まだフラダンスも見ていないのだ。 七夕の日の夕方離陸した飛行機は同じ日の朝8時前にホノルルに到着した。従姉妹の出迎えを受けてまずはホテルへチェックイン。ホテルは空港からも従姉妹のマンションからも近いベスト・ウェスターン・ザ・プラザ・ホテル。ニミッツ・ハイウェイを走ると数分で到着する。ダウンタウンへも15分でいける便利なところで、しかもホテル代が3人で100ドルとワイキキの半額以下だ。 40階建てマンション 日本から持ってきた沢山のお土産を持って従姉妹のマンションへ。一人住まいの従姉妹には多すぎて迷惑じゃないかな、というサブローの意見も通らず、両親は大丈夫よと言いつつ、一人では食べきれないほどの薩摩揚げやお茶や衣類を持ちこんだのだった。このほかに沢山のかるかん饅頭もあったのだが、宅急便で送るときにサブローの住所を一字書き落としてしまい、福岡の春日市へ行ってしまって飛行機には間に合わなかった。 このマンションが40階建て、従姉妹の部屋は39階というホノルルが一望できるなんとも眺めのいいところにある。話には聞いていたが眺望のいいことこの上ない。真下にゴルフ場、遠くにホノルル市街とダイアモンドヘッドが見える。お昼をご馳走になった後、ちょっとこちらに来て、と従姉妹が別室へ招く。帰りのお土産はもう買っておいたから、これを持っていってね、という。指さす方を見てサブローは気絶しそうになった。そこには膨大なお土産が。ハワイアン・チョレート12個入りの大きな箱が二つに、数々の缶詰や食料品がいっぱい詰まったエプソン・プリンターの段ボール箱1個とそれよりちょっと小さめの段ボール箱の計2個。沢山のお土産はありがたいのだが、これをどうやって機内に持ち込めばよいのだろうか。3人といっても持ち込めるのはせいぜい45s。スーツケースを入れると軽くオーバーしてしまう。フー、どうするかはゆっくり考えよう。 スワップ・ミート(蚤の市) 少し休憩したいという両親をマンションに残して、従姉妹の案内でアロハ・スタジアムへ向かう。ここでは毎週土曜、日曜、水曜日にスワップ・ミート(蚤の市)が開かれているのだ。 スワップ・ミートでは数え切れないほどのテントの店がスタジアムを取り囲むようにぐるりと周りを取り囲んでいる。車を止めるところがなかなか見つからない。とにかくスケールが大きいのだ。 ホノルルでは他にも同じような蚤の市があるそうだが、そちらはガラクタ市で、こちらの方は新品が中心とのこと。T−シャツ、アロハシャツ、ビキニ、ムームー、ジーンズなど衣料品をはじめ色々なものが売られている。早速ある程度のお土産をここで買うことにした。女性用にはハワイでしか見られないような明るい柄のドレス。男性用はT−シャツ、アロハシャツなどを買い込む。ホントに安い。ここで200ドルほどの買い物をして帰ることに。 アメリカ海軍パールハーバー基地 米国陸軍大佐の未亡人で軍の基地でもPXでも出入りが自由な従姉妹の案内で、マンションへの帰途、米国海軍でも最大のパール・ハーバー基地の一部を案内して貰う。港には灰色の艦船が停泊している。サブローは子供の頃船が好きで、日曜日になると港へ海上保安部の巡視船や寄港した米軍のフリゲート艦などを見に行ったものだ。しかし、今は灰色の艦船を見るとどうしても辛いことを思い出してしまい、複雑な心境だ。 トーダイ・レストラン 疲れもとれた両親を拾って食事のためダウンタウンへドライブ。予約時間をすでに過ぎている。目的のレストランを探してカラカウア・アヴェニューを行ったり来たりするのだが、いっこうに見つからない。やむを得ず近くのホテルに車をつけて従姉妹に場所を確認してもらい、やっと目的のレストラン“トーダイ”にたどり着いたときはすでに予約時間を1時間も過ぎていた。 驚いたことに、店の入り口には10名から時には20名くらいの客が席が空くのを待っている。しかし親切にもテーブルは優先的に案内してくれた。 シーフード中心のレストランで、大きなカウンターには、にぎり鮨、巻きずし、いなり寿司、数々のサラダ、大きな茹でカニやロブスター、魚のフライ、それにトリの照り焼きなど、色々な料理が並んでいる。ビュッフェ形式で食べ放題になっているけれども、こちらはハワイに着いた初日で食欲はイマイチ。しかも年寄りと脂肪を気にしているサブローだ。ご馳走を前にして、食欲がないなんてちょっと寂しい。海外旅行で一番気をつけているのが食事の量だ。特に旅行の初めは自分のペースをつかむためにも食事は控えめにするに限る。 イングリッシュ?日本語?とウェイトレスが聞いてくる。日本人にも現地の人にも見える。聞いてみるとハワイが気に入って5年前からこちらで結婚して住んでいるという。ハワイがいかにもよく似合っていた日本人女性だった。店内では色々な外国語が聞こえてきる。すごくインターナショナルだ。日本語もよく通じて英語一辺倒ではないのでアメリカにいるという気がしない。ホノルルの第1日目はこうして過ぎていった。 ハレ・コア・ホテル 二日目の朝、8時半に従姉妹のところで朝食をご馳走になる予定だった。ところが老父母が起きてこないのだ。時差ボケがあるので仕方ない。約束の時間は過ぎているがもう少し寝かせてあげよう。しかし、しばらくして“まだ来ないの?大丈夫?”従姉妹が心配して電話を掛けてきた。遅れる事を電話すべきだった。反省することしきり。すぐに二人を起こしてマンションへ駆けつける。二人ともぐっすり寝たせいか時差ボケもとれてすごく元気だ。しかし予定していたパンチボール行きは午後に変更。朝御飯を食べて少しゆっくりしたところで、“お昼は11時からあって、11時半に予約してあるから、そろそろ行きましょう”と従姉妹が言う。せかされるようにして米国陸軍専用ホテル“ハレ・コア”へ向かう。ここでは母の親戚夫婦を招待して総勢6人で会食。元教師の父は親戚夫婦の旦那さんの方を小学校で教えた事があるのだそうだ。昔話に花が咲く。 米国陸軍専用ホテル“ハレ・コア” (車で行くと身分証を見せないと 入れてくれない) おなかもいっぱいになったところでハレ・コアを後にする。予定ではパンチボールだったが、両親の健康を考えいったんマンションへ戻ることに。帰る前に買い物好きの母のショッピングにつきあう。行った所はものが良くて安いから、“ロコ”と呼ばれる地元の人達がいつも利用するという“ロス”。Dress and Lessというキャッチフレーズが面白い。店内は一階は女性用衣料品で2階には男性用や雑貨などを販売している。母はここで買い物用バスケットにいっぱいのムームーなどドレスを買う。従姉妹が、あなた達はハワイに買い物に来たみたいね!と驚いている。 82歳でパソコン 従姉妹は今年で82歳になるのだが、2週間前にパソコンを買ってパソコン教室に通っているという。ところが先生が何を言っているのか、ひとことも分からず、まるでチンプンカンプンなの、と困り顔をする。82歳でパソコンを買い、教室にまで通うとは、その意気に脱帽!今でも毎朝プールで泳いでいるという元気者だから出来ることかもしれない。 それじゃ今からメールを送受信してみましょうよ。とメールの送り方を教える。簡単ですよ、ここをクリックしてみて、ここにアドレスを入れて、ここにタイトルを入れて本文を書けば準備OK。送信をクリックしてみて下さい。と全部自分でやって貰ったら、従姉妹は、教室で習ったときは難しかったけど簡単なのね。と大喜び。早速近所の友人(この人が84歳でパソコンをいじっている)やカリフォルニアに住む妹にメールを送る。サブローのおかげでメールが送れるようになったわ、とすごく感謝された。力になれてちょっと嬉しい。 ウナギ入りちらし寿司 そうこうする内に時刻は5時。さっきメールを送ったご近所の友達が美味しそうなちらし寿司を持って来られた。中にウナギの蒲焼きが挟んである豪華版だ。ハワイでこんな美味しいちらし寿司が食べられるなんて夢にも思わなかった。 今日は一日中食べているような気がするが、朝も、昼も、夜のお寿司もいずれも美味しい料理だった。ハワイにいるときだけは体重のことは忘れることにしよう。 ハワイ沖トローリング 3日目は待望のビル・フィッシングだ。詳しくはハワイ沖ビル・フィッシングをご覧頂きたい。 |
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