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   2008年2月10〜11日    その日の様子 

2月10〜 11日 晴れ 

昨日と今日でランウンドアバウトジャーナルのメンバーである藤井亮介さん 伊庭野大輔さん 松島潤平さん 藤村龍至さんと25時間ほど一緒「竹屋番建築あそび」4時間半ほとの睡眠で喋り通し。

ほとんど酒を呑まない!人たちで、私は白湯 皆さんはお茶にて、20時間話しても尽きることがなく、問題の配列と数と所在と今後の展開を大まかに確認し共有することができた。基本的な事に関わり至ってしまうので、 話し合いたかった内容の1/4〜1/3ほどしか、こなせなかった

残りは夏〜秋をめざし 湯治場 建築あそびを開いて話し合うことに。その間それぞれの場で確認共有出来たテーマを熟成させる。

俺は建築家の伊藤暁さんの力添えを得たので、都市版・建築あそびへと実験的に発展させる予定。彼らもそれぞれ展開予定だ。


 2日間をメモふうに羅列
 10日
・pm1時集合予定はやや遅れ、竹屋pm1時45分全員集合。
BOX2 スタンプラリーのような塩梅で集合写真を撮り始める(笑)20数年経ってるも、有効に生きている、発注者は亡くなったが、着工時の話し合いが甦る。

BOX10 道路に立っていたオジサにンシャッターに押してもらって。う。その方による説明がある!設計主旨などの説明を受ける。オモロイ体験。根付いてるな〜。

BOX1 諸事情により入らず、外観一部を眺め 集合写真

BOX12 外壁塗装が行われていて「フランスしてる〜」と叫んだら、みんなに、笑われる。抵抗の意思の色じゃん。アメリの色だ〜! と感動。 色彩感覚は問わず。こういう色彩塗ってみたいな〜と思うけど実行できない。決断力と怒りの底力に恐れ入る。

 行為がなんとも素晴らしい!
こういう体験をできるのは建築家冥利に尽きる(笑)仕事中だが、内部観覧。歓迎され。お茶をいただき1時間も発注者の家族とみなで楽しくダベって予定大幅延長に。

千万家へ
 幼稚園生だった長男君は中学2年生になった。「この家のせいで、イジメに合ってやない?」 「ぜんぜん、みんな遊びに集まって来てるよ〜」安心する。

外観を眺め終え、予定外だぜ〜、住人の人々に取材、話しあいが始まっていいた(笑)延々1時間ほど。雪に囲まれ刻々と夕日が夜の帳をおろすなかで。居間は透明ガラスの温室のような作りなので、雪原の中で話し合いをしているような気分がしてしまうね。(笑)
 
BOX13へ。my建築見学は3時には終わっている予定。が、もう5時半である。見学を切り上げ宿へ向かう。明かりが灯っていた、ピンポンチャイムする。内部も見学。皆さんはコーヒーをいただく、も呑めないので俺だけ缶ビール。つまみ+酒と果物+菓子をいただく。買い出ししてなかった!ので、大助かり。どうもでした


6時半ようやく竹屋さん着。やれやれ。大ズレじゃん。並べられてた夕飯を前にし乾杯。他に膳はなく宿泊者はだれも居なかった。尋ね来た人あったそうだ。連絡方法が無い。折角来て頂いのに、失礼してしまいました。出掛ける前に宿の人に頼んでおけば良かったな〜と反省

(フリーペパーの作業工程表を説明する伊庭のさん・そうなってたのね→)

30分程休憩。裸の付き合い。風呂へ。松島さんは風呂でも集合写真を撮る、その姿に大爆笑おこる。風呂上がり後ゴロゴロ集合写真をとる。節目毎に集合写真をとりまくる体験は無かったのでオモロイ。セルフ・ジャーナルしてるよ〜(笑) 準備していたレジュメを基に話しあい開始〜。

数度の休憩を入れつつ、3ブロックに分けて、6時間ほど それでも1/3しか

一部 「ラウンド・アバウト・ジャーナルとは 一体何だ?!」 現況説明

二部
 現況説明から伸張する諸問題の数と配列、全体構造の確認討議

三部
 「建築あそびとは何?」逆質問。自伝を語る感じ。理解が早!解説までしてくれる。そして後互いの 課題をまとめる

夜中2時まわる。運転手係りの伊庭野さん、お疲れふうの藤村さん寝る。藤井さんの司会で松島さんと三人で四部へ突入。休眠休憩。


11日 8時に朝飯をくうも、喰らいながら突然昨夜の続きが始まる。(笑)みな建築主義者じゃないか(大笑)

BOX4、14にて集合写真。早朝だったにもかわらず、BOX4の発注者のコメントをいただき出足好調。

仕事場に寄り模型をあれこれ見ていただく。10年ぶりに透明模型の用の凹型と出来上がった透明なブロックを眺める。 計画道路から導き出された設計のポイント、BOX13の 離散と集合の概念を発見。当時気づいてなかった建築意図が顕わになってるよ〜、書き残しておかねば。

飯坂温泉の共同浴場へ。 あつ。程よい大きさに。湯船でもおじいさんを相手に話がすすむ〜ワイワイ。温泉談議、ぜいたく。裸の付き合いの威力を知る。(笑)


飯坂インターに入り、高速道路を南下、郡山南から、BOX11を目指す。伊庭野さんと「家族とは」をテーマにダベル。ナビ役忘れそう(笑い)今日は栄螺堂への予定だったが変更しmy建築見学だ。女性と財産がセットに成って近代は作られた(女=財産)、伊庭野さんは、その要点に気づいてない。だから保守的発言を返すのだと知る。近世期は三行半つきつけららた女性は元夫から、持参金を全て返還してもらう、システムで成り立てた婚姻制度。その要点はずしていると思った。 詳細を書き残さねば。

BOX11。長男さんは幼稚園児だったが既に高校2年生となっている。 いやはや。母屋のおじいさんにご挨拶。テーブル借りて、おじいさん長男さんと俺がダベル間、4人は隅々をも見学してもらう。「この家のおかげで、孫の小児喘息は全快した」と聞かされる。そうだったのか建築は薬でもある(笑)。

●須賀川の隈さん建築へ向かう路で、めったにないことだが、路に迷う。一旦須賀川へやや戻り目的地は向かいな直す。経年変化がいたいたしくもあるが、蕎麦美味し。食い終わりまたまた討議へと突入。今後の行動計画を確認し、まとめとする。

須賀川駅で別れる。皆さんに対して感謝。こころよく見学させていだたいた発注者の方々に感謝。天気神様に感謝。


  当日夜に行った 話し合い へ 

 ぞれぞれの気付き 記録 

   伊庭野大輔さんの10日 と 11日   藤村龍至さんの10・11日 
   松島潤平さんの 10日 と 11日    藤井亮介さんの10と11日


●以下 藤井亮介さんのhpにリンクを張れないので、内容を電送していただき掲載しました

2008.02.28
 
報告が遅くなりましたが、2月10日、11日の2日間にかけて福島県に行って来ました。メンバーはチームラウンドアバウトの藤村さん、伊庭野、松島、僕の4人。
 
そもそも今回の福島旅行はLIVE ROUND ABOUT JOURNALの最終日で建築家の佐藤敏宏さんと知り合い、「お互いの活動や建築観について徹底的に議論しあいたい!」という動機から企画されたもの。振り返ってみればこの2日間、実に密度の濃い議論を交わすことができ、ここから新たな展望が見えたような気がします。
 
今日はこの2日間の中で展開された議論について自分なりの解釈を加えながら話したいと思います。
 
佐藤さんは「建築あそび」、我々は「ROUND ABOUT JOURNAL」を通して各界の様々な人物にインタビューを試み、そこで行われた議論を編集しインターネットやフリーペーパーを通じて発信しています。お互い出発点も違うし媒体も異なるんだけど、やっている事は「徹底的に議論をする!」という事に尽きます。ならばお互いの活動そのものについてさらに議論を重ねることで、その共通項と差異を知ることができ、さらに活動に強度がでるのではないか、ということで議題は「ROUND ABOUT JOURNALとは一体何か?」
 
そもそも我々のフリーペーパー制作の動機は「ROUND ABOUT JOURNAL Vol.1,2」でも書かれているように「議論の場を設計すること」なんだけど、今回の議論でなんとなく見えたことは「議論と議論が交錯するためのプラットフォームとそこで起こるフローをつくること」が重要なのだということです。しっかりとした土台を持った議論は、議論自体の持つ運動量(≒高温で化学反応が起こりやすい状態)とその土台の安定性(≒反応の場)故にそこからまた新たな議論を生み出します。まさに議論が議論を呼び、それが連鎖し反応しながら発展していく。そのような議論と議論の交錯がさらに重層化することで、それがまた新たな基盤となる。我々はそのような一連の議論のフローをつくることで建築界のコミュニケーションの火付け役になることを考えています。
 
コンピュータライゼーションによって情報が大容量化、複雑化した現代においては一人の人間によってすべての情報を処理するのではなく、むしろ情報を外部化したうえでそれを紡いでいくことの方が重要になってきています。このような情報の扱い方の変化は、我々の身体感覚にまで影響を及ぼしているようです。図書館を例に挙げると、現在ニューヨークを始め大都市の図書館では、従来のように1冊の本を最初から最後までしっかりと読むという読者は減り、同一のテーマに沿った複数の本をつまみ食いしながら読んでいくような読者が増えている、つまり情報をストックとしてではなくフローとして捉えているのだ、という話を聞いた事があります。
 
議論というのはつまりフローなのです。LIVE ROUND ABOUT JOURNALが単なるレクチャーのイベントではなく、レクチャーとディスカッションに加えレビューもまとめて即日発行したのも、そこでの議論をフローとして開放するためだったように思います。また我々がフリーペーパーや雑誌という紙媒体を使うのは、議論のフローを紡いでいくための適切な速度を持つメディアだからです。書籍のようにストックを前提とした遅い速度でもなく、ネットの掲示板のように瞬間的に過ぎ去っていくほど速くない速度で、着実なフローをつくっていくことができれば、そこから連鎖反応を起こしてどんどん発展していくはずです。
 
今回佐藤さんと議論した事によって本当にいろいろな事に気付いたのですが、やはり佐藤さん自身のつくる議論の場を体験し、また議論の場としての建築を実感できたことが大きな糧になったと思います。佐藤さんの建築には強い図式を感じますが、それは決して全てが図式に収束してしまうというものではなく、逆に図式があるからこそそこから物事が開放されるという種類の自由さがあります。引き算されて残る図式ではなく、足し算されるための図式。それゆえに多少の変化にもまったく建築的強度が失われず、むしろその変化があるからこそ建築も大きなフローの一部である、ということに気付かされました。
 
佐藤さん、この2日間本当にありがとうございました。また次回もよろしくお願いします!!

なお、この福島での議論については佐藤敏宏さんのサイトをはじめ、藤村さんのround about journal、松島くんのSTUDIO LITHIUM、イバノのsumica 02:21:23 でも書かれているので是非読んでみてください。
  
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