ことば悦覧 in 東京 2010(4/3〜4 版 記録集        home  

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佐藤敏宏 藤井亮介さんに聞く 4月4日17時〜 

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            その05   

佐藤:丸亀の猪熊源一郎美術館で高2で出会った110の椅子、家具 ね
藤井:それで家具に戻ろうと思って

佐藤:気合い入れたアート壁も評価されなかったので、振り出しに戻って、フリーペーパーは発行しなかったんですか
藤井:フリーペーパーそのときやっていなかったですね。それで北欧に行って。身体に近い光の、そういう感覚は。そこに1年間いいて。

佐藤:修士終わってから行ったってことですか
藤井:修士1年の時に休学して留学に行きました。だから松島君は僕の一個上になっちゃった。伊庭野君は留年したから同じ。

ストックフォルムで1年間スタジオグリーンっていうのを主催している、その人のスタジオで。インターンじゃなく学校に行きました。ストックフォルム王立工科大学っていう。その人は本当に木のぬくもりが何とかだと、素材感が何とかとか言っている。もしかしたらスーエデン、自分の興味とはちょっと違うところかもしれない。

佐藤:間違った世界に行ったんだ
藤井間違ったかもしれない。アアールトの建築回ったりとか。スエーデンの1年間はちょっと休憩みたいな感じでしたね。自分の興味とはちょっと違うようなところを1年間観るみたいな。

佐藤:本当に休んじゃって、観光してたんだ
藤井:ヨーロッパ色々ありとあらゆるところを回って。特に経験出来ないことをしようと思って。北の方ばっかり行ってました。北極圏へ行って氷のホテルに行ったりとか白夜へ行ったりオーロラ観たりとか。

佐藤:それはいいね、遊びながら観光し日本ではオーロラ観れないしね
藤井:だからヨーロッパは後で行けるかなと思って。あんまり行かなくってとにかく、デンマークとかノルエーとか。
佐藤:大学休んで観光したって いいね〜。社会人になっちゃうと出来ないしね
藤井:出来ないです。それで戻って来たら、松島君は一個上になっていて。伊庭野が同級生になっていて。それで元々3人でやっていたんですけど。

佐藤:松島さんいなくなっちゃって
藤井:松島君いなくなっちゃったし。伊庭野は揉めてた
佐藤:その話は無かったな〜

藤井:僕がストックフォルムに来ている間に遊びに来た。で3人で北極圏に行ってオーロラ観て。凄い楽しかったんですけど。そのあと別の旅行に行っている間に揉めたらしい。
佐藤:旅らしくっていいね
藤井:3人で飯でも喰おうよってなっていたんですけど なんだか冷たい空気が漂ってて。僕は両方と喋っていた。ふふふふふ。半年ぐらい揉めてたのかな。結局雨降って地固まるでしたけどね。それで伊庭野と代官山のインスタレーションやって。それがM2の前期

佐藤:最初はネットに矢印の作品で大きな方じゃない
藤井:大きなほうじゃなくちちゃな方



佐藤:
風の動きを可視化した作品で
藤井:そうです、あれも自分の興味に戻ったっていう感じのところがある。造形を作るっていうか、あれも他者の力を借りるっていうか。造形を作っているという感じじゃなくってビビットに配置しているだけですから。グラフィックは風任せで。雨が降ったら全部下に向くし、横に吹いたら横に向くし。それに興味が。伊庭野の興味と一致した。それで伊庭野と一緒にやっているときに、下の学年の人を使って、みんなで一緒に物を作る。で評価されて。



  社会人になる  

佐藤:
代官山の作品の後は社会人になると
藤井:そうですね。あと住宅とかやってましたけど。基本的には代官山かなりメーンでやってました。それで就職活動をして。就職活動っていっても、ほどんど今のところぐらいしか考えてなかった。
佐藤:独立系建築家になるぞと思ってなかったんだ
藤井:建築家にはなろうと思ってました。で色々たとえばどこで働こうか。アトリエ系とか、ゼネコンだとか組織事務所だとか。色々選択肢はあったんですけど。まあなぜかそこでは、アトリエと組織の中間のところをずーっと探してたんです。で、規模的にも、中間の規模で。方向性としても、アトリエ系みたいなことをやっているのか、組織みたいなデカイことやっているのかっていうのも。悪く言えばどっちつかず。そういう間の繋がるところっていうのをずーっと探してて

佐藤:福島竹屋ワイワイでも言ったけど。建築家は色々な領域を往き来できた方がいいので。多数の建築家への道があったほうがいいからね
藤井:いわゆるアトリエ系へ行って有名建築家のところで働いてっていうのは、全然なかった。

佐藤:造形力無いって思い込んでしまった、点が大きいのかな、それで
藤井:それで、コルビュジェかなり好きだったし。坂倉準三も好きだった。彼は駅をやってたりするんで。渋谷駅も大阪の難波とかもやっていて。
佐藤:東考光さんいたし 新宿駅界隈作りならが塔の家を

藤井:こういう人もいるしと思って。面白いかな〜鉄道系ともつながりがある。東急とも仲良かったの。インフラ系もあるしな〜と思って。それで志望して。それですんなり就職しました

佐藤:卒業設計で取り組んだような仕事を組織的にやっているし。良いところで仕事してるね いいとこに収まって
藤井:だからよかったな〜


  アート活動など多数 

佐藤:会社に勤めながら自腹プロジェクトみたいな感じでアート活動してるわけじゃないですか。
藤井:そうです
佐藤:そういう活動については、名前が知れ渡るじゃない。会社で問題は無いの
藤井:一応名前が世に出るっていうか。外に出るときには一応相談はしてますけど

佐藤:このインタビュー記録はいきなり個人名どーんと出るけど大丈夫ですか
藤井:大丈夫ですそれは別に会社通すとかじゃない、大丈夫です。基本的に個人活動はたぶん認めてくれているはず。同じ会社の中に今辞めちゃいましたけど。別の事務所を持っていて、やっている人とかいましたから

佐藤:けっこう大らか 太っ腹でいいね〜 
藤井:今やっている、アート&アーキテクチャーレビューのサイトとかも坂倉事務所って名前が出るけど。会社の人に聞いておいてって、藤村さんから言われて。上の人に確認してくれって言われて。確認したんですけど。ああいいよって感じでした。

佐藤:他流で試合もやって会社の仕事もやってと。色んな能力がある人が集まってそれぞれ束になって仕事もしていると、いいよね。
藤井:今ちょうどうちの事務所もこれからの行く末みたいたのを模索している途中なんでふふふふ
佐藤:色々してみると。前にも言ったけど建築家の職能自体が あらゆる組織を横断していけて、仕事ごとに建築家の組み合わせが自在になっても成りたつような建築家リーグを作らないといけないんだよね。自立した建築家像の共有が無いといけない。改革されているけど行政のような縦割りのままでは横断ないんだよね。 過渡期としては迷わざるを得ないので トライ&エラーを繰り返してみると。

藤井:とにかく今は藤村さんのチームラウンドアバウトと、伊庭野とやっている、アート活動と、松島君とやっているfm24.7

 

佐藤:
小学生以来のフリーペーパーも作ったし、思いのたけはほとんどやってしまてるかな〜。残りは二次元生命プログラム作って動かすぐらいかな。それは小説の世界だから難しかな
藤井:そうですね。ファンタジーですからね

佐藤:リアルな世界に どぼっと浸かると 小説は難しかな
藤井:でも今のポジションというのは、面白いですけどね。チームラウンドアバウトでも、僕は今UST係みたいなになっている。ビデオ担当。その会場のインフラ担当。

佐藤:藤井さんのベアリング黒子イズムの原点は分かったので、次にライブラウンドアバウトジャーナルについてに話あっっていきましょう

藤井:なるほど

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