ことば悦覧 in 東京 2010(4/3〜4 版 記録集        home  

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佐藤敏宏 藤井亮介29才)さんに聞く 4月4日17時〜 

      その 01 02  03  04  05  06  07 

                 その01 
 東京駅近くの和田倉噴水公園で待ち合わせるも寒くって近くの巨大ビルの1Fラウンジにで話し合っている

      生い立ち 

佐藤:藤井さんよろしくお願いします 
藤井:よろしくお願いします

佐藤:藤井さんは何年にどこで産まれたんですか
藤井:僕は1981年の、今29才です。
佐藤:福島に来ていただいてワイワイ記録へ)したのは27才だったと
藤井:そうですね。2年経ちましたから
香川県生まれ
です

佐藤:香川県はどこですか
藤井:香川県の高松のちょっと下にある綾川町という所でうまれました。
佐藤:徳島寄りですか
藤井:徳島よりというか香川の、すごく真ん中なんです。綾川町は香川県の一番真ん中だって主張してますけど。香川県の重心がうちの町らしいんです。

佐藤:地物は何かあるんですかやっぱりうどんですか
藤井:うどんの発祥の町なんです。だから一番うどん屋さんが多い。うちの町に有名なうどんやさんは結構ある。
佐藤:お祖母ちゃんが手打ちで毎日店先で売って食べさせている
藤井そうですそうです 製麺所なんですけど、その店先で。子供の時からずーっとよく行ってましたね。

佐藤:うどんは大好きなんだ
藤井:好きです。香川の人に聞いたらみなさん たぶん好きだっていいますね。
佐藤:東京からジェット機に乗って300円のうどん喰いに行くって柳原照弘さんが言っていたけど
藤井:あります。最近は建築アートを巡りながらうどんを食う人が多いですけど

佐藤:うどんツーリズム うどんの発祥の地で産まれた、こねられて育った
藤井こねられてふふふふ
佐藤:グルテン状人間になってきた〜 ふふふふ。産まれも育ちもずーっとですか
藤井:ずーっと香川です。で高校出るまでずーっと香川でした。でうちの親がベアリングの工場やっている車のベアリングです。

 (絵 ネットより)

佐藤:町工場の
 社長の息子!
なんだ
藤井:いや社長になったのはだいぶ後ですけど。もともと4人で創業して作った会社です。創業者の一人。僕の親父じゃなくって他の人が社長だった。もう辞めちゃいましたけど。私の爺ちゃんがやっていて、うちの爺ちゃんの跡を受け継ぐっていうかな。そこで4人でもう一回新しい会社を立ち上げて。だから子供のころはよくベアリングが転がっていて。それゴロゴロ遊んでました

佐藤鉄玉ころがしてねふふふパチンコの玉より大きいか、色々大きさあるのかな
藤井:ありますあります車のやつだと、かなりおっきいんですけど。あらゆる回転するもの全てに、ほぼベアリングが付いてます。本当に何て言うか部品、なんて言うんですかね〜。凄く微妙な部品、ただ滑らかにするっていうだけの物だから。モーターみたいな動きを作るとかじゃなくって。
佐藤:滑らかにするだけなんだと
藤井:ふふふっふ、こんな物作っているんだ。
佐藤:大小様々なベアリングをつくっている
藤井:まあほぼ車ですけど。車でも色んなところに回転する物が入っている。タイヤだけのベアリングじゃなくって。車の中の色んな

佐藤:車の全てのベアリング作っているけど、タイヤの部分のベアリングが一番デカイ。であとは様々作ってあると。ベアリングは詳しいんだと
藤井:だから親父につられてベアリングの工場に行って色々見せてもらったりしたです。だから昔は本当にそういう機械が好きで。よく科学の博覧会みたいなのが、年に一回ぐらいあって。そういうの先端技術展みたいなのによく親父に連れられて行っていた。

佐藤:
幼稚園生のころから最先端技術展を見ていたんだ
藤井:そう。だからけっこうそういうのが好きで。もともとそういうのやろうと思ってたんです。
佐藤:最先端の車の技術なの?
藤井:車だけじゃないです。いわゆる先端技術なんで。たぶん当時光ファイバーとか
佐藤:産業見本市みたいのか毎年開かれてるんだ
藤井:ありますね〜香川県の高松にやる会場があるんです。

佐藤:愛知県なら会場あるの分かるけど、香川県に!
藤井:いやいや。たぶん毎年じゃないかもしれない。部品は色んなこところに発注していると思いますよ。それでずーっと機械には興味があって
佐藤:産まれながらにして機械工場が家だったと。
藤井:そうですね〜

佐藤:へえ〜
藤井:うちの実家の隣に


佐藤:ビール来たけど一番絞りってこんなに黒いのかな、間違って持ってきたんじゃないの。まあいいや
藤井:一番絞りって言いましたけどね、ふふふ一番絞りじゃないですよね黒い
佐藤:まあいいわ 呑んじゃったし。一応言おうか、すみません〜

藤井:一番絞りって黒いんですか
店:一番絞りは はい これです
佐藤:ま違ってなかった!それで。


藤井:うちの実家の隣がお爺ちゃんの家で。お爺ちゃん工場持っていたんで。だから、小学校の工作とか。貯金箱とか作るじゃないですか。それ全部工場で作ってましたね。

佐藤:うはははあははは、お父さんに手伝ってもらちゃいけませんって怒られていたんじゃないの

藤井:いやいやいや。電動ノコでやったりするのは僕がやってました
佐藤:小学生が工作機械を使って貯金箱つくるんじゃ〜レベルに差がありすぎるんじゃないの? 大人でも たちうち出来ないだろうふふふっふふ

藤井:
だからお金を入れるとモーターが回り出すとか。そういう貯金箱作ってました
佐藤:小学生で そんな高度なの作るなよ!ふふふっふ。貯金箱を偽装した機械じゃないか
藤井:ははあははははは でもお金を入れることで動くから楽しみがあるっていう、だからお金入れたくなっちゃう
佐藤:モータ仕込んであって動くから ドンドンお金を入れたくなっちゃう?小学生なのに変だね 
藤井そういう機械を作るのが凄く好きだった

佐藤:いまでも工作 出来ちゃう?
藤井:今、わりとそう。こないだの神戸のアート作品も最初にLED実験するときは、LED買ってきて、僕は溶接ではんだごてで作ったりしてましたけど。

  

佐藤:
物を作るのは あんまり苦にならなんだ
藤井そうですね そういう部品を作るのは。元から好きですね。もともと小学校のときとかロボットコンテストってやっていたじゃないですか。

佐藤:高専のコンテストじゃないの
藤井:僕が小学生のときか中学校ぐらいのときに。高校生と大学生がコンテストみたいなのやっていたんです。
佐藤:高専の人達のロボットコンテスト放映されてたね
藤井:あれを見てロボット作りたいな〜と思ってたんですね
佐藤:ルール決められて性能を競う。ロボットぶつけたり阻止したりして競う
藤井相手の陣地にボールを入れるとか、タワーを作るとか。そういうのが好きで。元々機械志望だったんです。

佐藤:小学生の時分からね、運動もセズひたすら機械造りをしてたと
藤井運動はけっこうしてましたね単純動作凄い得意!なんですけど
佐藤:機械のような反復運動が得意??
藤井:すごい 大 得意だった
佐藤ふふふふははあははは

藤井:けど球技はめちゃくちゃになの
佐藤:玉は我が家の鉄の玉だ。ゴムなんか柔いの扱ってらんねー
藤井:ははははは鉄の玉じゃないとだめゴムの玉じゃだめ
佐藤:玉は固い鉄に決まっているとふふっふ


 
中学・高  合唱部 

藤井:
だから、中学の時もバスケ部だったんですけど

佐藤:軟らかくってだめだと
藤井:全然だめでした
佐藤:クラブ活動はバスケットをやっていたんだ
藤井:バスケットと 片方で合唱部をやっていた。
佐藤:中学校だから混声合唱かな

藤井:混声です、で男性はみんな運動部から集めて来るんで。バスケ部が終わった後に合唱部に行って、夜まで練習してました

佐藤:
中学生だと変声期になっ たいへんなんじゃない
藤井:でもみんな声変わりした後で
佐藤:あそうか。

藤井:そんな話してていいんですか
佐藤:いいよ、実は玉は工場に置き忘れてしまって テノールだったとか?
藤井ふふははははあはうちの中学校は合唱が強くって全国大会に行ったんです
佐藤:合唱王国と言えば福島県ですよ。郡山周辺の女子校が強い
藤井:あそうなんだ、あれは生徒が凄いっていうよりは、教え方とか、先生によって全然違うんです

佐藤:優れた合唱指導者が要るんだね ふふふ
藤井:本当に特別うまい生徒がいるわけじゃないですから、指導の仕方とか、選曲だとか。合唱は楽しいんです

佐藤:合唱部ではどんな曲を歌ってたんですか
藤井:だいたい日本の歌が多かったです。谷川俊太郎が作詞をして、作曲は合唱の作曲家みたいな人が専門でいるんですよ。そういう人が歌をつけている組曲みたいなものをやったり。本当に合唱曲をやってました。
佐藤:ラジオで合唱を評している番組が流れて聞いてて分からないよ
藤井:あれは歌っていて気持ちいいんですけど。見てる分にはあんまり分かんない。

佐藤:合唱は聞くかず 歌うものだと
藤井:そうですね 結局 中学校で合唱やって、凄い楽しかったから高校は運動部じゃなくて合唱部にいたんです。混声四部なんですけどベースをずっとやっていた。
佐藤:声低い方なんだ、
藤井:だから、みんながメロディーラインを歌っているときに、ベースは基本的に もずーっとらーらーわーと 。
佐藤:今は全然 歌ってないんですか
藤井:歌ってない
佐藤:だめですね もう喉がだめになった

藤井:だめになっちゃいました。けど音楽の話で行くと、ずーっと合唱は好きだったんですけど。あまりにも、廻りの人に理解されない!これはちょっと
佐藤:男なのに歌  歌ってるよと。それもベースだぜと。田舎だと蔑視するかね
藤井:僕が東京に出てきて、同じように合唱やろうと思っていたんです。なんですけど、あまりにも合唱部って、認められてなくって。

佐藤:そうかな〜
藤井:と思ったんです。でちょうどその時、凄い、大学の4月って、各大学にある
佐藤:大学の合唱隊ってボニージャックスとデュークエーセスとかもともとあるじゃない各大学で色々男性合唱隊

藤井:ありますけど。何ていうんですかね、そういうのに憧れているっていう人あんまり居ないです。
佐藤:みんなでハモルよりはミュージシャン志望か?自分で曲作って歌って、楽器も演奏する。ユーミンだぜ拓郎だぜ清志郎だぜ、みたいなのかな。歌は自分で作って自分が歌う方向に変わったのかな

藤井:だからまあ合唱やろうと思っていたんですけどもっと人に認められるものを やろう!と思って 15:05

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