ことば悦覧 in 東京 2010(4/3〜4 版 記録集        home  

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佐藤敏宏 藤井亮介さんに聞く 4月4日17時〜 

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       その07 

 雑談 

藤井:目指しているのは閉鎖的じゃないことですよね。建築家の職能は建物つくることでいいと思うんですけど認識のされ方みたいなのもはもっと開いていい

佐藤:藤井卒制は最初から従来建築家が考えるような全体像も目指すべき理想のフォルムも断念してたわけだから。自分自身で近代的な目的達成建築を断念しておきながら、話しの時は全体制を断念できてないのはなぜか?って矛盾はどうするんだ?

藤井:切断しないっていうようなことを
佐藤:議論の場はもそれで良いんだけど 話し出すと筋道が浮かんだとか急に全体像があるかの如き態度になる。完成物を求めるような
藤井:いや完成物を求めているわけではない!それはたぶんチームの中でも共通はしていると思う。

佐藤:藤井さんの卒制と議論場を設計するチームラウンドアバウトの活動が 俺の頭のなかで繋がって来ていないんだけど

藤井:僕も最終到達点とか、大目標があるわけじゃなくってあくまで道筋をもうちょっとはっきりさせたいインフラを作ることには関わりないんだけども。そこに一個ゴールが有ってそこまでの道を

佐藤:気分は解るけど。現状ではそう思えない、受け取れない。藤井さんの中で分かっていることが俺には分からない
藤井:あれですね、さっき僕がユーストリュームとかにツイッター出てきた議論を構築するような道筋を立てたいと言ったのは。たぶんちょっとイメージが違うかもしない。そのゴールのイメージでは無いんですよ。僕のイメージでは

佐藤:卒制とLRAJの活動。 混線して受けてとめてしまうので、誤解されないように説明してくれないと、もったいないね。LRAJの活動になると何か目的を見付けて筋道発見になって、インフラの話に落ちていかないんだろ!ってことなる。今一分からないので。で言っただけなんで。

この場で結論出して 合意して分かったふりする必要もない。そんな感じで。最終回が一番面白かったと

藤井:僕の興味の中で凄く面白かったですね。自分の一番反応が近かったというのがありますからねふふうふふふ
佐藤はははははは
藤井あれはかなり良い経験だったと思います。他にもUSTとかツイッターやっている人はそういうの感じていると思います

佐藤:色んな他者が瞬時に集まることが出来るワイワイ・インフラが出来たってことで、そこで生まれた感情が藤井さんは面白かったと。
藤井:ふふふふふふふそうかそうかその次の まとめたい みたいなの

佐藤:そういうことを藤井さんが言うから、分かんなくなっちゃう。腹の中はそうでも言わなくっていじゃないかと。行為を繰り返すしかないんじゃないと俺は思っているんで、繰り返して進化しますみたいなことは言わなくっていい。最後は集合知だって言われると何だか??
藤井:それも結局は、集合知に帰着させるっていうか、そこが到達点じゃないと思うんですね。結果であって目指すような処でというわけじゃなくって。

佐藤:
身の回りは集合知だらけだし、話しているここ店の椅子一個からビールコップ一杯空気の環境まで全部集合知だし。一々集合知なんて言われたくないね。建築って元々そういうものだろうって。建築家がたったひとりで考えて作り上がる建築なんてあり得ないよ。お蚕さんが1匹で作る繭みたいな建築ってないでしょう、蚕も桑を喰って育つ、環境との対応だし。集合知の主張って分かりにくい

藤井:そういう名前が出てきたのは一つには、数とスピードが圧倒的に増えた
佐藤:新しいツイッターって乗り物出来たから、古い領土から領民が逃げるのを防ぐためのレトリックだと思うけど。権益が削がれる輩が言い出しているんだと思うけど。

囲い込みのレトリックでしょう、そう感じる。新しい好きな情報ツール乗り物に好きなところへ行きなさいって。ツイッターは共感させて領民を増やしたり 領民の 緊急連絡用に効果があるけど。 ツイッター領民一人一人の画面は皆違うし、誰もコントロールできないから 新しわけで

藤井そうですね
佐藤:俺と藤井さんのツイッター画面が一緒だったら集合知だね〜って言えるかもしれないけど。
藤井:これから議論のインフラみたいなところはまだ発展させて、続けていうかなと思っています
佐藤:大いに期待しておりますよ。新しい乗り物が出来て乗り遅れて置いてきぼりにならないように 目的無しの片道乗り物に対応していきましょう 。今までだと忘れてしまうことが、新しい媒体が出来て、だれでもが安価に手軽に自分の行為を記憶化出来るようになっただけで。 洞窟の壁画に観た牛を記録した人人と本質は何も変わってないと思う。

誰でも沢山の種類の記録を保存し見せ合い記憶を共有出来るようになっただけで、共有できる媒体に載せ 情報の共有化を薦める。それは大昔から人間が行ってきた行為だし 何も変わっちゃいね〜。

藤井:その整理の仕方も上手くなっているのかな〜扱える情報っていのは人間そんなに進化してないですから。変わらないと思います

佐藤:雑談になってきたけど、 LRAJは最後がとても良かったということで、良いんじゃないかい。好きに行動してLRAJ第二バージョンつくって、メンバーチェーンジして、色んな場所で、色々な領域で場を設計して議論を起こしてみてください

藤井:カタルシスがあって、あれに未来がありそうな気がしました。それからチームラウンドアバウトのメンバーはそれぞれ考えていることが違いますからね。
佐藤:私が記録してそのことは伝えます、一致団結してなくっても LRAJは出来るのだよと

藤井:団結してない

佐藤:してないけど LRAJは出来たとうところが凄い面白いんじゃない
藤井:しかも それぞれやりたいこと、目指している方向が全然違うふふふふふ
佐藤:それでもあれだけ出来るっていうルール・システムが出来たと。議論の場のアーキテクチャーが出来たんだということだから。LRAJで作ったアーキテクチャーを大いに皆さん使っていただいて。方々で同様な議論の場が出来てわいわいわいわいが盛んになればこれ幸いなりと。

たまたま東工大の人間が集まったという。偶然にして奇妙な。藤井さんは小学生から中学生までフリーペーパー作っていたんで当たり前もしれない。建築の世界の人は情報を加工し物に換えて生きている人々だから 珍しくももないかな。情報好きは職能柄だよね。

藤井:だから今の仲間内の情報を辿って行くと。ソースは違いますけど。割と似たような資質はありますよね。たまに思考の偏り具合っていうのが、建築家ってあまりにも色んな人がいるって感じじゃないですよね。型が決まっているって思う
佐藤:LRAJには色々な方が居る 居るんだよというとを 聞き取ってweb頁に仕上げてアナウンスしてりる

藤井:いわゆる世間一般から見る建築家像っていうのは割と偏ってますよね
佐藤:情報操作していた、と言うべきかな。一部の建築家の情報しか社会に流通させてない。大学制度+印刷媒体下によって生産され続けた 偏りだけどね。

藤井:見られ方も偏っている
佐藤:情報操作され尽くしていたから 偏った目が育っている。建築家像の情報操作することによって権益を得てる建築家界隈に暮らし続けている人々っているね。
藤井:僕らは建築家の職能を広げるんじゃなくて、建築家やることは昔から変わらない。認識のされ方っていうのは

佐藤:中世や近世では 建築家に代わる人々が多様に活動してたと思う。近代に入って活動領域がせばめらて建築家像が出来たという認識だけど 俺は。いままで、現在の建築家の方が多様な活動してない。しなさすぎだと思う
藤井:そうかもしんない
佐藤:本当に情報操作されつくした建築家像に、人々はそんな象に手足を縛られて活動が出来てないと思う 景気が悪くなっているから一層保守化しているし
藤井:仕事を分散していかないと、全部統合しちゃうとキャパシティー越えちゃうことがありますよね
佐藤:そう気張らす、好きな建築を作ったら、後は農作業でもやって ズーントーさんのように家庭菜園管理して昼めし所員と食べるために 務めるというのでいいわけよ。
藤井:それじゃ食えない
佐藤:そうかな〜?仮説は実践してみる価値があるよ。やってみないと変わらない。そう思い込んでいるだけかもしれないよ。



 以上 藤井亮介さんに聞く これで終わりです、読んでいただきありがとうございました

 文字起こし・文責:佐藤敏宏  (記録公開 2010年5月)