ことば悦覧 in 東京 2010(4/3〜4 版 記録集        home  

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佐藤敏宏 藤井亮介さんに聞く 4月4日17時〜 

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     その06  

   LRAJについて 

佐藤:TRAJの活動はフリーペーパー10号出して一旦終わりってことですね。藤井さんにとってのLRAJの活動はどんな風でしたかね、、自分にとってでいいですが

藤井:
自分にとっては、そうですね〜もともと議論の場の設計みたいなのが。僕も最初はよく分からなかった

とにかくラウンドアバウトジャーナルを紙面でタブロイド版を作ってそれをばらまくっていうのは

自分たちで議論をしているのを見てもらうだけとか。一方方向だと思ったんですよね。もちろんブログで還って来たりしますけど

何かちょっと閉鎖的な感じはあったですよ。でももちろん議論としては盛り上がっているから、それを何とか
佐藤:議題無き議論、 議題探しの議論みたな感じかな
藤井:だからテーマも1995年以降の都市と建築でそれぞれの知り合いに頼んでコラムを書いてもらう。本当に今何が起こっているのか。イシューが無かったコンテンツは有ったけどテーマが無かった感じだったんです

佐藤:都市と建築、縦組み横組みが入り乱れて終わる 迷走して作られている、1,2号版が一番面白いと思うけどね
藤井:結果的にはあそこに辿り着いたんだけど

最初やってみてやっぱりテーマを作ろうみたいな。

途中の3号とかの時は。テーマを作ろうみたいな。

で都市ビューティー革命みたいなな。そういうテーマを掲げて、それでテーマに合った人にインタビューする みたいな話になってました。そういうのがある。一つのテーマを作ることで議論をドンドン構築していくみたいな

佐藤:情報を載せるWEB場の乗り物もどんどん新しものが出て来るし〜

藤井:テーマを絞ることで逆に議論の精度が高まっていくんじゃないか?というのが割と途中の方であったんですよね。イベントしてる時も。一番最初のRAJの一回目のイベントは何て言うんですかね愛と力の関係と言ってましたけども。なんていうか凄くおっきなテーマが有るわけではなかった。で、段々回を重ねるごとに プロセスをみせるだとか。テーマーが決まって来たりして。

やっぱり爆発的に面白かったのは一番最後ツイッターとユーストリュームの連続っていうのが一番面白かった。

佐藤:藤井さんはね。

藤井:あれ議論場の設計って、本当に凄い歴史的に転換点を迎えたのかなって。本当に原始的な所まで遡ると変わってないような気はするんですよただスピードが変わった というのが凄い大きなことなで

佐藤:新しい情報の乗り物が出て来て 議論の場が新しく見えたと
藤井:新しく見えたんですけど新しくはないけれどもスピードが凄い飛躍的に伸びた、そのスピードの伸び具合っていうのは

佐藤:議論の質とは関係ないんじゃない
藤井:議論の質とは関係ない。だけど何かそういう転換点に立ち会えたっていうのが、相当面白かった
佐藤:伝わるスピードぐ〜んと上がって 瞬間沸騰して、あっというまに醒めてしまい忘れてしまうってこともある。最新メデアと旧来のメデアがLRAJ2010で一気に出揃った。噴出した
藤井:あそこの場滅茶苦茶噴出しました

佐藤:原始の生な声での議論もある ツイッターでは流れる ユーストリュームを観て遠くから反応する 片方のステージではフリーペーパー制作している 

藤井:
それでもちろん会場からも不満っていうか、ちょっと消化しきれてないみたいな、処もあるし。
佐藤:多様な メディアの使い手が集まっていたと。

藤井:僕は一番最初のRAJのタブロイド版の発行から。USTツイッターっていうのが、3年ぐらいの中で凄い統括して辿り着けたっていうのが

佐藤:
インフラ作り好きの 藤井さんらしい意見 メデアインフラに感動したと。インフラが出来て、色々な人が参加してしまったと。そういうことに興味が湧いたと、だから最後が一番凄かったという意見 藤井さんの人間性と齟齬がないね

藤井:ただチームとしては例えば、ツイッターでもちろん凄い議論の数が、スピードとかが増えたんですけど。それを構築をするっていう方向に向かって

佐藤:
それらを統合する作法が無いんだから混乱する
藤井:交通整理をどうやってするかと。そこらへんをチュヨット考えたいねみたいな話はあるんですけどね。 それでインフラというのがどこら辺まで介入できるのかっていう処は次の興味としてはあります
佐藤:難しいね議論の質の問題になると、インフラと関係ないかもしれないし

藤井:議論の質というよりは、ある方向性を示すとか。今身近にあるだけだと思うんですけど。標識を付けるとか、そのぐらいのことは出来たりするかなと。
佐藤:議論の場を作った、色々な人が寄せ集まったと。最終の到達点がなかった目的を提示しなかったとことで到達した未整理な地平だったと。

藤井:だからこそ一番最初のRAJ1、2号のそういう寄せ集めで 今なにが起こっているかということを、最近になってまた興味が出始める

佐藤:最終回は磯崎さんや東さんが来たことで目を奪われていることはあるかもしれいけど。でも議論も寄せ集め 新旧メディアも寄せ集め、1・2号合併号のようで良い感じなった
藤井:まあグジャグジャニなった処でも その中でも何となくの道筋みたいなものが それぞれの中には出来てたりします

佐藤:で聞いているんだけど。藤井さんにとってはどういう道筋が出来たんですか
藤井:例えば。う〜ん。あのときのテーマは一つ集合知だとか、アルゴリズムっていうような話がありましたけど。う〜んテーマとしては、そうですね〜プロセスに他者を介在させるとか。なんとなく共通点みたいなのあると思うです。だからテーマではなくって方法論の感じがします。共通した方法論みたいなのが今の社会学とか建築だとかの中で、立ち上がりつつあるっていう。

佐藤:状況論は耳障りがいいんだけど。議論が議論を呼び重なるだけで他者を巻き込んた、議論の干物のようなものが産まれてこないんじゃない。集合知ね〜
藤井:瞬間的に集合させることで、あるひとつのなんとなくのテーマが浮かびあがるみたいのをあると思うんです
佐藤:共感ね 集合されて何か産まれる。建築家の発想で面白くはないけど。
藤井それはでも凄く

佐藤:ご都合主義っていうか やかましいっていうか
藤井:それは前に比べてレスポンスが遅かった分、議論が分散してたのがツイッターとかユーストリュームレスポンスもの凄く早い、一瞬にして立ち上がるっていうのが出来やすいテーマ

佐藤:
緊急的に集合知作らないと危機が訪れるて命に関わるなら 立ち上がるってのは分かるけど。LRAJの語り合いがテーマは緊急的に必要なものでもないので、どうかね。LRAJの行為がストックされることの方が大切ではないかな。

何かもっと狡猾な奴がいて、何でもかんでもレスポンス早くって集合知が出来るなんて、それほど甘く成り立つわけはないでしょう。議論の場の集合知よりの建築に集合知の固まりであるってことは当たり前過ぎる。マテリアルをコツコツ作っている態度の方が建築の集合に貢献するのではない。議論好きは建築家らしくって勝手な決めつけ方でいいけど。屁理屈じゃないの。素材出来ると建築変わちゃうでしょう。法律変えてもだけど

藤井:でも方法論からもそういう議論から産まれたりしますよね
佐藤:グジャグシャ言い放ってストックしておけばいいわけよ。それを見て誰かが素材作ったりするから
藤井:そういう発展の仕方はありですね
佐藤:集合知つくるために議論してたら 集合知できましたって??

藤井:僕ら作ったものに対して、派生してプロダクトが出て行ったりするっていうのはありえると思うんですけど。
佐藤:自分自身が積み重なっていくはず。藤井さん自身が集合知であるならば 過去の行き当たりバッタリで、卒制ナイス案 脱線 コンペ案。 その状況をどうやって説明してくれるんですか。 説明できなんじゃいない。集合知にまとめようとしても

藤井:でも 自己言及的になっていても。そこから、そこでのものは産まれないかもしれないけど、そっから発生してものが産まれやすいと思う。

佐藤:議論しないで派生させる行為だけしてれば良いんじゃないか

藤井:
僕らは、あくまでチームの中で設計をしたりとか。物を作ったりとかはたぶん今後も無いと思う
佐藤:議論の場を設計し、議論の場をつくるために集合したんだと

藤井:本当は建築家のなかで なかなか無かったのかなという気はしますけど

佐藤:建築家はものを作るために派生発芽行為だけしていれば良いんだという決めつけ方は建築家の可能領域をどんどん狭めていく発言じゃない。どんどん何でもやれやって言いたいだけだ

建築家だれだれじゃなくって 藤井亮介自身の活動でいいよ。建築家の冠なんてダサイよね。あるときは鉄の玉つくってベアリング黒子主義者でいいし。あるときはアート作って人を楽しませ。あるときはサルサでベースを刻んで支えてる音楽家。喰うための仕事ではインフラ建築をつくっている。グジャグジャで訳の分からん生き様がいい。建築家という名前を必要としない生き方になると思うけど。適当に暮らせやって感じかな

藤井:僕らよく言われるのは、建築家の議論って閉鎖的だみたいなことはよく言われるですけど  15:14


   その07