金沢  ことば悦覧 2008年春   home 

  中村彩さん+橋本浩司さん  ことば悦覧 3時間38分   080429  
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 4月29日 金沢ことば悦覧 3人目は 中村さんのだんなさん コリャらんちんです 
 
その01 0分〜 15分 10秒 

佐藤:ジャー橋本浩司さんはどこで生まれたのでしようか
橋本:生まれは もともと石川県ですけども 
佐藤:石川県のどこでしょうか
橋本:小松市と言うところです 
佐藤:ああ飛行場が在るところ

橋本:飛行場在る。自衛隊やら。そっから普通に。ここで高校卒業まで行って。大学は彼女と一緒で京都の同志社。  建築 無いですよ
佐藤:はあ
橋本:文学部へ いったわけです
佐藤:何んの文学ですか
橋本英文学

佐藤:英語圏の文学 イギリスですかアメリカですか 
橋本:えぇと英米文学 なんですけども。僕は教師に成ろうかなと思ってたので。

中村:そうなん はあはは 
佐藤:ほら〜 聞いたこと無い話が 出て来るでしょう かいじょうおおわらい
中村:おもしろ〜い
佐藤:そうなんですか。学校の先生になって英語教えるとか 

橋本:僕の両親も教師で。まあまあ。この時やりたいなかったんですよ。高校の時は。本当にね 
佐藤:文学とか 飯の役に 立たないですよね
橋本:自分を追い込んでおる様なもんですけど。そしてその時に。え〜やっぱり  彼女と一緒で庭が  好きやったんです。

佐藤:ははあ〜
橋本:京都の。ほんで一緒に付き合いながら
佐藤:あぁ学校で知り合った
橋本:そうなんです 
佐藤:ほ〜庭同好会とか作ってですか。二人で色んな所に行って。として。楽しいね〜みたいな 

佐藤:ゴロゴロ倶楽部してたんだ だいばくしょう
橋本:ごろごろ倶楽部。あっちは庭主体で、僕も最初 都市計画のコンサルでバイトし とったですけど。
佐藤:ええ

橋本:
ようは 二人とも場所が。何か自分らが好きで居られる場所をつくりたいな〜と。言うことで

佐藤:
はあはあ

橋本:うん  で〜 卒業する時に。うん当たって砕けろで 就職活動 いろいろしたんですけど。これはやっぱり無理で設計なんって
佐藤:文学部じゃね〜 おおわらい おちゃくめ〜 おおわらい
橋本:営業担当でもいいや〜と思って。建設会社の営業マンとかも行ったんですけども。そのときダメやったんですよ

佐藤:不況だった
橋本:そうです。え。そんで  あんまり そんな〜
佐藤:建築会社ばたばた潰れる時期、不良債権ですから やっぱり
橋本:バブル弾けた次の年くらいです
佐藤:何年ですか 

橋本:平成で言うと7
佐藤: 13年位前ね 
橋本:へへい 本当に不況やったね
佐藤:95年ぐらいね
橋本:そうです
中村:そうやね

橋本:こりゃ ちょっと 勉強せな いかんかな〜と思って。卒業した。こんど別の京都の夜間の大学へ行って
佐藤:働きながら
橋本:あるていど。びっちりじゃない
佐藤:アルバイト。夜間の どこへ行ったんですか?

橋本:京都の繊維工芸大学
佐藤:ははあ、国立じゃないですか
橋本:そうです
佐藤:夜間があるの
橋本:夜間あるんですよ
佐藤:はあはあ

橋本:夜間  アッって。昼間と同じ授業受けられれたので
佐藤:夜間なのに 昼の授業を受けられる
橋本受けようとして
佐藤:全然 問題ない訳ね きしわろう とか教えていたんだ
橋本:そうです 。稼げば何時でも

佐藤:金があれば昼 学校へ行って勉強できる
橋本:そうなんですよ
佐藤:授業受けて、もう昼の学生のような顔をして 会場おおわらい 夜間のほうが授業料安いんですか
橋本:やすいですよ〜 

佐藤:ああ いいこと聞いた〜 ごろごろ倶楽部の 入学方法その1〜 かいじょうおおわらい
橋本:そう 
佐藤:半額ぐらいで授業受けることが出来る か もね
橋本:僕は昼働いていたので ほんなに行けなかったですけど。
中村:でも結構 レコードとか売って 頑張っていた

橋本:レコードうっとった ね〜 
中村:たくさん  わらいをこらえて くすくす
佐藤:今はネットオークションがあるけども 昔は古物屋かなにかに 

橋本:中古レコード屋に
佐藤:持って行って。昔買って 愛着のある大切な ボブデュランのレコード売っちゃうの〜
橋本:そう。 
佐藤:可愛そうなボブ ともに 大笑い
橋本:畑でだいこんとったり 中村 あははは とわらう 
佐藤農業のバイトもやったの

橋本:いや違います。食いもの無くって いた だいた
佐藤:それは いいね 料理して喰うと 大根 喰ってしのいだ 
中村;それ いいんか〜
佐藤:それ良いと思いますよ。畑 全部喰えない。道の傍の作物は旅人にあげるために作られている  荒らしてるんじゃない。隣の冷蔵庫開けて喰っているわけじゃないから 文学的な行為をやっていましたね へ〜。そうかやっぱり良いね〜。褒められないけど やるよね

橋本はい
佐藤:果樹も手の届く範囲は旅人にあげ 枝の先は野鳥にあげると言うのが近世から伝わっている日本の ごろころ作法 ですから。いいことだと思います。それで 全然また建築に行ってないけど わらい 
橋本:そんで 
佐藤:夜間で勉強して
橋本:はい

佐藤:何年勉強したんですか 
橋本:編入で入ったので2年なんですけど。これ足りんと思って。留年わざとして。3年
佐藤:計画的だね ごろごろ倶楽部のくせして 
橋本:はい
佐藤:一年 ごろごろ遅らせよ とは 2年じゃ勉強足らんと 

橋本:途中で決めて 
佐藤:しっかりしてますねその辺は
橋本:全然しっかりしてない  かいじょうおおわらい それって どんだけ考えてないかって言う証明ヤナ〜
中村:そうやね〜

佐藤:それで そこ卒業するわけじゃないですか 夜間
橋本:はい 
佐藤:そこからどうなって行くんですか?

橋本:そんで そのまま宮本さん
佐藤:宮本さんは京都繊維工芸大の先生じゃないじゃないですか。関係ないじゃ無いですか
橋本:関係ない 自分が一番行きたい とこ
佐藤:宮本さんの所へ行きたいと 
橋本:はい、行きたいと思って
佐藤なんで ですか?

橋本:おもしろそうやったですね 
佐藤:何がですか〜 わらう けらけらわらう 説明じゃない 主観的に話ではなく もっとみんなに判るように話してくれないと 何が面白いんだ か わからない 
橋本:なにか色んな人に聞いて  そう な所 どこやと。 まずそこに 

佐藤:すごい 仕事がキツイと 
橋本    キツイ   ハード 
佐藤:とにかく仕事がハード 
橋本まずは ハード 色んな条件 でさがしとったんですけど まずハード 結構 年行っとったので もう出来るだけ 時間を仕事に費やして もう早めに 学ぶこと学びたいと言う 
佐藤:凄い積極的 ヤナ〜 聞いたことない話が出てる 共におおわらい

中村:面白いですね かいじょうおおわらい
佐藤:面白いでしょう〜
中村:はい

佐藤:一番知らないのが 身内だったりするから おおわらい わらい 死んでから お前ってそういう奴ダッカ〜じゃね おおわらい 意外に だれも聞いてくれないからね 俺が聞いて 行くから。お前って 何 やって来たのか〜って

橋本:面白いです
佐藤:一番キツイ 宮本事務所へ
橋本:まずは 僕が聞いた範囲では キツイヨ〜って
佐藤:給料は くれなかったですか 

橋本:給料は 最初のオープンデスクみたいなのは 
佐藤:2、3ヶ月は
橋本:学生の時 いっとったんですけど 卒業してからは 普通に
佐藤:生活 出来るぐらいくれた

橋本え〜 〜半年経った後に 半年は これも多いんですかね 最初は半分でしたかね 正規の給料の 
佐藤:それは 実情として知った方がいいと思うので 
橋本:そうです
佐藤:渡辺さんは10年 給料払わなかった 人が居たって。むか〜し わださんという人が居るんです その人10年間きゅうりょうもらわず はたらい て辞めた 大きな仕事 来たので 最後の方で払おうかと言ったらしいけど もう10年頑張ったからいまさらイランと 

橋本:え〜
佐藤:わださん あのひとも 面白いね
中村:へえ〜 もういりませんと 
佐藤:いりませんと  僕のしっている 大阪の設計事務所 ではたらいている者はあんがい無給で頑張る人多いな〜 

橋本:
いまでもですか
佐藤:そんあ雰囲気 はい、なんでなんだろうと思うけど 地力があると言えばいいかな。オープンデスクでただで学生使うと言うけど。ギブアンドテークでね 学生は模型をつくったりして実践を学ぶ 小賢しい餓鬼がやる 抽象的な勉強した方がいいとは おもうけど セコイけど。それはお互い様だからしょがないけどね。やっぱり宮本さんはキックって。ゼネコンとか行く気は無かったんですか

橋本:まったく無かったですね。 
佐藤:自分で看板上げて 独立系でやっていこ〜 とね 
橋本:そうです 
佐藤:そこだけしっかりしてますね〜  ともにわらう 生活安定しないところを狙って おおわらい 
橋本:そんとき 頑固に
佐藤:頑固に 

橋本:ホントに前から。かみさん一緒たてものとみどりと合わせてやりたいちゅう 思いでずーっと 生きとるので 

佐藤:
宮本さんはそういう意味では横ずれたいタイプ、建築でもないし環境でもないいし 土木でもないし 
橋本:二番目の条件はそれやったんですよ。色んな。建物だけじゃなくって建築の枠組みにあんまり 囚われんと

佐藤:そうそう
橋本:いろいろやっている所で、面白い人にお会いしたいな〜と思って 
佐藤:彼こそは 希な建築家だね。 おれから言わせると 
橋本:ああそうです

佐藤:おれは宮本さんを天狗って言っているですけどね。 中村ふきだしわらうん 六甲山の天狗や お前って ね。 橋本けらけらわらう 身のこなしも早いし やっていることも面白いんだよね。一枚刃の下駄はいて飛んで歩いているように見えるんだよね 棲んでいる所も 温泉湧くし 六甲さんの裾の際、境界に居るじゃないですか。
中村:そうですね 
佐藤:異能者だよね 
橋本:うん 
佐藤:なかなかいい人だな〜と 思うよね おれもそう思ったんだよ 凄いですね橋本さんも目の付どころが

橋本:いえいえ でも途中でヤメとキャ良かったと思いました
中村 っはあは おおわらい
橋本:今となってはもう 

佐藤:しんどくって
橋本:シンドイし 嫌いに成ったり やっぱりね〜 
佐藤:性格が 天狗異能者 あれですからね    
橋本:うまいことやっていける人はいないと思いますよ 

佐藤:自分に対してもキツイから 廻りの人はついていけないでしょうけども 
橋本今は知らないですけども 
佐藤:それはそうだと思いますね 建て物も 無茶苦茶 キツイことしてるしね。ここまでしなくってもいいだろうと 会場おわらい 

橋本:無理にしてますからね 
佐藤:もっとスーット素直に建てればいいんいな〜と思うけど、異能者はに飽き足らないところがオモロイ ごろごろ倶楽部としてはね これじゃごごろ寝れね〜ってね 天狗は寝ないんですよ おおわらい 

橋本:あいだそう と言う作品 あるんですけども それ見て決めましたね 作品的には 
佐藤:スロープに建物が配列されていて
橋本:ここまで すすめたか〜と そのころあんまり 綺麗な真っ白な建物とか 今でもそうですけども ちょっと泥臭いところが あったり 地面意識しとったりと言うのをずーっと捜しとって 方向性はばっちり合うとるわけしゃないですけども この人にちょっと付いて行き(生き)たいな〜思わせるものが。

佐藤:普通 凡庸じゃないね 
橋本:普通じゃない
佐藤:棲んでいる あの地形の力に包まれていると僕は想っているんだけどね 
橋本: そうでうか〜
佐藤:子供の時から蛙と宝塚ダンスに浸って ダンタンも 飛び生きしている 住宅街は急峻だしね

中村:はい 
佐藤:温泉も沸いているし、六甲山は 毎日盛り上がっている
橋本:そう
佐藤:だから地形自力が生みだす 異能の人間と言う気がするんだよね。平らな所で生きている人ではないんだよね。
橋本:うん そういうの学びました 息子さんの名前知ってます
佐藤:しらない
橋本:おもうつち(発音は違う) 
佐藤六甲岩盤暮らしで つちをおもう 親の願望が温泉の様に吹き出している わいね親だ 次は 土の上にすむぞ〜ってなもんで 

橋本:そこまでするか〜って 凄いと思いました
佐藤;とんでもない境界に勤めて 徹底的に絞られて 何年ぐらいいたんですか

橋本: 4年半ぐらい 
佐藤:結構ながかったですね
橋本:その時に最長記録でしたね スタッフ。おおかたは3ヶ月ぐらいで辞めてしまうながくっても3年ぐらい。 
佐藤:ね
橋本;そうです 

佐藤:流石  文学部を出て 大根 くってキツイところにいくぞ〜って 心に決めて入っただけはある りますね
橋本:2軒ちゃんと担当しようと思ったんです 
佐藤:何と何を担当したんですか 

橋本:ええと 立ち上がり、建築雑誌をとりに歩き出す

佐藤:
凄いね 旦那さんは  選び方凄いね 
中村:でも全然 知らなかった  けらけらわらう こういう話 けらけら 

佐藤:僕も宮本さんに会ったことはあるんだけども
橋本: フォトコラやられて
佐藤:そうそう 
橋本:これ最初にやったやつです 苦楽園というやつです 

 建築雑誌をみるさとう
橋本:開き方 ぎゃですね
佐藤:これは西宮にあるんでしょう 
橋本:そうです 

佐藤曲芸すうるだよね 宮本さんは
橋本:うん そうなのアクロバット 
佐藤:ああそうかこれを担当したのか 写真も本当に臭い写真だ おおわらい
橋本:でかでかと
佐藤:ここまで 開いて〜と 持ち上げすぎだろう お前って 笑える写真だよね もっと普通に撮れやって これを担当したと

橋本:はいはい 
佐藤:あとは 
橋本:これ改修が主ですけども 
佐藤:それは俺はみてないな 俺が見たのは SOHOとゼンカイハウス あいだそうは ちらっと 外だけみました

橋本ゼンカイハウスもずーっと手伝っておったんです よ
佐藤: あれ工事中に 
橋本:工事の時に ちょと学生やったんですけども 
佐藤:すごーね あれって 

橋本すごかったでした〜
中村:ふうふふう
橋本:これあんまりおっきい物件じゃないですけども 増築なんですけども これも無理に変な曲線編み出して 大変でしたね計算するのが
中村ふふうふう f
橋本:捻れながら登って行く 

佐藤:これは自分で削り出した と言うことですか 
橋本:自分でってちゅうか 工務店に
佐藤:けずらしたのね
橋本:そうです 

佐藤:こういう場の環境と対応する装置作りが好きなんだんな〜 そうかゼンカイハウスを作った。
橋本:ちょっと関わらせて もらった
佐藤:おれは 凄いと思うわ〜 あのゼンカイハウスね 

橋本:面白い。頭 何十回ぶつけたことか 
佐藤:あの鉄骨に
橋本:はぁ 
佐藤どこですか ぶつかるの 

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